沙野風結子さんのレビュー一覧

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

あの玖島敬が あの三浦真智が

すごい!すごいです!Chara文庫ってこんなお話もあったんですね。

表題作はひたすら重く辛く苦しく、でも一筋希望を予感させて。
二人の出会いと別れと再会と。
真智視点で書かれています。
先輩!あの玖島敬が!?あんな屈辱に合わされて。

そして再会しても無反応で。なのに身体検査という名のプレイ!ここで希望が見えました。

波乱万丈最後はハッピー。でももう一編お話がある。まだ波乱が…

4

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

みずみずしい純愛に萌えました

 沙野先生のダークファンタジー・「チェンジ・リング」シリーズの一作目。
童話を読んでいるかのようなファンタジー色溢れるダークで美しい作品でした。またもや主役のカップルに過酷な運命が投じられていました。。それも二度も、、。途中展開がしんどくもありましたが、続きが気になり一気に読み終えました。ファンタジー描写も丁寧で、映像化したらとても映えそうです。

裏切り、虐待、残虐描写等の痛ましい展開の根…

2

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

鬼化した想い人を救おうとする陰陽師の物語

平安京の都に朝廷と陰陽寮があった時代が背景。
陰陽師の家に生まれた美貌の桔晶が、鬼化した想い人を救おうと頑張る物語。

陰陽寮に務める、美貌の陰陽頭・桔晶の一族が、九匹の鬼の霊を帝に入れて、帝は統治する力を得ていた。
幼馴染みの陰陽師・征景は、桔晶と志が異なり、桔晶と疎遠になっていく。
征景は陰陽の学問で得た知識を貧しい人に使いたい。

帝に桔晶が式神を贄に具している最中を征景に知ら…

1

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

心臓病の医療ミスを追求する物語

笠井先生の表紙にクラクラしてしまいますが、
中身は、「医療にかかわる隠蔽と汚職」を追及している記者上がりの政治家の信念についての物語です。

従兄の与党議員・藤末彰良の政策秘書を務める椋一。
彰良の政敵、野党議員・四堂匡鷹の新聞記者時代の弱味を探り、交渉に赴いた椋一。

四堂匡鷹の記者時代に、医療ミスについて取材したことが切っ掛けで恋人として付き合った或る青年の自殺。
その真実を知り…

0

黒帝は穢れた魔物に愛される 小説

沙野風結子  奈良千春 

ワダツミ三部作-3

色々あった1と2に続いて、完結編はドラマチックな急ぎ足の展開でした。
ワダツミ三部作-3は、兄弟夫々に背負わされた役割の謎解きのようなものだった

悪ぶって、悪の化身に化した次男のキリイは、「国の統治についての考え方の相異」が理由で、兄弟は統治を妨げる存在なので殺意を抱いた、と建前を述べていたけど、それは違う。「自分だけ異なる疎外感」と「海神に愛される兄弟が妬ましかった」だけ。

どうや…

1

プラチナ文庫10周年&CannaComics3周年記念ANNIVERSARY BOX グッズ

30人の先生の番外編

30人の先生方が小説、コミック書いてくださってますうち、凪良先生と宮緒先生の番外編読みたさに入手。期待通りの面白さでしたので神にしました。はっちゃけ番外編もしんみり番外編も大好きです! 以下その2編についてのみコメント。

1.蟹の宿 凪良ゆう先生 「お菓子の家・・」番外編
  二人で旅行に行くお話。ほんとそれだけなんですけど、そこにエロおやじ
  丸出しの阿木と、不愛想で暗くて顔がこわい…

0

神子は奴隷王に繋がれる 小説

沙野風結子  奈良千春 

ワダツミ三部作-2

ちゃんと三兄弟夫々立場に合った考え方の違いをキャラに割り振られていて、面白かった。
チョイ役で終わりそうだった、海賊のサガンは、ずっとワダツミ国に居る事になりそう。
この2話の主人公は末っ子の神子のナギ。
甘えん坊で正義感強いまっすぐな性格。
だから次男が行った事が許せない。
でも長男のシキの考えを聴いて、素直に従うのは末っ子だからなのだと思う。

次男のキリイは、戦のどさくさに紛れ…

1

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

激しく一途な戀(つд;*)

高校の時に離れた2人の再会愛だと思ってたのですが、書き下ろしではまさかの展開が待ってました!Σ( ̄□ ̄;)


受け様は、研究員の真智。
携わっている開発プロジェクトが、軍事目的で狙われているとして、24時間体制で保護されることに。

攻め様は、真智を保護するSPの玖島。

高校時代、剣道部の先輩後輩の関係だった2人。
憧れの先輩として玖島を慕っていた真智だけど、借金のカタとして…

5

兄弟の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

くせ者ぞろい

兄への気持ちを押し殺してヤンチャに振る舞うもなかなかの拗らせっぷりで…兄弟でありたい気持ちも複雑に絡み合っての三角関係!!観察が好きという曲者出現にギリギリで保たれてた均衡がいつ崩れるか…ヒヤヒヤしっぱなしでした。

兄もたいがいだけど、当て馬、式見が弟の気持ち分かりながら囲って、あの手この手で攻めるんだけど挿れないの!兄にも釘刺したり、頭の回転と作りがおかしい!良い仕事してました。

1

逢いては染まり 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

複雑で面白い

特殊性癖!?と思いきや、ギリギリで精神を保つ倉科の危うさにドキドキ。そこに踏み込んでくる津雲が健気に時にグイグイ押してくんだけど、拗れに拗れた倉科はなかなか…第三者も現れて本当にどうなるかと…。

津雲に惹かれたらいけないと頑なな倉科が、他の男に中出しされたのを見せつけて、津雲がボロボロ泣いちゃうとこ。そこまでしないといけないほど惚れとるやん!!津雲の想いが強くて良かったよ、本当に。

倉…

1
PAGE TOP