佐々木久美子さんのレビュー一覧

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

誰のためのハッピーエンド

吸血鬼とか人外のラブストーリーって結末が一番気になります。
時間に限りのある人間と、時間の概念がない吸血鬼と、そこの差が埋まらないと寂しさとか切なさが残ってしまうからです。(だがそこがいいとも言えますが)
要はどう共存していくかですよね。

私が一番気になったのは、人間である野迫川が吸血鬼になるのかどうかでした。
やっぱり受けと攻めには永遠にラブラブでいてほしいですし、良い意味でも悪い意…

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ダミー 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

長すぎやしないか??

 大学卒業直前に一度だけ重ねた身体。以後音信不通で今34歳。何の罰ゲームだって感じですね、まったく。再会してみれば意外と距離的にも近く、官民の差はあれ似たような業界に身を置いてて、同僚に共通の知人がいたりもする。本気で捜せばきっともっと早く会えてた。
 確かにあの一夜の後、祥吾の落ち込みは同情に値する。「俺でもよかったのか」から「やっぱ俺じゃダメだったのか」への落差はまさに天国から地獄。でもね、…

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恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

選挙に行きたくなる?

 華藤えれなさんといえば、これほどペンネームと作風がマッチしている方はいないと思ってました。そう、この作品を読むまでは・・・

  壮大な歴史ロマンか、華麗なメロドラマ。いずれにしても重厚でシリアスなものしか触れる機会がなかったので、そのどちらにも属さない華藤作品って、極めて新鮮。本当に同一人物が書いたのかと疑いたくなるくらい。

 舞台は永田町。受けの瑞木はクールで辣腕の若手二世議員。攻…

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花色―君をこそ、想ひ初めしか― 小説

栗城偲  佐々木久美子 

年の差カップルの甘くて時々ビターな話です。

もし小野小町が男だったら…
それに深草少将の百夜通いの逸話をBL風味に味付けしたら
という発想から生まれたストーリーでした。

年齢差の溺愛カップルの話は好きです。

母親の小野小町亡き後、幼い頃から母の身代わりとなるべく育てられた少年 小町は、帝のお召により参内し歌に舞、たまに呪詛を行い巫女として仕えています。
教養もある年齢不詳の女性としか見えない小町だが、身代わりとしての小野小…

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記者と番犬 小説

  佐々木久美子 

受けが以外と男前

表紙の絵と話の最初の方での吉岡の印象はおとなしい感じなんだと勝手に思ってたんだけど……。

女の人にちょっとだらしない?と思ってしまった。
前の彼女と別れてすぐに綾子と付き合って、8ヶ月で別れる。これは、綾子が二股かけていて綾子が別れようって言ってきたんだけど、そのあと、吉岡は彼女と別れた事を隠してるのに幼なじみの多岐とナンパしに行こうするのが……。

吉岡の回想だけの登場だったのに、本…

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哀しい獣 小説

火崎勇  佐々木久美子 

ただ、亮を守っていただけ。

10歳の時、山津波で両親と祖父母を亡くした亮。
事故の後、迎えに来る親族はいなかった。

亮には、目の前で、両親や家が土に埋まっていくのを見てしまった トラウマがある。誰かを失う恐怖が、兄に対する強い依存心を作り上げたのだろう。

親しい友人もつくらず、兄がどんな仕事をしてるか疑問を持たず
禁忌の関係となっても、依存を続けていた。
亮が21歳。働くレストランチェーンで柴田に出会うまで…

6

花色―君をこそ、想ひ初めしか― 小説

栗城偲  佐々木久美子 

ほのぼので可愛い雰囲気は好きなんですが・・・

栗城さんのデビューノベルズですね。

栗城さん作品は(もちろん極めて個人的に)好みが分かれることが多いんですが、こちらは決して悪くはないんですよ。
特に、キャラクターやラブの流れは(少なくとも途中までは)好みなんです。ほのぼのとして穏やかな優しいトーンはよかったんです。

小野小町の息子で母亡き後『小野小町』の身代わりとして暮らしている小町(受)は、襲われたところを深草少将(攻)に…

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花嫁はペットドクター 小説

魚谷しおり  佐々木久美子 

ワンコ攻めに懐かれちゃいました

年下攻め、受けとの年齢差はおよそ10歳ほど。

獣医・菅野は父親と喧嘩した挙句に家出してきたという大学生・松浦を放っておけずに、自宅へ連れ帰ることとなった。
訳ありの家出人を連れてきたのはいいが、拾ってきた犬に懐かれるが如くの一目ぼれをされ、心を鬼にして叩き出す事が出来ない菅野。

そんな松浦、まるでワンコみたいに懐に飛び込むのが上手いな~と思いつつ、菅野に対して大人の好意と放っておけな…

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ステイ・ノート~のこり香~ 小説

火崎勇  佐々木久美子 

思いこんだら、

火事で記憶の一部を失った村瀬。
その失った記憶の中には、確かに誰かがいて、その誰かと愛し合った日々もあるようなのだが、それが誰なのかがどうして思い出せない。
思い出せないのは、その相手が、、、。

前半「ステイ・ノート」は村瀬が火事のあと、なぜ記憶を失い、記憶と共に何を取り戻したのかのお話。
後半「キャッチ・ノート」は、記憶を取り戻し、新に二人の関係を結び直したた村瀬が、曾我の迂闊さのせ…

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クラッシュ 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

設定がどうしても・・・

大好きな『エスコート』シリーズですが、その中でも『例外』第2弾です(第1弾は『フィフス』)。

こちらも、もう基本設定からまったく受け付けませんでした。
まず、もともと『年下攻』自体が苦手なんですが、特に『高校生×社会人』はそれだけでダメなくらいなんです。
さらに『攻×攻』がもう無理。何をどうしても無理・・・

キャラクターもストーリーも正直何の魅力も感じませんでしたが、とにかく↑の…

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