佐々木久美子さんのレビュー一覧

汚された聖王子 ~黒犬婚姻譚~(上) 小説

矢城米花  佐々木久美子 

萌えポイントに萌えれなかった

電子書籍版を購入。
上下あわせての感想です。
以下、激しくネタバレします。辛口です。

ダメだった。あわなかった。萌えれなかった。

なんだろう? 残念すぎる。

この作家様とは萌えポイントが同じと思っていたのですが、微妙に違ったようです。
「しゅみじゃない」よりの「中立」です。

今回作家様が書きたかったシチュエーションは、
「そうとは知らない味方によって輪姦される、…

1

リミット 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

シリーズ初の同い年カップル

エスコートシリーズ6冊目の文庫版。
文庫版の刊行はとりあえず本書で一段落とのことで、書き下ろしでは6巻までのキャラ(主に受)が勢揃いしています。

本編は、年の差カプの多い水壬さんにしては珍しい同い年のカップル。
ワンコ×美人という組み合わせは『ミステイク』と似ていますが、同い年な分、二人の関係に対等感があるところが萌ポイントかと思います。

「エスコート」トップガードの良太郎(攻め・…

1

つまさきにくちづけを 小説

橘紅緒  佐々木久美子 

大人のような子供のような恋

ニューヨークのダンス事務所を舞台にした作品なのですが、雰囲気がまさに外国ものという感じでした。こういう文体で書くのは難しいのではないでしょうか。日本が舞台のをずっと読んでいて、たまにこういうのを読むと新鮮かも。

天才的ダンサーでまだ10代で入団してきたエースと、振付師のリツの約10歳差の恋物語で、歳下攻めです。
年上がしっかりしてる、というタイプではなくて、もちろん大人としてはしっかりして…

1

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

一気に引き込まれた

強迫性障害の乙矢は常に手袋をしています。
そして日に何度も手を洗っているので、手はボロボロ。
こうなってしまった原因は、小さな頃にある人から受けた心無い言葉。
まるで某コミックの受け様みたい…
この設定に惹かれたのでこちらの作品を読んでみたのですが、冒頭から引き込まれて一気に読んでしまいました。

乙矢の秘書兼執事は常に手袋をつけ、手袋は半日経ったら新品と交換する。
乙矢と1メートル…

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えだぼん 榎田尤利デビュー10周年記念小冊子 グッズ

「はつ恋」の二人に大興奮

「小説b-Boy」2010年9月号の特別付録、榎田尤利さんの10周年記念小冊子です。

全体的には、小説とコミックのコラボ企画「恋とは呼べない」「愛とは言えない」シリーズと、マンガ家シリーズが大部分といった印象です。

そんな中、「はつ恋」のスペシャルコミックがあり、はぁぁぁー!と大興奮でした。久我山と曽根が部屋から花火を見る話です。二人とも全裸(事後!?)ということもあり、甘い雰囲気が読…

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ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

文庫化してんの知らんかった(涙)

CDから入って原作が読みたくてずーっと探してて、
やっと見つけた本作。
るんるんで読了して、さぁて「ちるちる」さんにレビューっと
思ったら、文庫化されてたんですね。知らんかった。

義理の父親と兄に虐待され、実の母にはそれを見て見ぬふりされ、
全てをあきらめていた律が、自分から掴んだのは
ボディガードを生業にする延清という男で。
延清にとっては一夜の相手だったはずが、
オーナー榎…

3

桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

気持ち的には中立ですが

もの凄く評価に困った作品。
なんちゃって平安風ファンタジー?
とでも言いますか、鬼退治をしにきた領主の妾腹の息子が、あっさり鬼にやりこめられて、めでたしめでたし。
要約しすぎましたが、その間には親に疎まれた子供の悲哀だとか、人の子として生まれながら鬼になってしまった過去だとか、内容としてはなかなかいいのではないか、と思うのですが……うぅん……。
デビュー作ということと、Web作品に加筆修正…

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ブルーブラッド 小説

火崎勇  佐々木久美子 

攻受反対の日は?!

アラブの話ですが日本が舞台なので馴染みやすい、ブルーシリーズの3冊目。「ブルーダリア」「ブルーデザート」のスピンオフ作品です。

「ブルーデザート」の主役二人マージドと白鳥が出ずっぱりです。「ブルーデザート」の内容は、イウサールの母親が日本嫌いになったという接点しかないのですが、「ブルーデザート」としっかり絡んでいるので、順に読んだ方が理解しやすいです。

1冊丸ごと表題作です。
イウサ…

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正しい恋の悩み方 小説

渡海奈穂  佐々木久美子 

「長年の夢だから」

1冊丸ごと表題作です。
友人から恋人への物語としては、比較的王道です。
尾崎(攻め)はカズイ(受け)を6年間思い続けています。だけど、友人としてでも傍にいたいから女の子と付き合ったり努力します。けれど、あるとき想いがあふれてキスをしてしまい、バレてしまいます…。

しかし、好かれるカズイのキャラが一癖あります。尾崎を拳で殴って友人にもどれと命令するような暴君です。一度寝れば尾崎もスッキリす…

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におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

ええもん読ましてもらいました

久しぶりに、脳みそが湧くような萌えを感じる作品に巡り会えました。関西弁と時代劇(明治後期)に抵抗がない方には是非とも手にとって欲しい作品です。

タイプは違えど上方落語界屈指の人気若手噺家である椿丸と真吾。実力のある二人が、噺家としてそれぞれ研鑽しつつ、相手の芸、そして人間性に惚れ込み、虜になっていく様子がとても艶っぽく、切なく、温かく描かれています。

会話劇としての面白さもありました。…

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