佐々木久美子さんのレビュー一覧

禁忌 小説

愁堂れな  佐々木久美子 

言葉遣いに萌えましたv

以前、書店で見つけて読んでみたいなとは思ったものの旅先で荷物が多かったために諦めたのです。
ろくにタイトルも覚えてないほどだったのですが、もう一度出会うことができたので読んでみました。

東京でのある事件をきっかけに傷ついた心を癒すために友人の別荘を借りることになった中条芳。
雨の夜、その別荘に刀傷を負った男・西邑が現れて。
何故かどうしても放っておくことができない芳は世話を焼き始めるの…

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神の孵る日 小説

深月ハルカ  佐々木久美子 

神様に一目惚れしてしまう攻め

深月ハルカさん、初読みでした。

とある事故によって、まだ目覚める年月が経っていないのに目覚めることになってしまった水神・珀晶。その原因を作ってしまった、熊系強面顔の学者・鏑矢敦。
胞から出てきた珀晶にとまどいながらも、動悸の治まらない鏑矢。
恋の花がいきなり咲いちゃいました(*^_^*)
最初は幼い姿なので、自制心もばっちりでしたが、眠りから覚める度にどんどん成長していく珀晶に迫られて…

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神の孵る日 小説

深月ハルカ  佐々木久美子 

素敵な御伽噺・・

素敵なお話でした。御伽噺です。

子供の状態で孵ってしまった、水神と大学准教授のお話です。
敦が珀晶の成長を見守って側で生活するお話なんですが、神様ですから、成長も早い・・

とっても無邪気で可愛らしくって読んでいて微笑ましかったです。

でも、神様ですから、神の力も目覚めてくる・・そうする事で人から恐れられる事を恐れる珀晶です。

結構早い段階で彼らはくっつくんですが…

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神の孵る日 小説

深月ハルカ  佐々木久美子 

神様は鳥のヒナのようです♪

何だか神様ものって親近感を覚えて、好きになってしまいます。
今回は、目覚めの日より早くに目覚めてしまったプレ神様が、見つけた大学の先生に、まるで鳥のヒナのように懐いてしまうお話。
こういうお話が好きって、やはり日本人だな~としみじみと感じます。

考古学の大学准教授の鏑矢は学生二人と、70年に一度斎事を行うという山の祠の調査を村人に許可されて訪れます。
そこでついうっかりと、御神体が納め…

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椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

超ヘタレ・・・

今回はとっても珍しく壊滅的?と言うか、我が侭?ともちょっと違うけど、自分の気持ちを優先する感じかな?これもちょっと違う?でも火崎さんには珍しい受けの光美とヘタレで、排他的な攻めの克巳のお話でした。


好きか嫌いかで言うと嫌いな部類に入るお話のはずなのですが、このお話は結構、引き込まれて、途中、というか何度も切なさにグッと来てしまいましたね~・・

なんかいつもの火崎さんとは違った作…

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椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

ある女性の面影を追って

今回は祖母のホテルを相続した現ラブホオーナーと
ホテルの隣の生花店の息子でラブホ従業員のお話です。

ホテルを残した祖母の過去を絡めて
往生際が悪い攻様が受様を受け入れるまで。

受様は東京都下の
昔ながらの商店街の生花店の三男坊。

生花店は兄夫婦が切り盛りしている為、
受様は大学卒業を機に
幼馴染が営っている隣家のラブホテルに
雑用係として就職します。

ラブホと言…

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椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

思わせぶりが沢山で苦労しますわな

最初にこの本をパラパラっとしてすぐに気が付いたこと。
イラストが少なっ!冒頭2ページと最後1ページのみ。
ページ都合だったんでしょうか?
今回も火崎さん特有の謎解きな展開を含ませて、俺様でヘタレな攻めさまが受けちゃんを翻弄いたしました。

光美は年上で幼馴染の克己がオーナーである、今はラブホになっている「宵月」というホテルで、同じく年上で幼馴染の勝男と働いています。
克己の祖母が切り盛…

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優しい檻 小説

椎崎夕  佐々木久美子 

匂いが好き。

やっぱり好きだな椎崎さん。

何冊か読ませていただきましたが、トラブルを抱えた受けを中心に展開していく話がほとんどでしたが、椎崎さんはそういうパターンが多いのかな?

不遇な人が傷めつけられながらも、自分の状況に嘆くばかりでなく、がむしゃらに生きてこうとする展開に弱いんです…。
椎崎さんの書くお話を読んでいると、本当そのことがよく分かります。
ピンポイントに私の泣き所を狙ってくるんダ……

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二響螺旋―愛と熱情のアリア― 小説

池戸裕子  佐々木久美子 

努力型の秀才VS天賦の才能を持つ天才

受けの復讐と復活愛と、秀才攻めVS天才受けの意地と意地のぶつかり合いです。
どちらも才があるが故の悩みと苦しみと戦いながら、愛にも惑わされます。
リバにはなりませんが、攻めに捨てられてから槇が受け攻めどちらもいけるタイプになるので苦手な方はご注意。

声楽家(テナー)・岸本恭輔 自信家攻め×声楽家(ソプラニスタ)・槙一洋 プライドが高いタイプで誘い受け
五年前に一方的に別れを告げていなく…

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シナプスの柩(上) 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

展開にヒネリが欲しい…

心臓外科手術の様々についての細かい描写なども手抜かりなく、作者の本作に対する取り組みの真剣さが窺えました。

<作品の雰囲気>
お耽美、のひとこと。
全編通して、桐嶋の「あなたの指に解剖されたい」という台詞が出てきますが、この小説はフェティシズムとか、死のバイオリズムに対して美を見出す傾向があって、そのあたりはホネフェチで筋肉フェチな私的にはツボでした。この人の手で解剖されたいっていうのは…

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