佐々木久美子さんのレビュー一覧

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

オシイ外見、ベタな趣味の保守派若手国会議員

民主党が与党になった現在ですが、これは明らかに自民VS民主をイメージさせる設定。
国会が舞台ですが、そんなに固く構えなくても大丈夫、
主人公のおやじ臭さに笑ってください。

瑞木は二代目議員として、将来の首相を目指す若手議員。
若手のとりまとめとしても活躍して、その職務に真面目に取り組んでいます。
しかし、本当はよく見れば綺麗な顔立ちと華奢な体つきなんですが・・・
ペットは錦鯉だの、…

4

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

不思議な感覚

ドラマCDのほうを先に聴いて、筋は知っていました。
これは、活字で読んだほうが世界観が伝わりやすいですね。

遊び人の大学助教授・甲田(41歳)が
男ながらに才色兼備の良妻賢母の頼久(33歳)に
交際を申し込むというところからはじまります。

奥ゆかしく段階を踏んで大人のおつきあいをはじめるふたり。
とんとん拍子に同居がはじまり
愛をはぐくむのですが・・・何かおかしい。

博…

3

籠蝶は花を恋う 小説

沙野風結子  佐々木久美子 

王道遊郭モノとして、名作だと思いました

健気受け、金持ち攻め、再会、すれ違い、そして遊郭モノ独特の雅びさや退廃的な隠避さが詰まった一冊でした。
ストーリーとしてはストレートすぎるほどに王道なんですが、洗練された文体とキャラの魅力が重なって、名作といって相応しいデキに仕上がっていると思いました。
遊郭モノはBLにはよくあるし、今までたくさん読んできましたが、そのなかでもかなり上位に位置する面白さでした。

読もうと思ったキッカケはドラマC…

4

真夏の夜の御伽噺 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

秀さんの書く大人の御伽噺

いやはや、なんとも摩訶不思議な、まさに“御伽噺”なお話でございました。秀さんには珍しい、ファンタジー色の強いお話でした。
それでも、仕事に関して後ろ向きだった受けちゃんが、攻めさまの言葉で前向きに意識が変わっていくあたりは、さすが秀さんだなぁ~と感じました。

話の展開が、あまりにファンタジーというか、御伽噺というか、今までの秀さんのテイストとはかなり違ったことにびっくりしました。
正直、…

0

正しい恋の悩み方 小説

渡海奈穂  佐々木久美子 

尾崎の本性に萌え。

物事を深く考えないタイプのカズイが、尾崎に避けられた事をきっかけに深く考え出す辺りはすごく良かった。
それまでの暴言の数々には少々辟易しましたが、さっぱりした性格をしてるのでそこまで嫌な子でも無かったのが救いだったかな。
短絡的すぎて尾崎を傷つけるたびに友人'sと一緒に、「お前ちょっと土下座して謝ってこい!」と思ってみたり。おかげで友人の1人になれた気分です(笑)
2人がくっついた…

0

誓いのキスは恋咲く庭で 小説

桂生青依  佐々木久美子 

前向き誠実青年の夢の実現

佐々木久美子さんのイラストがきれいで表紙買いです。
お話も表紙のようにきれいな登場人物ときれいなストーリー展開です。

家業の花屋を手伝いながら、フラワーアレンジメント講師をしたりしている陽の目標はトピアリーを作って庭などの演出を手掛けたいということです。
トピアリーって耳なれませんが、よく公園や花屋で見かけるワイヤーなどに苔などを絡ませて立体オブジェにするやつですね。
クマとか馬とか巨…

2

SH(シュガ-ハイ) 小説

井上ハルヲ(オハル)  佐々木久美子 

刑事×マトリとドSのソルティな関係

この作家さんの商業誌初作品ですが、やはり設定上ハードでシリアスで、甘さが全くない辛くて痛い作品でしたが、こういうハードが好きな自分にはツボ作品でした。

柘植は祖対4課のキャリア崩れの刑事。
兄夫婦を麻薬のせいで殺された過去から、その存在を憎んでいます。
一方、麻薬取締り捜査官の早瀬はゲイであることを知る唯一の上司菅田を信頼し、彼の激しいSにも耐えるM気質の男。
そんな二人が同じターゲッ…

3

蜜のように毒のように 小説

杏野朝水  佐々木久美子 

いい話でしたが、感情移入できなかったです

はじめての男との再会ラブです。
世界を股にかけて活躍するカメラマンと、保育士の恋。
ところどころ面白いシーンはあったんですが(とくに、攻めがたまに見せる焼きもちは、ニヤニヤするほど面白かった)、全体的には萌えられなかったです。
あまり感情移入することもないまま、あらすじだけを追う感じで読了しました。
主人公の気持ちの揺れに共感できなかったのが大きいかな。
あと、子供の描き方も好きじゃなかったです。…

0

ひとでなしの恋人 小説

松幸かほ  佐々木久美子 

ひとでなしじゃなかったのでガッカリ

タイトルと、中盤までの展開で、真の「腹黒でひとでなしな攻め」を期待してワクワクしてたんですが、普通にいい人だったので、ちょっとガッカリしました。
「ひとでなし=愛するあまり絶倫になる」という構図は、まあいいんですが、なんともかんとも「それ、ノロケやん」というモニョモニョ気分にさせられました。
あと主人公の「喧嘩っぱやくてすぐに手が出る気の強い男」という設定も、恋人相手ではまったく炸裂してなくて、そ…

1

ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

成長の物語。

「エスコート」トップガード・延清美弦(28)×大学生・水嶋律(19)
「エスコート」シリーズ第2弾。

「ディール」
律は義兄から呼び出されてある公園に行った。
義兄との折り合いは良いとは言い難く不安に思いながら待っていた律の前に現れたのは義兄に頼まれたという男たちで。
男たちは律を襲ってくる。
そこへ延清が現れて…。

延清はどこか暴力的なところがあって。
律を結果的には助け…

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