沙野風結子さんのレビュー一覧

輝血様と巫女 小説

沙野風結子  高階佑 

う~ん・・・

大変失礼ながら、沙野さんの作風そのものがものすごく苦手なんです(もちろん単なる個人的好みです)。

でも『獣の妻乞い』が意外と悪くなかったのでもうちょっと他のも、とこちらを読んでみたんですが・・・
苦手だとわかってる作家さんになぜ手を出してしまうんだろう。何度も同じ失敗を繰り返す懲りない自分に呆れます。

とにかく、こういう『田舎の因習もの』自体がもう無理だとよくわかりました。
肝心…

2

アカサギ 詐欺師と甘い鉄枷 小説

沙野風結子  小山田あみ 

絶妙な色っぽさと切なさが混じり合ったストーリー

受けのマキちゃんは、男性を相手とした結婚詐欺師。男性相手というところが新しいなと感じました。男性を相手にしているのは過去のトラウマによるものでした。その理由を知ると、マキちゃんのしていることは詐欺って言うのかな?なんて思ってしまいます。

マキちゃんが詐欺のターゲットから奪うものは腕時計ただ1つ。
自分からこんな時計がほしいとは求めず、相手が大切に思う人にあげたいと思うものがほしいと言うだけ…

16

獣の月隠り 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

ラブだけなら・・・

『獣の妻乞い』のスピンオフです。
前作は悪くなかったんですが、こちらはちょっと・・・

別CPで2編構成。

1編目は表題作です。
前作に脇で出ていた(そして、ラストのSSで描かれていた)猟獣同士の月貴(攻)と睦月(受)ですね。

ラブ面に限れば決してキライじゃないんですよ。
それどころか、キャラクターも魅力的でよかったんです。もともと人外は好みですから。

ただ、それ以外…

1

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

激しい純愛。

沙野さん初読みです。
基本的な作風そのものが私の好みとかけ離れていますので、これ読むまでご縁がありませんでした(故意に避けてました)。

こちらが、私にとっての『初獣姦』でした。この作品についての情報は、軽~く見てみた限りでも何よりもまず『獣姦』が出てくるんですよね。

読む前からわかっていたのと、そもそも個人的にはタブーでさえないので(だからって好みでもまったく!ないけど)『獣姦って…

5

隠り世の姦獄 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

エロエロ異種姦ファンタジー

「隠し神の輿入れ」のスピンオフ。
あれから2年後の話だそうです。
敵サイドとの闘いは前作からの流れなので
前作は読んでいた方が分かりやすいかと思います。


一級建築士の萱野(受)は、自分の建物に放火し人を殺したという身に覚えのない罪で、死刑を宣告されています。
教誨師としてやって来た僧侶・緋角(攻)は
いきなり萱野を強姦。
実は緋角は鬼で、萱野に前世で恋人だった頃の記憶を
思…

9

融愛~Melt Down~ 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

説得力あるガチ兄弟もの

2007年のノベルスに
書き下ろし短編「凪の夜」を加えた文庫版。


夫の死後、男に依存し子供に暴力を振るうようになった母。
兄の海理は、母の暴力から弟を庇い
弟の翼久は、夜の闇に怯える兄を抱き締め守っていました。

肩を寄せ合って生きる幼い二人の姿はいじらしく
そしてエロい!!!
9歳と11歳が、戯れに脚を絡ませ
欲情し合っているシーンの背徳感にドキドキしました。

そ…

10

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

人生はわからない

 
 光己はつくづく思ったに違いない。つい先日まで「この男と結婚して幸せになる女がいるとは思えない」と思っていた相手が、自分の生涯の伴侶となったのだから。
 
 本来なら接点すらないはずの2人だった。光己は堅気のエリートビジネスマン。かたや臣は広域暴力団熾津組若頭。でもそれぞれの壮絶な過去をたどれば、合わせ鏡のように見事な一対をなしてもいる。母に殺されかけ、生きることを選んだ光己。母と異母兄…

12

蝶宮殿の伽人 小説

沙野風結子  稲荷家房之介 

なかなかの主人公

めずらしく、最初から好きな人と結ばれるのではなく好きな人のために訪れた国で好きな人のために引き受けた仕事で出会った獣ような男に同情からいつしか愛へ〜のお話しです。

正直、出てくるメインキャラはどれも好きになれなかったー!
翻訳の仕事をフリーでこなしながら大学時代に淡い想いをだいていた相手ナイルスと四年間会うことはなくともメールや電話で連絡を取り合うことだけで満足していた望はナイルスから仕事…

0

はなだま人魚 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

思うところは多々あります。

正直、重い話だなと思いながら読んでいました。
人間の欲のために、弱い立場である人魚を利用して家畜以下の扱い。
このあたりで、手が止まってしまいましたが、大丈夫。
主人公、弟かつ人魚の八尋がこの状況を打開するべく、命と体を懸けて頑張るのです。
兄の正梧の葛藤など、こちらの心が救われる場面もありますので、
ずっと重いはわけではないです。

たぶん、好き嫌い分かれると思います。
凌辱とい…

4

天獄の雨 小説

沙野風結子  ひたき 

結構重い。気楽には読めないかな…。

読み応えのある話でした。
気楽に読める内容ではないし、特に忍の生い立ちと父親との関係は苦しいものがあったけれど…読後感は悪くなかった。
忍が死から生に目を向けられるようになって本当に良かった。
真実を知った時のお兄さんの衝撃は相当なものだったとは思うけれども…関係が断ち切られることなく続いているようでホッとした(●´ω`●)
でもお兄さん…父親から今際の際に「忍を頼む」って言われて…

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