佐々木久美子さんのレビュー一覧

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

面白い!

表題作、続編「吸血鬼には銀のナイフを」の2作品が収録されています。

漫画家シリーズ4冊目ということですが、私はバラバラの順番で読んでいますが、それぞれリンクはしていない印象で、支障はありません。面白そうなものを読んでいけば良いシリーズです。

全体の3分の2をしめる表題作では、無敵のオタク編集者・藍(受け)が、暇つぶしに漫画を描く吸血鬼・黒田(攻め)の存在を認め、原稿と引き換えに血を与え…

2

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

自我の目覚め

大人の恋愛モノですが、半分ほどは頼久(受)の成長物語というか、自我の目覚めの物語かなぁと思います(大袈裟ですが)。
プレイボーイである甲田(攻)が興味本位で頼久に交際を申し込む場面から始まり、交流が進むにつれ甲田が頼久に惹かれていく過程も面白いのですが、頼久自身のピントがずっとズレていて、甲田と一緒にモヤモヤを感じながら読みました。
そして、ある出来事をきっかけに色々な感情が氷解して頼久自身が…

3

ブルーデザート 小説

火崎勇  佐々木久美子 

日本が舞台のアラブ話

作者様のあとがきでは、「ブルーダリア」のスピンオフ…じゃなくて系列編とのことでした。主人公の違う、前作の続編という感じです。
表題作と、前作の主人公・唯南の目線で語られる「ダリアの憂鬱」が収録されています。

「ブルーデザート」
白鳥卓也(29歳)は、従兄弟・唯南の仕事に同行し、仕事の依頼主であるマージドと出逢う。話し相手として連れまわされるうちに、マージドが唯南の隣人・東城に「愛している…

5

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

上方落語界に咲いた恋の花

落語家のBLというと剛しいらさんの『座布団』を思い出しました。
あの話には笑いあり涙ありで最後はしんみり泣かされたという記憶があり、ふとこの作品はどうなんだろうなと思い手に取りました。
それにカバーのイラストもとても奇麗で色合いに惹かれました。
実は昔も今も落語にはあまり興味はなく、登場人物の設定として萌えるものではないのに、なぜか毎回好きになるのは不思議です。

噺の技術は今ひとつだけ…

4

ブルーダリア 小説

火崎勇  佐々木久美子 

謎のある便利屋がカッコイイ

表題作と後日談的SSが収録されています。謎のある便利屋×若きサラリーマンの話です。白鳥の目線で話は進みます。

「ブルーダリア」
白鳥唯南(25歳・受け)は、接待先のホテルで、ひそかに恋心を抱いていた隣人・東城塊(30代・攻め)が不倫している現場を見てしまう。それを本人の口から確認した当日、自分の部屋に泥棒が入り、東城と同居することになる。上司が殺害され、色々な可能性と疑問が渦巻く中、東城の…

4

恋よ、ハレルヤ 小説

鳥谷しず  佐々木久美子 

一週間・・・

鳥谷先生の作品、大好きです!!!

何といっても、攻め様はハイスペックな変態、受け様に一途、受け様は(実は美人なのに)自分に自信の持てないキャラ、受け様は攻め様が初めての相手(但し、女性とは致している場合あり。今作はそのパターン)、そしてハッピーエンドなシンデレラストーリー・・・と私の好きな世界が展開されているからです。

今作は、他の方も書かれているように確かに既存の作品からすると、確か…

4

恋に堕ちた翻訳家 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

ちょっと重かった

丸ごと1冊表題作です。
永井(受け)の目線で進んでいきます。永井はモデルなのですが、仕事での悩みや成長もあり、恋愛オンリーではない大人な作品だと思います。

「恋に堕ちた翻訳家」という題名ですが、高田が恋に堕ちたのはいつだったのか…。そこが描写で表されていたら、おお!と思ったのですけれど、振り返っても思い出せません(汗)。

高田が過去と決別して永井に会いに行ったのが、永井が離れてようや…

4

恋よ、ハレルヤ 小説

鳥谷しず  佐々木久美子 

煮詰めて、もっともっと!

日常感と、つつましい可愛さとロマンチックがあるのが、ディアプラス文庫。そこにエロをプラスというのが、この鳥谷先生ではないでしょうか。
そのエロというのが、度を超した攻めのフェチズムというのが個性的で楽しみなのですが、本作は大人しすぎたかなぁ。

法廷で見た、名も知れぬ弁護士に憧れ、自身も弁護士を目指しながら、私立のミッションスクールの男子校で講師として働く律。自身が顧問のアニメ同好会の合宿の…

7

恋よ、ハレルヤ 小説

鳥谷しず  佐々木久美子 

装飾部分が魅力的

表紙の受けの一癖ありそうな笑顔が気になり手にとってみましたが、読んでみると普通に真面目で純粋な受けでした。

あらすじ:
弁護士志望の教師・律(受け・25歳)は、アニメ同好会の合宿に顧問として参加する。宿泊施設で、理事長代理で弁護士の仲塚(攻め・31歳)と生活を共にすることになり…。

ハイスペック変態攻め×純情美人受けというパターンはいつもの鳥谷作品と同じですが、今回は珍しく年上攻め。…

8

フィフス 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

やっぱりいいわぁvv

旧版の時からこのシリーズで1番好きなカップリングvv
勿論、2人の書下ろしが読みたくて購入です。

大人のズルさがこのストーリーには欠かせない。
子供にしては、いくら頭の回転が速くても、
やはりそれなりに人生の経験を積んだ大人には太刀打ちできない。
その大人に言いくるめられて関係を持つようになった叔父と甥ですが
17年という長い月日が2人を変えていく。

17年もの間、月に1…

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