佐々木久美子さんのレビュー一覧

つまさきにくちづけを 小説

橘紅緒  佐々木久美子 

欧米舞台は苦手

ネタバレなしで書きたいと思います。

橘さんの小説はすべて既読ですが、こちらの作品は唯一ハマりきれませんでした。
なぜか……それはダンサーものだったから!
芸能ものはわたしの苦手なジャンルのひとつです。
そして欧米が舞台のものもちょっと…
おまけに表紙が手にとるのをためらわせると言いますか…


受けの律は、かつてはスターダンサー。
怪我が原因で引退し、今は振付師としてプリュー…

1

ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

「(モノローグ)」の多用が苦手でした

題材は面白いけど、文章と展開が自分にはちょっと合わなかったです;

一番気になったのは文章。
三人称体で、登場人物の心の声が「」で表現されています。
この手法で攻と受が交互に心中を語ります。
モノローグを「」や()で表すやり方が悪いとは思いませんが、本書は「」使いすぎ。
流れがブツブツ切れてリズムが悪いです(泣)
例を挙げると…

(142ページ)
「苅谷さんは、どうしてこんな…

3

ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

幸せな気分に浸れます

タイトルのフラワーの前についているふんわり、ふんわりな花ってなんだろうと
思って読みはじめたらバルーンのお花だったのです。
バルーンアーティストとフラワーアーティストがリニューアルオープンするホテルで
10年ぶりの再会をして、恋人になるまでの内容なのですが、全体的にほのぼの感があり、
でも、悪役がしっかりいて、トラブルに巻き込まれながらも最後は素敵で可愛らしい
結婚式での仕事を二人で仕上…

1

ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

幸せを感じるお話

フラワーアーティストとバルーンアーティストの出会い。
扱うものは違えど、人々を癒し愉しませるモノを作り出すというアーティストな部分は共通項。
このお話の良いところは、こうした仕事のお話を軸にそれぞれの想いがあり、その気持の成長していく過程で仕事に絡んだ突飛でない日常的なトラブルがそれを促進する要素となり主人公のキャラクターもあり親近感を覚えること。
また仕事に誠実で、各々がまず自分で努力をし…

2

エデンの虜囚 小説

しまだ真己  佐々木久美子 

「神」と「しゅみじゃない」に分かれるのも納得

二人でどこまでも堕ちてゆく、ドロッドロな作品が好きな方にはお薦め。
執筆当時「ちょっと澱んだ精神状態」だったと作家さんが仰るだけあります。

でも、
・二人の愛のため周囲が不幸になる(二人も幸福とは言えないかも)
・社会倫理的に色々逸脱
・昼ドラばりの急展開
このへんが、読む人を選ぶんだろうなーと思います。

私は、ダークだったりドロドロだったりは好きなんですが
展開がちょっと…

2

ダミー 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

再会。

『エスコート』シリーズ第2シーズン2作目です。
30代・同い年の大人同士の再会もの。

個人的に、前作(第2シーズン1作目『クライアント』)がいまひとつだったので(決してキライでもダメでもないですが)、こちらも買ったもののどうしようかな~と読むのをちょっと躊躇ってたんですが、かなりよかったです。

キャラクターがとても魅力的でした。
私の本来の好みのタイプというわけではまったくな…

6

クライアント 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

う~ん・・・

『エスコート』シリーズ・第2シーズン1作目です。

このシリーズ(第1シーズン)が好きなので(作品によって好みはかなり分かれますが)、第2シーズンで続いたのは嬉しかった。んだけど・・・

なんというか、これ『エスコート』シリーズである必要がどこに?というくらい『エスコート』の影が薄く感じました。
まあ一応、元『エスコート』のボディガードと依頼人ではあるんですけどね。

シリーズ…

1

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

笑った!

華藤さん、政治モノもいけるのですね!
華藤さんといえば京都を舞台にした純和風の伝統文化を扱った作品や、色んな意味で熱い海外モノ作品(ラテンとか闘牛とかマフィアとか)、はたまた身も凍えるような北欧モノ作品という印象でしたが、今回は政治。

政治を扱った作品て数多く存在していますが、さすがは華藤さんの作品でした!
新しい方向から攻めているというのでしょうか、いろんな意味で面白かったです。

7

ヤクザな神さま 小説

李丘那岐  佐々木久美子 

ふーん。

表紙とタイトル買いです。
ヤクザな神様!??なんだろ!とんでもねぇ神様に好かれちゃう話なのかな??と
表紙の絵も好みで買いました。

内容自体は普通です。
絵が・・・・絵がだまされた・・・。(酷評でごめんなさい。)
表紙が綺麗なので中身も期待してしまいました。
拍子抜けです。(表紙とかけてますグハッ)
10年前の出来事から親友であったはずの二人に亀裂がはいります。
10年後のお…

2

嫌になるほど 小説

中原一也  佐々木久美子 

尽されて尽されて…

いいだけ攻めに尽されて、言い寄られて、命まで懸けるほど想われて、
でも受けは意地っ張りのツンデレ。
意地っ張りといってもカワイイ系ではなく、30過ぎたいい大人ですぐにキレる凶暴男。
もちろん最後にはしっかり堕ちるんだけれど、
途中で繰り返し攻めを好き…と自覚しても、素直にはなかなか示せない受け。
う~~~ん、自分は好みじゃなかったです……


攻めが、強い決意と覚悟を持って足を洗っ…

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