沙野風結子さんのレビュー一覧

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

切ない純愛物語

読後に自然な笑みと感動が溢れるお話しでした。
タイトルから想像していたエロエロな(もちろんエロもありますが)お話しではなく、設定がきちんと作り込まれている感動的な純愛物語でした。

始めは遺伝子操作された主人に絶対的な信頼をもち服従する処女執事なんで、SMの奴隷と主人の関係に似ていてエロいなと思っていました。
受けの執事巳裕が、洗脳で心頭していた主人の則雅は紳士的で優しく理想的な人でした。…

10

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

両片想い

平安時代好き!ファンタジー好き!両片想い大好き!な私は大満足な一冊でした。
陰陽師が主人公なので、ヒトガタ(紙に自分の髪を供えて呪を唱えると己の分身が現れる)を駆使した場面が多々あります。個人的にはこのヒトガタというツールのお陰で凌辱や殺戮のシーンも心情的に少し救われました。
描写としては辛いのですが「でも本体はどうにか無事だから大丈夫!」という安心感に似たものを感じながら一気に読み進めていき…

11

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

スピンオフがほしい

沙野先生×葛西先生なので無条件購入。メインカプもいいけど、帝が切なくて切なくて猛烈にスピンオフ希望。平安時代、平安京と南総を主な舞台にした陰陽師×陰陽師のせつなめハラハラお話、本編のみ240Pほどです。
陰陽ものが好きな方には超絶おススメしたいです、特に冒頭、受けがめちゃカッコいいです!!!!
ただし地雷あり。ややスプラッタ的な記載あることと、受けさんが少々辛い目にあうことをお知らせしておきます。…

7

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

哀しくも、深い愛情の物語

作家買い。

葛西さんの描かれた美麗すぎる表紙と淫靡なかほり漂うタイトルに、エロ甘なお話かなと思いつつ手に取りました。が、がっつりシリアス系のお話です。

「オニ」から都を守るために奮闘する陰陽師・桔晶の恋のお話。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

「オニ」は二種類います。
通常の(と言って良いのか…?)「オニ」と、人を喰らう「ヒトクイオニ」。
「ヒトクイオニ」…

20

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

大人のエロス

「ちょっとだけ」と読み始めたんです。40ページを過ぎたあたりから、ずっぽり物語世界に没入してしまって、気づいたら次の日になっちゃっていました。「あれ?あたし、竜宮城行ってた?」という位、時間を忘れます。この本、本当に忙しい時には開いちゃダメです(笑)。

内容というよりは、このお話の世界観をご紹介しますね。
平安時代といえば、魑魅魍魎が跋扈する時代。このお話では、妖の世界から現世に這い出てく…

16

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

これは面白い!!

こちら、ヒトクイオニが跋扈して、陰陽師が自身の身体で帝の鬼の血を鎮めと、ダークで淫靡な平安朝ものになります。
雰囲気としては仄暗いエロエロ作品。
先を読ませぬ展開に、あっと驚く仕掛け、そして感動のラストと、もうページをめくる手が止められず、最後まで一気読みしてしまいました。
これは面白い!!


内容です。
陰陽道の銘家に生まれた天才陰陽師・桔晶と、家族をヒトクイオニに食い殺された陰…

18

君といたい明日もいたい 小説

沙野風結子  あじみね朔生 

読んでいてずっと気になっていた事があとがきに!

表紙のあじみねさんの絵で目に留まった作品です。
13歳の年の差で叔父x甥モノです。
主人公の恵多視点で物語が語られているのですが、この恵多がある事が原因で中学と高校時代の一部の記憶を失っています。
今まで何作か記憶喪失モノは読んだことがあるのですが、恵多のように特定の条件が重なると強烈な頭痛が起こり、体も麻痺して動けなくなってしまう、という設定は初めて読んだ気がします。
その事が叔父の章介…

2

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

好みのストーリーではなかったけど69の描写は最高

思いのほかサラッと読めてしまった作品でした。
則雅への想いを抱えながら感じてしまったり、則雅に見られながら背徳感と絶望感の中で果ててしまう処女執事を期待していましたが、なんだかアッサリとサイに心を開いてしまった印象。
則雅への想いを越えてサイに惚れたとてつもない恋愛だと感心していたんですが、オチを読むと「なんだ最初から好き合ってたのか」と落胆。
サイもなんだか急に一気に優しくなって???まぁ…

7

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

呪縛

タイトルからずっと気になっていた作品でした。表紙も笠井あゆみ先生の過激な体位ですよね。

椋一の彰良の呪縛からの解放と四堂によって初めて自我を持ち自分の生きたい道を選ぶことができました。

椋一が不憫で可哀想で辛かったです。彰良に捧げ尽くしてきたことや鬼畜の所業を受け入れさせられるところなど。不幸な境遇で育ち唯一守ってくれた特別な存在の彰良をいつまでも一途に慕い苦しむのがもどかしかったです…

6

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

鬼畜攻めと芯が強い受け

同シリーズの蛇淫の血や蜘蛛の褥なども読みましたが、赤蜥蜴の閨が一番、極道で無理矢理って感じがしました。

攻めの臣は武闘派で破天荒で破壊願望まであるので攻め方が鬼畜です。
始めの方を読んで、ここからどうやってラブにしていくのだろうと思ってしまいました。

対する受けは強い。
極道相手なので、同シリーズの受けはみんな強いです。
赤蜥蜴の閨の受け光己は苦労人なので我慢強く健気で芯が強いで…

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