砂原糖子さんのレビュー一覧

心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

未来を悲観しなくてもいいと思える短編集

短編が7つ収録されています。本編全3巻を読んだ後にこちらを読むのがオススメです。短編の中でいちばん長いお話がタイトルにもある、未来を半分残したままでいるになります。

3巻を記憶をなくしても中上に惹かれる静良井を応援したい、励ましたい、という気持ちで読み続けるのですがやはりどうしてもあと数年後に訪れる記憶をなくすその時に怯えている自分がいました。せっかく生まれた時から今までの自分を取り戻せたの…

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心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

静良井が失っていた過去編

タイトル通り、1巻では触れられなかった静良井がなくしていた、中上と出会った中上中学生、静良井高校生の頃から中上が大学生になり、静良井が玄関に置いていた非常用持ち出し袋を持って飛び出して行った夜までの回想が中上視点と静良井視点から書かれていました。

1巻で謎だった静良井の脚に残る火傷の痕の理由、静良井が非常用持ち出し袋を持って家を飛び出した理由、中上との出会いが解き明かされました。静良井の母親…

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心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

まだ謎が多く、ミステリーを読んでいるよう

記憶をなくし、自分が何者か分からない静良井。自分の素性よりも、自分の日記に残されたかつての自分の恋人「M」の手がかりを探しながらライターとしての仕事を細々と続けていた。

偶然見つけた坂の上のカフェ、カナリー。そのオーナーの中上。毎日のように通っても常連扱いをされず、毎回決まった接客を受ける静良井。ある時から自分の記憶の手がかりを探る手伝いをしてくれることになり、静良井は中上に惹かれていること…

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心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切ない

3巻と電子の単行本未収録集全てを読み終わっています。

全編通して心が痛くなったり、大切に思っている人の言葉に救われたり、そして?と!の展開にページをめくる手が止まりませんでした。

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心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

遅ればせながら

ずっと気になっていた表紙とタイトル。
1巻からこの電子まで一気に読みました。
このお話を連載当時読んだ方は悶絶しながら次話を待ちわびたことでしょう。

まだ読んでいない方、私同様幸せですよ。ページをめくる手を止めずにお話に没頭できるのですから。

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恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

職場恋愛

刑事同士の職場恋愛。
先に、続編の「愛になれない仕事なんです」を読んでしまったのですが、この二人がどうやってくっついたのかがこちらで読めました。

最初は塚原のことをいけ好かない奴…の認識だった本名。
でもある事件で恋愛したことない汚名を着せられ、悩んでしまう本名。そんな彼をゲイなのでは?確かめようと言う塚原。
乗っちゃう本名も本名ですが、酔いのせいもあって塚原に乗っかられる事態に。でも…

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毎日カノン、日日カノン コミック

並榎雫  砂原糖子 

原作未読でも楽しめますが…

並榎雫先生の作品を読みたくて電子で購入したんですが原作が砂原糖子先生の作品だったんですね。原作は未読なのでコミカライズだけ読んでの感想になります。

澄一と可音の噛み合わなさを楽しむ作品なのだと思いますが、澄一の揺るぎない一途さと愛情に読んでてスカッとしました。呆れるほどの可音バカですね。

一方で「もしかして」と思いつつも期待しないように自分を律する可音がとても切なかったです。

澄…

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愛になれない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

続編とは知らず

刑事モノが好きなので、たまたま電子書籍で手に入れたのですが…
何んと続編だった(汗)

ですが、あとがきを見るまで違和感なかったので、最初から恋人同士の話なのね、って事で納得して読めたんでこの本から読んでも気にはなららいかなと思います。
お付き合いを始めるまでのモダモダ(かどうかはわからないですが)は無いけれど、ツンばっかりでたまーにデレが入る受けとワンコに近い年下攻めのCPはなかなかに萌…

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月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

攻めが恋の沼にずるずる落ちていく様子が良い

近未来SF。
麻薬所持容疑者の自宅の監視が任務の警察官攻めと監視対象者の弁護士受け。攻めは夜間の監視担当で受けの夜の様子が筒抜け。

攻めは感情の起伏が少なくて他人に関心がなく、容疑者達のプライベートを監視し続ける仕事に適正があるんだけど現実世界で受けとばったり出くわしてしまってから歯車が狂っていく様子が面白かった。職務を逸脱していると理性ではわかりながらも会いたい気持ちが抑えきれなくて苦し…

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虹色スコール 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

凡庸な僻み屋の、どこに惚れたんだ? 

やおいは「山も谷もオチもない話」。
電子版は、挿絵無し。文章から二人のイメージを想像するしかない。

池上脩平:
イケメン。成績もよい。女子にモテるが、女子に興味がない。
無口、でも、律也にだけは饒舌。・・←ここで律也は気が付くべき。
蓼食う虫も好き好き なのかな?

水野律也:
凡庸な外観。性格は、メンドクサイ僻み屋。
全てにおいて、池上に劣る。僻んで池上を避けてとことん嫌う…

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