佐々木久美子さんのレビュー一覧

フィフティ 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

ついに

「エスコート」シリーズファンの私には、感慨無量。けれど、とても寂しい本です。
ついに、15年間に渡った「エスコート」シリーズが完結しました。
第一期が「エスコート」「ディール」「ミステイク」「フィフス」、第二期が「クラッシュ」「リミット」、第三期が「クライアント」「ダミー」「フィフティ」となります。
1冊ごとに主役カップルが変わる「エスコート」シリーズは、基本どの本から読んでも大丈夫です。が…

9

フィフティ 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

やっぱりズルい大人な巽さんだった。

前からあらすじを読んで気になりつつようやく入手。
やっと2人恋人同士になれたのに邪魔をする秘書とは?
と、もんもんしてました。


確かに前半のお話は、2人のその後で
榎本の父(巽の兄)とのご対面などありましたが
メインは榎本vs巽の秘書でしたね(^^;)
想像してた秘書よりかなり若くてビックリしましたが…。
それにフィフスの後半でほのめかしてた
榎本との関係を話すシーンはなか…

5

フィフティ 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

ファン必見のラブラブ掌編

『フィフス』の後日談(表題作)と、全キャラ登場の同時収録作が、半々くらいの構成。
表題作は、もとは新書版『フィフス』の後半に書く予定だったお話だそうです。

大きな展開はありませんが、このカプ好きには堪らない、甘くしっとりめな後日談となっています。

あらすじ:
巽と恋人になって約3ヶ月。
榎本は、多忙な巽となかなか会えずモヤモヤ。
おまけに、巽を尊敬する若い秘書・守田に、巽と別れ…

9

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

面白い!

表題作、続編「吸血鬼には銀のナイフを」の2作品が収録されています。

漫画家シリーズ4冊目ということですが、私はバラバラの順番で読んでいますが、それぞれリンクはしていない印象で、支障はありません。面白そうなものを読んでいけば良いシリーズです。

全体の3分の2をしめる表題作では、無敵のオタク編集者・藍(受け)が、暇つぶしに漫画を描く吸血鬼・黒田(攻め)の存在を認め、原稿と引き換えに血を与え…

2

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

自我の目覚め

大人の恋愛モノですが、半分ほどは頼久(受)の成長物語というか、自我の目覚めの物語かなぁと思います(大袈裟ですが)。
プレイボーイである甲田(攻)が興味本位で頼久に交際を申し込む場面から始まり、交流が進むにつれ甲田が頼久に惹かれていく過程も面白いのですが、頼久自身のピントがずっとズレていて、甲田と一緒にモヤモヤを感じながら読みました。
そして、ある出来事をきっかけに色々な感情が氷解して頼久自身が…

3

ブルーデザート 小説

火崎勇  佐々木久美子 

日本が舞台のアラブ話

作者様のあとがきでは、「ブルーダリア」のスピンオフ…じゃなくて系列編とのことでした。主人公の違う、前作の続編という感じです。
表題作と、前作の主人公・唯南の目線で語られる「ダリアの憂鬱」が収録されています。

「ブルーデザート」
白鳥卓也(29歳)は、従兄弟・唯南の仕事に同行し、仕事の依頼主であるマージドと出逢う。話し相手として連れまわされるうちに、マージドが唯南の隣人・東城に「愛している…

5

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

上方落語界に咲いた恋の花

落語家のBLというと剛しいらさんの『座布団』を思い出しました。
あの話には笑いあり涙ありで最後はしんみり泣かされたという記憶があり、ふとこの作品はどうなんだろうなと思い手に取りました。
それにカバーのイラストもとても奇麗で色合いに惹かれました。
実は昔も今も落語にはあまり興味はなく、登場人物の設定として萌えるものではないのに、なぜか毎回好きになるのは不思議です。

噺の技術は今ひとつだけ…

4

ブルーダリア 小説

火崎勇  佐々木久美子 

謎のある便利屋がカッコイイ

表題作と後日談的SSが収録されています。謎のある便利屋×若きサラリーマンの話です。白鳥の目線で話は進みます。

「ブルーダリア」
白鳥唯南(25歳・受け)は、接待先のホテルで、ひそかに恋心を抱いていた隣人・東城塊(30代・攻め)が不倫している現場を見てしまう。それを本人の口から確認した当日、自分の部屋に泥棒が入り、東城と同居することになる。上司が殺害され、色々な可能性と疑問が渦巻く中、東城の…

4

恋よ、ハレルヤ 小説

鳥谷しず  佐々木久美子 

一週間・・・

鳥谷先生の作品、大好きです!!!

何といっても、攻め様はハイスペックな変態、受け様に一途、受け様は(実は美人なのに)自分に自信の持てないキャラ、受け様は攻め様が初めての相手(但し、女性とは致している場合あり。今作はそのパターン)、そしてハッピーエンドなシンデレラストーリー・・・と私の好きな世界が展開されているからです。

今作は、他の方も書かれているように確かに既存の作品からすると、確か…

4

恋に堕ちた翻訳家 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

ちょっと重かった

丸ごと1冊表題作です。
永井(受け)の目線で進んでいきます。永井はモデルなのですが、仕事での悩みや成長もあり、恋愛オンリーではない大人な作品だと思います。

「恋に堕ちた翻訳家」という題名ですが、高田が恋に堕ちたのはいつだったのか…。そこが描写で表されていたら、おお!と思ったのですけれど、振り返っても思い出せません(汗)。

高田が過去と決別して永井に会いに行ったのが、永井が離れてようや…

4
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