砂原糖子さんのレビュー一覧

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

ロマンチックな恋のお話

老人ホームにゲイの美青年って「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦と同じ?

とはいえ、この二人に、他に共通点は無い

こどもの頃の事件の所為で、若い男性恐怖症の三園
かたくなに閉じこもっていた三園の心を、俺様男の椛代が、
無理矢理押し開いて、
底なしの、快楽の虜にしてやるぜ、、、



嘘です

そんな展開にならない所が、砂原作品のお砂糖話のいい所
俺様男だった椛代、不本意な老…

1

シークレットでやっちまえ! 小説

砂原糖子  金ひかる 

砂原糖子さんの刑事モノ

砂原糖子さんの作品、語れるほどは読んできたかなァと思います。
私のBL読書ライフに欠くべからざる作家さんになりました。
ただ、めちゃくちゃ好きな作家さんというわけではないんです。
正直にいうと、常にぬるさを感じつつ読んでます。
この作品もしかりでした。
あと一歩踏み込んでほしいというか。
ただ、その『ぬるさ』が好きなんですよね。ぬるいというのは安心できるということでもある。作者である砂原糖子さんの…

2

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

どうしょうもないチンピラホストなんだけど

今、砂原ブームが来ているので、既刊本を一気買いしちゃったわけですが、実はこれを真っ先に読もうと思い、ん?ホスト物?じゃ、「夜明け~」が先の方がいいんじゃない?って思ったので順番どおりに読んで正解!番外編でした。

あの金崎くん(前作では、もっとキツネ顔の、今時よくいる自分をイケメンだと勘違いしてる系のお顔だと思っていました)が、こんな展開をしてくれるとは!津久井さんアナタは奇特な人です。ここま…

6

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

ただのBLじゃない、ただのファンタジーじゃない、人間の「心」に迫る傑作。

元々イラストの三池ろむこさんが好きで手に取ったら、大当たりでした!
砂原さんの作品は、明るい作品と暗めの作品のほぼ2パターンに分けることができると思うのですが、こちらは後者。ずっと雪が降っているようなイメージでした。
とにかく切なかったです。一作目の後半から、ずっと泣き通しでした…。

主人公が「他人の心の『声』が聞こえる」という設定ですが、ファンタジーというジャンルに括るのか迷います。

6

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

やばい…キタ

めっちゃ良かった…。
今まで読んだ砂原糖子作品のなかで一番好き。
キュンキュンキュンキュン、胸の病になったのかと思うほどトキメキました。
砂原さんって意外と学園モノが少ないんだけど、高校生が主役の小説が向いてるのでは?と思わされた一冊です。
この焦れったい恋、オトナ同士の恋愛だとまどろっこしく感じたかもしれない。けど、高校生同士というだけでトキメキ度がアップ、切なさに悶絶しまくりました。
主人公の…

9

センチメンタル・セクスアリス 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

パープリン受け

ツンデレというか、パープリンで生活能力の低いモデルくんが主人公(受け)です。タイプでいうと、榎田尤利の『君がいなけりゃ息もできない』のルコちゃんみたいなタイプ。
攻めは幼馴染み。大学院生で、同居して、受けのご飯の世話からアッシーくんまでして面倒を見ている。

主人公が本当にバカです。シャレにならないぐらいバカ。言ってはいけないことばかり言うし、働かないし、寸止めでセックスさせてあげないし、コイツの…

2

斜向かいのヘブン 小説

砂原糖子  依田沙江美 

砂原さんの吸血鬼モノ

吸血鬼モノです。
主役はリーマンとリーマン。コミカルで、品のいいかわゆいユーモアがいっぱいの作品でした。

主人公はノンケの男(攻め)。
ちょっと気にかかる変人の上司(受け)に関わるうちに、恋してしまう。
砂原糖子さんにこの手の変人を描かせたら上手いんだよねー。一見クールビューティ、その心はただの変人。恋愛下手。他作品でもチラホラ見かけます。

セックスシーンが異常におもろいです。
噛みつきまくっ…

5

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

確かに、きゅんきゅんしっぱなし

永い永い初恋成就のお話。私的にはある意味高校生らしい、好感の持てるお話でした。
オバサンでも過去に感じた事のある、甘酸っぱさがそこかしこにちりばめられていて、どこがといいきれないくらい、始終キュンキュンしておりました。

真面目高校生、苦労人、お人好し、などなど、冠がいっぱいつきそうな広久の「恋愛」とか「好き」の感覚と、フェミニストな侑の「お付き合い」とか「セックス」に対する価値観と、基本が…

3

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

悪い攻め最高

読みながら違和感が…いや小説世界にはひたりきって泣きながら読んでたんですが、読み終えてその違和感の正体に気づきました。
攻めの性格が悪い!
そう、攻めの性格が悪いんです。享楽的な生き方、下半身はゆるい。付き合うきっかけはホモを観察して脚本のネタにするため。平気な顔で嘘をつけるタイプ。こういうタイプの攻め、砂原糖子さんの小説では、はじめて読んだような気がする。木原音瀬さんの小説にはよく出てくるタイプ…

1

虹色スコール 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

普通に、良かった

可愛くていいお話でした。
大展開のある作品も大変だろうけど、こういう日常の小さな事件をゆったりじっくりと描いて、ちゃんと「読ませる」のも、意外と難しいんじゃないかなァと思う。砂原糖子さんは、そういうのが上手な作家さんだと思います。

主役は、高校時代からの親友です。
大学に入って少しずつ距離が開いてしまう。池上は律也を好きだけど、律也には他に好きな女の子がいて、その女の子は池上が好きで。
律也を押…

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