千葉雅也さんのレビュー一覧

エレクトリック 小説

千葉雅也 

帯電する世界

第169回芥川賞候補作の一般文芸。
限りなくご自身をモデルとした私小説、「デッドライン」「オーバーヒート」に続く三部作的作品。
純文学って…正直始まりもなければ終わりもない…って感じで、本作もそんな感じ。
何か一つのはっきりした物語はなくて、承だけがあって起も転も結も無い…ような読後感。

時間軸的には、第一作「デッドライン」の前。主人公は高校生です。
「デッドライン」「オーバーヒート…

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非BL作品

デッドライン 非BL 小説

千葉雅也 

ゲイの眼差しはカーブしている…らしい

ゲイであるとカミングアウトされている千葉雅也氏の、2019年発表の初の小説作品。
野間文芸新人賞受賞作。

内容は、限りなくご自身をモデルとしているような「僕」が主人公。
「僕」は哲学を専攻している大学院生で、ゼミに出たり、卒論のテーマに迷ったり、書き出したり、行き詰まったり、友人と交流したり。
それと並行して、ハッテン場に出入りしたり、二丁目に飲みに行ったり。
その2つの行動を交互に…

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非BL作品

デッドライン 非BL 小説

千葉雅也 

ハッテン場の描写が印象的

ちるちるのBLニュース『図書館で読めるBLっぽい文学』で紹介されていて、匂い系大好きな私は飛びつきました。
この本は匂い系というより、ゲイ文学でした。

大学准教授で哲学の本等を書かれている千葉雅也氏のデビュー小説です。
大学院生で修士論文に取り組んでいる"僕"が、友人達や家族、指導教員、ゲイタウンやハッテン場で出会った行きずりの男たちとの関わりを淡々と綴った物語でした…

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