佐々木久美子さんのレビュー一覧

リーチ 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

麻雀には全く興味はありませんが

麻雀のルールは知らなくても大丈夫な作品だと思います。
絵師さん買いです。
いおかさんも好きな作家さんなので、テーマは麻雀だけどもしかしたら気に入るかもしれないと思い、読んでみました。

デビゅー程なくして大人気作品を生んだ漫画家陸人と、まだ若くして麻雀の代打ちとなった真木。
スランプに陥ってなんとかそこから脱出しようと新しいテーマに挑んだ陸人が出会った漫画のモデルにするにはぴったりの真木…

0

ドアをロックするのは君 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

愛の深み、2人だから行ける場所。

「ドアをノックするのは誰?」の続編。そして、ぜひ「ノック〜」の方から読んでいただきたいです。
本作は甲田と頼久が出会ってから1年半、同棲し始めてから1年、のお話です。
表紙の明るい絵柄から2人の微笑ましいラブラブ生活のあれこれを描く物語かと思いきや、違っていました。
恋の、苦く醜い側面。伴侶としての自分を揺るがしてしまう自分自身の感情。相手も自分も以前と違い成熟してしまったがための苦しさ…

4

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

良妻で賢妻で、でも激しいマクベス夫人のような。

元々鳩村衣杏さんの作品が好きです。本作も期待通り、とても面白かった!
しかもただ面白いだけでなく、ちょっと変わってる?
というのは、物語の構成が3つのイメージを持ってると思うのです。
一つは、今まで恋愛を遠ざけていた頼久(受け)が天然で甲田(攻め)に放つ官能性。
二つ目は、頼久の天然性ゆえの、甲田とのズレからくるコメディテイスト。
三つ目は、頼久の抱える空っぽの心を受け止めきれない甲田と…

5

愛執の鎖 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

攻めに同情

銀行員の上司と部下、そして不倫物というなんともドキドキなお話でした。
人物の内面にスポットがあたっていたので、昼ドラのようないけない物を見ている感じはなかった気がします。
ただ、主人公の弱さや狡さがストレートに書かれているため、読んでいて良い気持ちもしませんでした。
でもそこがこの作品の面白い所でもあると思います。

主人公の三浦(受け)は結婚生活がうまくいってるのにも関わらず、大石(攻…

5

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

表紙がイイ!

表紙がイイ!
ツボです。
榎田尤利さんだから内容も安心。楽しみに読める。
ただ、挿絵がちょっと残念。
アップの絵は素敵なんだけど、引きの絵は微妙。
表紙はいいのに!
何と言うか色々と崩れていてもったいない感じ。

潔癖症で手袋を外せない、何かあったらすぐ手を洗うご主人様と
体育会系執事見習い。
老執事もいい味出してる。

手を洗いすぎてバリバリな手のご主人様にハンドクリーム…

1

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

吸血鬼には愛

「お前がそのナイフを得たか。。。そうか。。。」

(祖母のシーン以外は)ここまでコミカルに来たのに、もう!!ここでウルっとこさせられるとは。

0

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

人情ものってやっぱりいいですね

本作は「頰にしたたる恋の雨」の関連作、というか前日譚の位置付けですが、「頰に〜」に出てくる真寿市師匠がまだ駆け出しの頃の、真寿市(当時は真太)の兄弟子真吾の恋模様です。
より昔(明治中期)の時代で、言葉も柔らか。今のTVで見る芸人さん達の使う言葉とは色々と違います。
見た目は地味だけれどじっくりと噺を聞かせる上手い真吾と、華やかで明るい芸風、出てくるだけで目を引くような椿丸、そんな個人の持って…

6

専制君主のロマンス 小説

鷺沼やすな  佐々木久美子 

甘いんだけど微妙な隙間もある二人

表題作カップルの短編5作品です。
いずれも似たような長さのショートで、二人の仲が進展していくという感じでした。

ジンクス
ジンクス2「サクラサク。」
ジンクス3「クラム ザ レインボウ」
は、雛崎(受け)視点です。抱かれるという自分に戸惑いながら受け入れます。
血が苦手な雛崎が克服しようと、風森(攻め)の傷口に口づけるという思考がちょっと突飛かなと思いましたが、それ以外は特に違和感…

1

月とナイフ 小説

月上ひなこ  佐々木久美子 

ヴァンパイアもの

吸血鬼ものです。
300年の時を生きるヴァンパイアのカグヤ(受け)は、昔死に瀕したところを救った子供、グリフォンに時を経て再会します。グリフォンは青年貴族となり、遊び人のようになっていましたが、なぜかカグヤに会うなり執着するように…という展開。

お軽い青年貴族な攻めにあまり好感を抱けず、受けに付きまとっているのが邪魔に思えてしまいました。せっかく受け攻めの視点入れ替わり式なのだから、攻めの…

4

座敷童に恋をした。 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

憧れの妖怪ライフ

妖怪の見える青年・祈と、今は亡き祖父の家で同居することになった妖怪たちの、ちょっと変わった日常のお話です。

妖怪譚としての派手さはありません。祈を含め登場人物がみな淡々としているというかオトナというか…感情の起伏が激しくないので、ドラマティックさや萌えという点では今ひとつかなー。憧れの妖怪ライフにワクワクしている祈は可愛くて癒やされました。

座敷童の咲楽(攻)はクールで頼りがいのあるイ…

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