沙野風結子さんのレビュー一覧

くるおしく、きみを想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

ブラック&ダークな攻め様でも傲慢に成り切れずちょっとヘタレ

自分を乱されたからといって、相手を殺そうとまで思いこみ実行に及ぶなど何とブラックな!と興味を惹かれた作品。
表紙はまるで舞台の1シーンのようですが、首を絞めようとしているところ。それに全裸で局部が棒で隠されてますよー!ということで朝南さんのエロい表紙が注目です。

航希の家の隣に越してきたのは、医者の3人家族。
そこの5歳年上の高校生の莉一がとても大好きだったのに、要領の良い一つ上の兄・采…

4

輝血様と巫女 小説

沙野風結子  高階佑 

ほおずき、エロ注意報

萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
姉の元許婚で輝血様・戎滋(かいじ)×異例の男巫女・水哉の、因習を軸にしたすれ違いの恋。
巫女って個人的には萎え単語なんですが、しっかり設計された因習とディティールにこだわった沙野エロ節が効いていて結構面白かったです。
んが。沙野さんと花丸ブラックという強力タッグにすんごいのを予想しすぎたみたいで(…)、そこまでエロくは感じなかったかな。
エロ度は高くないけ…

11

蝶落~雲居の巫女~ 小説

沙野風結子  高階佑 

閉塞感が盛り上げてくれる

どこを開いてもエロ、エロ。
まさにエロ特化本なんですけど、舞台が離れ小島で因習や権力者に囚われているという閉塞感が、否応なしに盛り上げてくれるんです。
エロだけに終わらせないあたり、さすが沙野さんだと。

どんな方法でご神託をするんだろうと思ったら、きゃ~あんな方法だとは!
でも、昔からの因習とかを思い浮かべると、さもありなんって感じで、ありだよねぇ~って思いました。
巫女になるために…

2

蝶落~雲居の巫女~ 小説

沙野風結子  高階佑 

触手登場、シャーマン男巫女の不思議な話

沙野さん曰く「神々のあそび パートⅡ」だそうです。
前作もエロエロの巫女ものでしたが、今作もエロモード全開で沙野さんのパワーが感じられます。
しかし、神様が触手持ちだったとは・・・予想はされましたが意外な結末に、結構楽しめた一冊です。

笙は巫女として、その弟・悟は神官として、島の雲居神社に住んでいます。
月二回あるというご神託の日に、それを受ける者たちに、いいように体を触られる笙。

4

人肌の秘めごと 小説

沙野風結子  霜月かいり 

マゾ気のある副編社長がそそります。

沙野 風結子/人肌の秘めごと (f‐ラピス文庫)  
純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆☆
オススメ:☆☆☆
登場人物 塔野匡毅(カメラマン) 和叉(編集)



アダルト系でした・・。
受の和叉が繊細で、庇護欲をそそるキャラでしたね。
最初に酒を飲まされて床に押し倒されるところは・・マゾっぽいかも
密室の話がほとんどなので、イヤラシイ感じがプンプンしてました。
全体的におもしろか…

0

籠蝶は花を恋う 小説

沙野風結子  佐々木久美子 

王道遊郭モノとして、名作だと思いました

健気受け、金持ち攻め、再会、すれ違い、そして遊郭モノ独特の雅びさや退廃的な隠避さが詰まった一冊でした。
ストーリーとしてはストレートすぎるほどに王道なんですが、洗練された文体とキャラの魅力が重なって、名作といって相応しいデキに仕上がっていると思いました。
遊郭モノはBLにはよくあるし、今までたくさん読んできましたが、そのなかでもかなり上位に位置する面白さでした。

読もうと思ったキッカケはドラマC…

4

蜘蛛の褥 小説

沙野風結子  奈良千春 

執着具合に感服!

『蛇淫の血』はまだ読んでないのですが、内容は直接繋がっていないので最後まで楽しく読めました。

ネチネチした濃いお話が読みたくて手にした作品、これにして正解でした!
沙野風結子さんと奈良千春さんのお名前と裏表紙のあらすじに惹かれたんですが決定的だったのがカラーの口絵です。
一切着衣を乱していない久隅と一糸纏わぬ神谷の絡みが極上にエロかった‥
そんな、心惹かれるイラストでした。

ヤクザ×検事と相反…

2

君といたい明日もいたい 小説

沙野風結子  あじみね朔生 

何でもないことがエロいって…

沙野さんのお話ということで読み始めたせいか(どんな?!)、いきなりの何ということのない朝の描写が、これでもかっ! とめちゃめちゃ淫靡に感じちゃったんですけど。
ただ歯磨きをチューブから出して歯磨きするというだけなのに!

普段の生活は、叔父と甥で穏やかな毎日を過ごしているわけですが、恵多は水たまりを見ると発作を起こしてしまい、その発作も2ヶ月に1度くらいの頻度で起こっています。
多くは風呂…

4

花陰の囚人たち 小説

沙野風結子  小路龍流 

花シリーズ最終刊

刑事の齋は敬愛する四課の鷹羽から、来日中の上海マフィアのある男の元へ潜入捜査を命じられた。
語学力を生かして通訳として男、零飛の元へと潜り込んだ齋だったが、鷹羽と連絡を取っているところを見られ監禁されてしまう。
そして、同じく囚われの身となった鷹羽と零飛の目の前で関係を持つことを強要される。
歪んだ関係と複雑な思いを抱えたまま齋はいつしか自分がその時を待ちわびていることに気づき……

黒…

3

花の堕ちる夜 小説

沙野風結子  小路龍流 

あれ、どこかで見たような

唯一の肉親だった妹を中国マフィアに殺されて、武術師範の蒼は復讐に向かった。
たった一人での襲撃は失敗……傷を負って逃げ込んだ車に乗っていた男もまた裏社会で権力を握る男、零飛だった。
強引に蒼から事情を聞き出した零飛は蒼に手を貸そうと囁いてきた。
そして、その見返りは蒼自身が零飛のものになることで……

どこか影のあるマフィアの実力者と、彼にめちゃくちゃされているうちにほだされてしまう武術…

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