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これは、強面のサイボーグが槇との触れ合いによって人間になる、という話だと解釈しました。
とにかく恩田(攻)が良いです。血が通っていないかのような恩田が、槇(受)に心と身体の両方を刺激され、感情を揺さぶられて本能を剥き出しにする様子が楽しくて堪りませんでした。強面で仕事はバリバリとスマートにこなしていくのに、槇の前では冷静沈着なエリートの仮面さえも剥がれて、わたわたするのですから!
独占欲…
初読後は1年ごとに読み返しているのですが、いつ読んでも好きだと思う作品です。読み始めるとすぐ作品世界に引きこまれるのですよね。
攻の塔野相手に、心はどこまでも対等であろうとする受の和叉が非常に好ましいです。生真面目で冷静で頑張り屋さんの和叉は細くて美しくて、しなやかに強い絹糸のようだと思います。野性的で俺様な塔野は炎のように熱く激しいようでいて、触れると凍えるように冷たい感じがする人だと思い…