砂原糖子さんのレビュー一覧

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

リアルな心理描写

順風満帆な人生を送っていた余村が、
ある日突然「人の心の声」が聞こえるようになってしまう。

いきなり備わった能力に驚き戸惑い、
人の本音と建前を目の当たりにし人間不信なった余村は、
努めて人との係わり合いを避け、
世捨て人のように暮らしていました。
そんな余村の耳に、温かく響いた長谷部の一途な言葉……

「心の声が聞こえる」というファンタジックな設定と、
砂原さんお得意のリア…

10

センチメンタル・セクスアリス 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

う~ん、ダメだった・・・

この作品は本当にひとえに受けの春巳を受け入れられるかどうかにかかってる作品だなと思いました。
私はダメでした。と言う訳で、多分ストーリー的には面白いんだろうけど、終始イライラモヤモヤしてしまい、最後まで読んだのは、とりあえず収まる頃に収まってくれないと更に腹が立つからという理由でしたから。
しかし投げ出したくなるのを我慢して読めたという点では面白かったんじゃないかと思います。

春巳程度の…

6

真夜中に抱く光 小説

砂原糖子 

HAPPY END

チンピラホストとしていい加減に生きてきた新二が、津久井に出会って恋をし、変化していく様子が描かれた【真夜中に降る光】。
今回のお話しは、その続編です。

弱い自分を認めず、虚勢を張って生きてきた新二が、
ホストを辞め、なんと定時制高校へ通っています。
そんな恋人の変化を嬉しく思う反面、自分から離れて行きそうで
束縛しまくりたい津久井。

津久井と新二がとにかくラブラブです。

7

言ノ葉日和 小説

砂原糖子 

なかなかに男っぽい余村

長谷部視点のサイドストーリー

長谷部としては、自分が抱く側だから、つい、無意識のうちに余村を受け身な存在と思ってしまうが、ちゃんと余村も男だ
対等に求めてくる余村が、なかなか男っぽくてすてき。

0

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

すみません...

えぇっと、内容は前の方やあらすじを見て貰えればいいと思うんですけど。

正直、この作品の主人公達をあまり好きになれませんでした。何でだろうな…多和田がうぶ過ぎたからかもしれないし、新山の方は最初多和田を利用しようとしていたからかもしれない…いつもなら性格悪い攻め嫌いじゃないんだけどなぁ。。。

結局ふたりは両思いになれたけど多和田が新山を好きになった理由がイマイチ私には伝わってこなかったん…

2

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

ロマンチックな恋のお話

老人ホームにゲイの美青年って「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦と同じ?

とはいえ、この二人に、他に共通点は無い

こどもの頃の事件の所為で、若い男性恐怖症の三園
かたくなに閉じこもっていた三園の心を、俺様男の椛代が、
無理矢理押し開いて、
底なしの、快楽の虜にしてやるぜ、、、



嘘です

そんな展開にならない所が、砂原作品のお砂糖話のいい所
俺様男だった椛代、不本意な老…

1

シークレットでやっちまえ! 小説

砂原糖子  金ひかる 

砂原糖子さんの刑事モノ

砂原糖子さんの作品、語れるほどは読んできたかなァと思います。
私のBL読書ライフに欠くべからざる作家さんになりました。
ただ、めちゃくちゃ好きな作家さんというわけではないんです。
正直にいうと、常にぬるさを感じつつ読んでます。
この作品もしかりでした。
あと一歩踏み込んでほしいというか。
ただ、その『ぬるさ』が好きなんですよね。ぬるいというのは安心できるということでもある。作者である砂原糖子さんの…

2

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

どうしょうもないチンピラホストなんだけど

今、砂原ブームが来ているので、既刊本を一気買いしちゃったわけですが、実はこれを真っ先に読もうと思い、ん?ホスト物?じゃ、「夜明け~」が先の方がいいんじゃない?って思ったので順番どおりに読んで正解!番外編でした。

あの金崎くん(前作では、もっとキツネ顔の、今時よくいる自分をイケメンだと勘違いしてる系のお顔だと思っていました)が、こんな展開をしてくれるとは!津久井さんアナタは奇特な人です。ここま…

6

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

ただのBLじゃない、ただのファンタジーじゃない、人間の「心」に迫る傑作。

元々イラストの三池ろむこさんが好きで手に取ったら、大当たりでした!
砂原さんの作品は、明るい作品と暗めの作品のほぼ2パターンに分けることができると思うのですが、こちらは後者。ずっと雪が降っているようなイメージでした。
とにかく切なかったです。一作目の後半から、ずっと泣き通しでした…。

主人公が「他人の心の『声』が聞こえる」という設定ですが、ファンタジーというジャンルに括るのか迷います。

6

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

やばい…キタ

めっちゃ良かった…。
今まで読んだ砂原糖子作品のなかで一番好き。
キュンキュンキュンキュン、胸の病になったのかと思うほどトキメキました。
砂原さんって意外と学園モノが少ないんだけど、高校生が主役の小説が向いてるのでは?と思わされた一冊です。
この焦れったい恋、オトナ同士の恋愛だとまどろっこしく感じたかもしれない。けど、高校生同士というだけでトキメキ度がアップ、切なさに悶絶しまくりました。
主人公の…

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