砂原糖子さんのレビュー一覧

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

表現が好き

二人とも180cm超えの攻め×攻めではありますが、受けの槻島のタチ時代というのは高校生のときだけで、それからは女に嫌気がさすほど女を抱き潰してきて、ようやく俺は男の方が好きだと自覚するも男と関係できないまま燻ってる……みたいな状態なのでタチの現役感はないというか、俺はタチだ!と思ってるのは槻島だけで、私から見ると充分受けです。

買収狙いの築50年のボロアパートに偵察と称して部屋を借りた槻島。…

2

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

人生山あり谷あり、くるくる巡る走馬灯

まさに【ファンタスマゴリア】に尽きる1冊。

映し出されくるくる回る走馬灯が1周、2周、3周…
山あり谷ありの人生を繰り返しながらも少しずつ螺旋状に上がっていく。
その中で、昔は気付かなかった気持ち・隠したかった感情が露わになっていき。

走馬灯が回れば回るほど
受けにとって攻めはかけがえのない存在なんだと訴えかけてきます。
なんでそこまで「心」が求めていながら無自覚でいられるのか…

1

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

キャラが魅力的です。

槻島がなんか憎めないんですよね。
口が悪いといっても相手をディスるようなものではなく、憎まれ口をたたく感じ。
自分が憎まれるような事を言うけど、他人を貶めるような事は言ってないと思います。
中学生相手にムキになったりするけど。

でも永沼に対しては結構素直なんですよね。永沼の手をジーっと見つめてみたり。
それに、言ってることは意外と正論で、ごまかしたり隠したりしない正直なところもあるん…

5

ディアプラス文庫 「20th Anniversary Book」 グッズ

嬉し楽しい小冊子。

 好きな雑誌の20th記念冊子。
コミコミスタジオ様でディアプラス文庫3冊購入で頂ける、ということで、予約開始の日にぽちっとさせて頂きました。

 11人の作家さんが5,6ページ程度のショートストーリーを書かれていました。
だいたい既読の本の番外編だったので、楽しく読むことができました。


 まずは安西リカ先生の「バースデー」のその後のお話「愛を注ぐ」。
滝本と百合原が「三希」と…

2

イノセンス ~幼馴染み~ 小説

砂原糖子  陵クミコ 

良作です。

最近小説の面白さに気が付き、せつないものを読みあさっている最中に出会いました。
良作です。
導入から中盤まではテンポ良く読みすすめられ、特に駅で別れるシーンはとても切なかったです。
後半は少しもたついたかな?という読後感でしたが、地元に帰ってからのエピソードも良かったです。二人で幸せに生きていって欲しいと強く思わされるラストでした。

他の方も仰っているように、惜しむらくは睦の障害の状態…

4

イノセンス ~幼馴染み~ 小説

砂原糖子  陵クミコ 

キャラは良い、だけど…

重い内容なので、読了までにかなりの時間が掛かりました。
少し読んでは置きを繰り返し、結局1ヶ月ぐらいかかったのかな。

BLとしても恋愛小説としても、良い出来だと思う。
来栖の苦悩もよく伝わってくるし、睦の健気さと純粋さ、そして一度だけ激情を露わにして宝物の数々を破壊するシーンではなまじな一般文芸よりもぐっときた。
それ以外でも「睦には分からないけど読者には分かる」という不穏なものを表現…

2

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

モヤモヤ

前作に引き続き読みました。
何だかモヤモヤ。。。
あとがきで、説明はあるものの、占い師の存在が本当に必要だったのかと。
藤野は、優しくて利用されやすい性格の受。
こちらは、文句なしでいいキャラです。
普段色気もない大学助教授なのに、エッチの時には、エロい!!
攻の仮原は、生まれた時から人の心の声が聞こえており、やさぐれた結果その能力を利用してお金を稼いで生きてきた人物。こちらは、やさぐ…

0

愛になれない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

お喋りな男ってのもどうかと思うけど、あまり喋らないのもねぇ……

リアルタイムで読んでいた方は4年の開きがあるのですよねぇ。
今作が出版された(あるいは雑誌に載った)時には、さぞや狂喜乱舞したのではないかと。かなり経ってから続けて読んだ私としては、その時の『祭』に参加出来ずにちょっと残念です。
まぁ『萌本発見の目』がなかった自分が悪いのですが。

表題作は『刑事もの』として、ある驚きが隠されているお話なので感想のみ書きます。
『甘えっ子(あるいは無垢)…

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言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

心の声が聞こえる

人の心の声が聞こえる。
そんな力がある日突然使えるようになった余村。なんの不自由もなく生きてきた彼が、彼女にプロポーズした翌朝、彼女の心の声が聞こえてしまった。
衝撃です!この場面。そりゃ3年も引きこもるわ!
それまでの余村は、普通の会社員。男を好きになるなんて素振りは一切ないので、社会復帰した余村が長谷部と出会い、自分に好意を寄せる心の声を聞きながら、惹かれていく過程が良かったです。
ほ…

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恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

本名が半端ないって

砂原さんのお話は好きで結構読んでいるのですが、何故か読み落としていたこのシリーズ。
ひねくれ者なので『王道まっしぐら』という感じがして避けていたのかもしれないと読んでみて思いました。
こんなに面白いのにアホでした。

好感を持って読み進められたのは、本名が『事実に対して真摯に向き合おうとする』タイプの人だったからなんだと思うのですよ。
出版社あらすじにある様に、本名は麻薬取引の一斉摘発で…

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