ヤクザな神さま

yakuza na kamisama

ヤクザな神さま
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
36
評価数
12
平均
3.2 / 5
神率
8.3%
著者
李丘那岐 

作家さんの新作発表
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イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813012481

あらすじ

川浪史朗は実家の小さな神社で禰宜を務めている。史朗は高校時代ある事件をきっかけに、親友だった東濃の大切な人たちの命を奪ってしまった。どう償えばいいのか悩む史朗に東濃は囁く「俺の女になれ」と。罪悪感から卒業までの3ヶ月間東濃に抱かれ、そして卒業を機に捨てられた。それが東濃にとっての復讐だったのだ…。それから10年、ヤクザとなった東濃が再び史朗の前に現れた。東濃の真の目的とはいったい──?

(出版社より)

表題作ヤクザな神さま

同級生でヤクザ 東濃晴佳 
川浪史朗 禰宜

レビュー投稿数4

初恋が実るとき

高校時代の同級生同士で、10年後の再会で再び始まるラブストーリーです。
受け様と攻め様は高校時代にバイクが好きだったことから仲良くなったんですが
その頃から攻め様は女癖が悪くてあちこち手を付けてる、それが原因でトラブルに・・・
攻め様と関係のあった女性から突然相談され、子供までいると言われ動揺する受け様
その女性がきっかけで、受け様は攻め様に対する思いを自覚してしまうのです。
それと同時にその相手女性に対する嫉妬的な暗い感情も湧き出て・・・
受け様は二人の幸せを心から願う事が出来ないことで自身に対して自虐的な思いを~

その事があってから受け様は攻め様から距離を取る事にしたのですが・・・
攻め様の自称彼女の相談を受ける日に攻め様が突然現れ・・・
そこで女性が錯乱して興奮してしまい、身重なのに飛び出してしまった後を止めるべく
追いかけている時に事故に遭ってしまう。
女性は即死、受け様は攻め様に庇われ無傷だったが攻め様も額に怪我をしてしまう。
受け様は自分のせいで、攻め様の大事な女性と子供を奪った事が罪悪感となり
攻め様に償いをしたいと・・・そして亡くなった彼女の代わりに、抱かれることに。
高校を卒業するまでの3か月間で関係は終わった。

10年の月日が流れ受け様は禰宜として実家の神社に帰って来ていて、
神に仕えながら過去に自分が侵してしまった罪を今でも懺悔しながら暮らしている。
そこへ攻め様が、ふらりと現われる様に、それもヤクザになって・・・
受け様は、攻め様に対する思いが10年たっても変わらない思いに自虐
その思いとは反対の態度で攻め様に冷たく接するのですが、攻め様に簡単にあしらわれ
攻め様が何を考えているのか分からなくて・・・
そんな時に地上げ屋のトラブルに巻き込まれていく受け様
周りは攻め様に対する疑惑を口にするが受け様は信じていて・・・

過去の誤解とすれ違いが10年の月日を経て解消され、二人の思いが重なる
そんなちょっぴり切ない恋と、地上げ屋のトラブルを背景にした再会ラブです。
生真面目故に、受け様の意地っ張りブリや、攻め様の不器用な思いが描かれる
ラブストーリーでした。

3

10年越しの思い

読後、改めて本の題名を見て「そういうことか・・。」とすごくストンと思えた作品です。
出版社さまのあらすじと物語の序盤で、普段攻め→→受けがすごく好きな私としては、一回挫折しそうになったのですが(笑)
素敵な挿絵と吸い込まれるような文章に気づけば、この後どうなるのだろう?東濃のこの言葉の意味は?と気になる要素がたくさんで、勢い良く読むことが出来ました。

また攻めの名前が晴佳で可愛らしく、受けの史朗と男らしいのも、面白かったです。
東濃は自分の名前が女性の様で嫌で周囲の人間には下の名前を呼ばせないのですが、史朗だけには「別に好きにすれば・・」みたいに始まり、10年後は、「俺の名前、昔みたいにちゃんと呼べよ」と言う。
史朗が困った時は、助けに飛んできて、もう好き好きっぷりが溢れんばかりに見れば分かるのですが、史朗は10年前の出来事から進むことが出来ない。
そして東濃も史朗も全くお互いに気持ちに気づくことがない。

自分の気持ちに気づいた時は、すでに言葉にすることが出来ない状況にお互いなってしまっていて、史朗は起きた出来事を自分のせいだと、一生誰を思うことなく、そっと音を立てない様に生きていく様は、読んでいてとても切なかったです。

昔の東濃(攻め)は、女癖が悪くて来るもの拒まず、去るもの追わずといった感じで女性と関係を持つので、そういう攻めは駄目!という方は、読んでいて少し苦しいと感じてしまうかもしれません。
ただ高校時代にポツリと「自分は失敗して出来た子どもだ。」と東濃が言うシーンから、子ども時代の経験によって、人を好きになって大切にするという気持ちを持っていなかったのかな・・と思いました。

過去の出来事は史朗の思い違いもたくさんあり、10年後に東濃から、はっきりとした内容で語られるのですがそれでも、何とも言えない気持ちになってしまいました。
当時の東濃の行動で感情も読み取れるのですが、ここの部分は、ちゃんと東濃の視点で読んで見たかったです。

神社の存続危機、従兄弟の征ちゃんや巫女さん可愛いなど色々な話が同時進行していって、読み応えがありました。

個人的には、史朗の従兄弟の征ちゃんに嫉妬しまくる東濃が面白かったです。普段、東濃に振り回されているので、「史朗。いいぞ!もっとやれ!」と内心思ってしまった・・・
昔のように言いたい事を言えるようになった史朗に、今度は東濃が惚れた弱みで思いっきり振り回されて頂きたいと思います(笑)

3

確かに守り神だ、ウンウン、、

ひょっとして、思いっきりファンタジーで神様が降臨してくるだろうか?李丘さんにしては珍しいかも?なんて、全く予備知識を持たずに読んだ本。
結末を持って、この題名になるほど!と思います。
ちょっぴり甘酸っぱい青春時代が、ある出来事によって心に黒い染みを残し、それによってすれ違ってしまった二人の10年後の再会。
ある意味、主人公の脱皮の物語でもあったようです。

神社の次男に生まれた主人公・史朗はバイクが好きで、憧れのバイクに乗っている東濃という同級生に思いきって声をかける。
二人でタンデムするのが楽しくなった頃、東濃の子供を妊娠したという女性が何故か史朗に相談をもちかけるのだが、それに少なからずショックを受け、東濃に対する気持ちをうっすら自覚する。
そんな時、二人の目の前で逃げたその女性が車に惹かれて事故死したのを見て、東濃が子供が生まれるのを楽しみにしていたという女性の言葉を信じていた史朗は、罪の意識にさいなまれ、詫びの為東濃に抱かれる事になるが、卒業とともに疎遠になってしまう。
そんな10年後、ヤクザになった東濃が神社に現れ始めた時に、リゾート開発の名目で神社の山を買収する話が持ち上がり、神社への嫌がらせが始まるのです。

史朗の罪の意識は半端なく、まるで殉教者のようでした。
もう恋はしない、結婚もしない、キリスト教と神道の違いだけで、ほんとうに聖職者の姿でした。
だから神社の事に必死で一生懸命になる。
彼の父親が、実にのんびりした人で、史朗の事を本当の史朗じゃないと言っていましたが、高校時代の話しは回想であり、確かに過去と思うと潔癖なスタイルになってしまったかもしれないが、それを自我を封じ込めているとは自分にはちょっと見えづらかったかもしれません。

その史朗を一件見守る風に登場するヤクザになった東濃。
彼は来るたびに史朗に邪魔もの扱いされて追い払われていますが、史朗が気になっていることは確か。
ひょっとしてずっと彼の事が好きだったのかな?と思ったら・・・
ラストで思わず!?
何か、この人にあっているかもwww

だけど、彼も史朗の事について誤解をしていて、思いっきり二人ですれ違いしてたんですよね。
何でもっと早くに、二人で本音を言わなかったか、ほんとうの事を言わなかったのか、と思ったのですが、彼は彼なりに後ろめたい気持ちがあったから。。。
とてつもなく長い10年だったけど、神社の買収話がなかったら、きっと二人は解り合うことなく、後ろめたいものを抱えたまますれ違ったままだったんだな、と思えばこれもお導き?www

主人公の他にも、いい人を演じた従弟とか、巫女姿で潜入した重要人物・・・ひょっとして彼は史朗が好きだったのかな?とか。
エンドはとりあえず物事がうまく収まった形に終わっています。
萌えはどこ?と言われると、男根かたどったご神体エッチ?禰宜が無理矢理剥かれちゃう姿?
要素もありそうなんですが、自分的萌えヒットにはちょっと、、
ただいい話であったことは確かです。

2

ふーん。

表紙とタイトル買いです。
ヤクザな神様!??なんだろ!とんでもねぇ神様に好かれちゃう話なのかな??と
表紙の絵も好みで買いました。

内容自体は普通です。
絵が・・・・絵がだまされた・・・。(酷評でごめんなさい。)
表紙が綺麗なので中身も期待してしまいました。
拍子抜けです。(表紙とかけてますグハッ)
10年前の出来事から親友であったはずの二人に亀裂がはいります。
10年後のお話からはじまるのですが色気ムンムンのヤクザに嫌がらせのごとく通われるお寺の息子。
ただの友達にはもう戻れないのになんで意味もなくあいにくるのか理解できない受けと冷たくされても平然とせこせこあいにくる色男なヤクザな攻めさん。
しかし、罰あたりなヤクザですよぉ。どこでなにしちゃってんの??
あと受けをもう少しやさしく扱って!!
色男の絵ーーーもっと表紙に近い形にしていただきたかった・・・。
絵も小説の一部です~。

2

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