沙野風結子さんのレビュー一覧

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

狼の嫁さん

ぶっとんでいて 面白かった。
ファンタジーです。
皆様もおっしゃってる通り 狼とSEXやっちゃう話。
すらすら読めました。
むしろ もっと増やして欲しかった。
犬(狼)かわいいです。
ホロリとする所も満載です。
私が激萌えした場面は 「精液タオルを舐めながら 自分で催す所」です。
犬(狼)。 まさに 犬(狼)。
かまってちゃんですよ!
狼の謎がたくさんあり 事件も起こり なぜに…

2

籠蝶は花を恋う 小説

沙野風結子  佐々木久美子 

遊郭モノの魅力を存分に

そのタイトルと表紙に惹かれ迷うことなく手に取りました。
赤襦袢を纏った儚げな少年に心惹かれて・・・
内容もその表紙のままにとても切なく健気なお話でした。

遊郭で生まれ育った受けとそこに遊びに来た客。
受けは遊郭という希望を持つのはとても難しい世界で育ったせいか、そこから出ても望むものは本当に少なくて、その健気さが切なかったです。
ストーリーは王道なんですが、丁寧な描写と、大正時代とい…

1

獣の月隠り 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

人狼同士の切ない物語

読み終えてから結構日にちが経ってしまったのですが、何とか思い出しながらレビューします。

「獣の月隠り」…前作「獣の妻乞い」にも登場していた月貴と睦月の物語です。前作ほど大号泣することはなかったのですが、精神的にきついのは本作でしたね。
同じ施設で育った仲間同士で戦わされ弱い者は廃棄処分。日に何度も注射を打たれ、激痛を伴う人体実験の被験体にされる子供たち。最初の数ページでゾッとしましたよ。

3

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

エロスのバリエーションは増えたが、心理描写がやや雑に

「蛇淫の血」に続くシリーズ。
先に言っちゃうと、子蛇だった凪斗のその後は「赫蜥蜴の閨」で垣間見られます。
それを見るかぎり、凪斗はどうやら岐柳組四代目を立派につとめているようであります。
ヨカッタヨカッタ。

このシリーズ、極道BLの中でもひときわ硬派な上に
エロもなかなか容赦ありません。

今回も、凪斗と角能の濃厚エロスはもちろんですが
近親相姦・凌辱・触手・自慰と、エロスのオ…

3

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

これ、なんてBL!?意表をつきすぎる設定と展開

このシリーズ、非常に好きです。
一瞬、ヤクザBL?の一言で片付きそうなのにもかかわらず、なかなかどうして、
やるなぁ…面白いよ、これ。
ま、つっこみどころはそれなりにあるんだけど、容赦のない凌辱シーン描写に神評価をつけたい。

受けの光已がですね、BLにありがちな甘い感じじゃない。
攻めの熾津臣は関西弁バリバリの武闘派ヤクザで、そりゃもう男×男のまぐわい…
しかも完璧なまでの凌辱で、…

4

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

谷崎潤一郎と「セーラー服と機関銃」をBL風に味付け

かなり変わったヤクザBLと言いましょうか。
予想外の展開に驚いた。

フツー、ヤクザBLってすでに極道か、一般人の高校生が極道に惚れるかどっちかですが、コレ、一般人からヤクザになってしまうんですよ。
それも惚れた男のために。

その惚れた男のために手彫りの刺青を入れ、それと共に自分の中にある血が覚醒していく、そのプロセスがなんとも清々しい。

刺青と言えば、谷崎潤一郎の短編小説に「…

3

蜘蛛の褥 小説

沙野風結子  奈良千春 

意外に硬派でしっかりした読みごたえがあった!

ヤクザBLにはときとして硬派でしっかりしたモノがあるんですが、これもその一例かと。
沙野先生は初読みな上に、ラピス文庫ですからして、大して期待はしてなかったんですよ。

――がっ!骨太なエロスですね、これは。
検事とヤクザっていうのもありそうでない組み合わせなんですが(刑事とヤクザはありがち)

検事の神谷が片思いしている木下
神谷の恋情に気付いている木下
そして神谷を凌辱した久隅…

4

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

二人の愛が起こした奇蹟

良かった!もう言葉で言い表せないくらい良かったです!
今まで読んだ沙野さんの作品は自分の中で高評価なものがほとんど。その中でもこの「獣の妻乞い」はダントツです!
沙野さんが素晴らしい作家さんであることを再認識しました。

萌えるシーンが山ほどありすぎて全部書き出すことは不可能!もう始終萌えていたと思って頂ければ(笑)
皆さんのレビュー同様、飛月が尚季の精液がついたタオルをしゃぶりながら自…

13

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

沙野先生どうしちゃった?

薄いです。
いつもの沙野テイストを期待して読むとびっくりするほどに。
いわゆる“受が花魁”というセオリーどおりの遊郭ものでなく、攻キャラが花魁。
この設定自体はBLでは結構珍しいと思うので、話の展開次第ではもっといろいろやりようもあったのではないかと思うのですが。

とにかく、薄味。
文体も“一行ごとに文頭”という(これは文章力のない人の書き方)BLによくある書き方になぜか変えた(?)…

3

君といたい明日もいたい 小説

沙野風結子  あじみね朔生 

記憶喪失もの

今まで読んだ沙野さんの作品の中でこれは甘めな作品だな~という印象。
記憶喪失ものには付き物のトラウマ。そしてある瞬間に浮かび上がってくる記憶の断片。
最初はわくわくしていたのですが、須藤の存在が出てきた時点でちょっと展開が予測できてしまい楽しみが半減してしまいました。なんというか、須藤の胡散臭さが全開なんですよ(笑)

あとあらすじを読む限りでは、詰る恵多を前に章介が豹変して嫌な男になるの…

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