佐々木禎子さんのレビュー一覧

ナイショのシンメトリ 小説

佐々木禎子  小椋ムク 

ただ、ただ、かわいい・・・

きっと本格派小説をご希望の方にはまったく物足りないと思われるお話。
でも、個人的にはこんなお話が好きなのでおおむね満足の内容でした!

よくある双子の入れ替わりもの。
個人的にはこういう入れ替わりもの好きなんですよね~。
双子の兄 航くんが主人公。
双子の弟 翔と大学進学を期に上京して二人暮らし。ものすごく仲の良い双子で顔そっくりなのにお互いを一番可愛いと言って憚らない、傍から見たら『…

4

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

陸に戻った浦島太郎のその後の社会復帰

佐々木禎子さんの作品はこれまで横暴なヤクザとかマフィアが出てくる物しか読んだことがなかったので、とても新鮮でした。

あとがきでご自身で書きたいものを書かせてもらった、とおっしゃっているとおり
一風変わった作品です。

目が覚めたら八年経っていたという気持ちは一体どういう気持ちなのでしょうね。
事故か何かで長い間眠りについていた間に…という小説はいろいろありますが、外傷性遷延性意識障害…

4

ナイショのシンメトリ 小説

佐々木禎子  小椋ムク 

双子ですよw

受け様は双子の兄で、男性しか好きになれず
ノンケの人にいつも恋していて、何もしないまま失恋してしまう
片思いタイプ

双子の弟として受け様は攻め様と友達として付き合っていくのですが
攻め様から「好きだ」と言われ、弟の事が好きなんだと
受け様は打ちのめされちゃいます(;^ω^)
キスまでされて、やっと弟ではなく兄の方だと打ち明けるのですが・・・

「雪だよ」という告白のいい方いいで…

2

kissing コミック

佐々木禎子  高久尚子 

一番近くにいるのにね

主人公は幼馴染の大学生同士。
幼稚園の頃からの付き合いで、余りの仲の良さに大学では「つがい」という呼び名がある程。
そんな何でも知っていると思っていた仲なのに、どうやら幼馴染には好きな人がいるらしい…でもいくら聞いても教えてくれなくて…
う~ん、確かに一番の親友が好きな人のことを教えてくれなかったら気になるかな…今まで何でも話してきてたのにって感じですよね。
ただ、その幼馴染から自分のこと…

0

kissing コミック

佐々木禎子  高久尚子 

がんばる男は最高。

フワフワ動く感じのカップルって珍しいなとおもっていたら
原作は違う先生でした。

小説だけで読んでもみたいと思える作品でした。

幼稚園からの幼馴染。
同じ大学に通っている。
食べ物の好き嫌いから何から何まで、当たり前に知ってる関係。

当たり前すぎて気がつかなかった気持ち。知っている様で知らなかった相手の生活。

告白、それを受け入れられない。
その後は、友達でもいられな…

1

指先が僕を虜にする 小説

佐々木禎子  兼守美行 

子供みたいな不思議な魅了の受け

掴みどころがないような不思議系の受けが出てくる話でヤクザのトラブルに
巻き込まれ、子供の頃からの友人に騙されたように危険な目に合いながらも
やっぱり嫌えないなんて思うくらいピュアな心根を持ったまま大人になったような
基と同じく幼なじみと言うには縁が薄いけれど、ヤクザの若頭で子供の頃に
同じピアノ教室で一緒になったこともある清瀬との再会ものでもあります。

でもこの作品、かなり危ないこと…

4

指先が僕を虜にする 小説

佐々木禎子  兼守美行 

不協和音なのか?

作曲家の主人公が、小学校以来の友人が送りつけてきた謎の荷物をめぐりヤクザの抗争に巻き込まれ、実は過去に面識のあるヤクザ若頭に強引なアプローチを受け…という話。

荷物の中身は、連弾用の楽譜と手紙と、どこかの倉庫の鍵。
基(作曲家)は、押しかけてきたヤクザには偽の鍵を渡し、ゲイで変わり者の自分にとって数少ない友人の桜庭の力になろうとする。
一方、清瀬(ヤクザ若頭)は、ジャーナリストの桜庭が知…

3

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

上半期で一番胸にきました。

 記憶喪失ものは数あるけれども、こんなに切々と胸にくる作品はありません。淡々としているけれどじんわりと心に響いてきました。英俊(攻)はとても不器用です、子供です、けれど必死です。傷付いた子供の英俊(攻)は傷付いた薔薇だったのかも知れない、記憶を失くして眠ったまんまの裕真(受)も同様に。けれども、8年という大切なひまつぶしを経たからこそお互い受け入れる事が出来たのだと思います。萌え度、H度共に低空飛…

3

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

ひまつぶしの裏に在る慈しむ思いが心に沁みます。

読み始めてテンションが上がる話でも楽しくなる話でも無い作品なのですが、
読み終わると心に温かいものが溢れてくるようなストーリーで静かに感動します。
事故で8年も眠り続けてしまったら、そしてある日突然目覚めたら、
自分ならどうなってしまうのだろうと思わずにはいられない。

攻めである英俊と受けの裕真の出会いはかなり不躾な程いい出会いではないのです。
父親の浮気相手の家から花を盗むところを…

7

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

切なくなるし嬉しくなるのが、好きの気持ち

佐々木先生の新作、良かったです!

読みだしてから、自分も英俊になっていました。
両親の愛情薄く育った英俊は小6ながら妙に冷めて聡い子なんですが、子供ならではの幼稚さや我儘を表せたのが、優しく接してくれた唯一の人・裕真でした。
なのに、英俊がすがり付きたい裕真は、優しいけど常識派で掴み所が無いんですよ。
何で裕真?って思うけど、英俊にとって裕真は、一条の光で、おぼれた時のワラだったと思う…

4
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