佐々木久美子さんのレビュー一覧

編集長の犬 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

大丈夫。犬じゃなくてちゃんと恋人。

「部長の男」の関連作ですが、前作未読でも全く問題ないです。
今作は、東都印刷出版営業部3年目の大和が主人公です。お相手は社外、担当することになった出版社「天清堂書店」の月刊誌編集部長、佐治。
内容はかなりしっかりしたお仕事BLで、野球の道に挫折した大和の少しくすぶった気持ちや、佐治の妥協のない仕事への取り組み方、そんなものがひねらず、飾らず、綴られていきます。
雑誌の発売に関しての様々なトラ…

3

愛執の鎖 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

ダメだとわかっていても…

久しぶりに読み返させていただきました。
オヤジ受け(といっても35歳はそんなにオヤジでは…ない…w)で
部下攻めって素晴らしい設定ですが
この課長の三浦がズルイ!!!

綺麗な奥さんもいて銀行での仕事も順調で
デキる部下にも恵まれた文句のない暮らしなのに
楽しい酒の場で気持ちが緩み、
つい甘えたがる地を部下の大石の前で見せます。
最初は普通に介抱してくれていた大石ですが
三浦の…

6

部長の男 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

リバは愛!

久々に来ました「神」評価! 面白かった〜!
リバスキーな私は、「リバ」と聞くともう読みたくてたまらないのですが、以前から読みたい読みたいと思いつつ、やっと購入できてもうワクワクで読んだわけです。
そしてそのままのテンションで読み終えることができました。大満足です。
まず、攻めの日下部部長と受けの水科君、どちらも魅力的です。
日下部はいわゆる「大人の男」で、仕事が出来る。真っ当な野心があり、…

13

汚された聖王子 ~黒犬婚姻譚~(上) 小説

矢城米花  佐々木久美子 

萌えポイントに萌えれなかった

電子書籍版を購入。
上下あわせての感想です。
以下、激しくネタバレします。辛口です。

ダメだった。あわなかった。萌えれなかった。

なんだろう? 残念すぎる。

この作家様とは萌えポイントが同じと思っていたのですが、微妙に違ったようです。
「しゅみじゃない」よりの「中立」です。

今回作家様が書きたかったシチュエーションは、
「そうとは知らない味方によって輪姦される、…

1

リミット 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

シリーズ初の同い年カップル

エスコートシリーズ6冊目の文庫版。
文庫版の刊行はとりあえず本書で一段落とのことで、書き下ろしでは6巻までのキャラ(主に受)が勢揃いしています。

本編は、年の差カプの多い水壬さんにしては珍しい同い年のカップル。
ワンコ×美人という組み合わせは『ミステイク』と似ていますが、同い年な分、二人の関係に対等感があるところが萌ポイントかと思います。

「エスコート」トップガードの良太郎(攻め・…

1

つまさきにくちづけを 小説

橘紅緒  佐々木久美子 

大人のような子供のような恋

ニューヨークのダンス事務所を舞台にした作品なのですが、雰囲気がまさに外国ものという感じでした。こういう文体で書くのは難しいのではないでしょうか。日本が舞台のをずっと読んでいて、たまにこういうのを読むと新鮮かも。

天才的ダンサーでまだ10代で入団してきたエースと、振付師のリツの約10歳差の恋物語で、歳下攻めです。
年上がしっかりしてる、というタイプではなくて、もちろん大人としてはしっかりして…

1

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

一気に引き込まれた

強迫性障害の乙矢は常に手袋をしています。
そして日に何度も手を洗っているので、手はボロボロ。
こうなってしまった原因は、小さな頃にある人から受けた心無い言葉。
まるで某コミックの受け様みたい…
この設定に惹かれたのでこちらの作品を読んでみたのですが、冒頭から引き込まれて一気に読んでしまいました。

乙矢の秘書兼執事は常に手袋をつけ、手袋は半日経ったら新品と交換する。
乙矢と1メートル…

3

えだぼん 榎田尤利デビュー10周年記念小冊子 グッズ

「はつ恋」の二人に大興奮

「小説b-Boy」2010年9月号の特別付録、榎田尤利さんの10周年記念小冊子です。

全体的には、小説とコミックのコラボ企画「恋とは呼べない」「愛とは言えない」シリーズと、マンガ家シリーズが大部分といった印象です。

そんな中、「はつ恋」のスペシャルコミックがあり、はぁぁぁー!と大興奮でした。久我山と曽根が部屋から花火を見る話です。二人とも全裸(事後!?)ということもあり、甘い雰囲気が読…

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ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

文庫化してんの知らんかった(涙)

CDから入って原作が読みたくてずーっと探してて、
やっと見つけた本作。
るんるんで読了して、さぁて「ちるちる」さんにレビューっと
思ったら、文庫化されてたんですね。知らんかった。

義理の父親と兄に虐待され、実の母にはそれを見て見ぬふりされ、
全てをあきらめていた律が、自分から掴んだのは
ボディガードを生業にする延清という男で。
延清にとっては一夜の相手だったはずが、
オーナー榎…

3

桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

気持ち的には中立ですが

もの凄く評価に困った作品。
なんちゃって平安風ファンタジー?
とでも言いますか、鬼退治をしにきた領主の妾腹の息子が、あっさり鬼にやりこめられて、めでたしめでたし。
要約しすぎましたが、その間には親に疎まれた子供の悲哀だとか、人の子として生まれながら鬼になってしまった過去だとか、内容としてはなかなかいいのではないか、と思うのですが……うぅん……。
デビュー作ということと、Web作品に加筆修正…

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