紺野けい子さんのレビュー一覧

猫はいつでも甘やかされる 小説

榎田尤利  紺野けい子 

春彦にも春が

自ら身を引き、恋人との間を取り持った春彦のお相手は、ハーフのシュウ。
実は日本や日本人が嫌いなんですが、とあることがあって日本へ逃げ出してきたんです。
春彦が特別講師をしている高校で、シュウも特別講師として英会話を教えることになったのです。
校内を案内してもらったときに、余裕で生徒をあしらう春彦に居心地の悪さを感じただけでなく、高校生の出来の悪さも相まって、悪口を言ったことが春彦に耳にも届く…

2

放蕩長屋の猫 小説

榎田尤利  紺野けい子 

ダメすぎ

珍しく出来上がったカップルのお話です。
まひろは、恋人の遊真と『放蕩長屋』と呼ばれている下町の長屋で暮らしています。この長屋は、まひろの幼なじみ・春彦が大家をしていて、同じ長屋で生活しています。
放蕩長屋の住人は、この3人なのです。

最初はまひろ一筋だった遊真でしたが、3年も経つと他にも目が向くようになり、浮気の虫がもぞもぞと動くのでした。
また、まひろはそんな遊真を好きにさせていたん…

3

真夜中の匂い 小説

榊花月  紺野けい子 

愛に飢えた

以前読んだ「つめたい花」とリンクしたお話。まぁこっちのが本来先なんですけど(ノ∀`*)


未明は、金は有るが愛の無い家庭に育った。両親は共に愛人をもち、未明の世話は使用人がする。
愛を欲し、母を求めたこともあったが今は止めた。高校も留年しない程度しか行かず、夜の町に遊びの足を運ぶ。
唯一心ゆるすのは、友人の弘樹だけだった。
そんなある日、夜の街で見知った顔を見つける。未明の高校の臨時教師・棚橋で…

2

昨日の敵は明日の恋人 小説

綺月陣  紺野けい子 

ライバルで、恋人。

攻・石原隆行(28) 西王堂百貨店企画部
受・江上一世(27) East-Q Gardenマーケティング部

先輩の代理で出席したお見合いパティー。
女嫌いの一世は、同じく参加していたタキに誘われてパーティーを抜け出してしまう。
タキにナンパされ、そのままホテルへ。

ほんのわずかな時間で2人は意気投合。
何もかもがお互いに好みでぴったりの恋人。
のっけから甘々~な展開ですが、一…

2

今宵、雲の上のキッチンで 小説

ひちわゆか  紺野けい子 

オレ様なふりしてヘタレーーーーーーーー!!!!!

 攻がね、天の邪鬼でヘタレなんです。見た目は全然ヘタレてなくて、むしろデキル男! そのギャップがね~~、とっても可愛い。
 そして、受も毒舌なんだけど、本当は優しい子なのよ~~~。

 視点が、交互に変わるので読者は受攻どちらの感情も読み取れて、どうなっていくのかドキドキしながら読みます。

 昼間、お互いが誰だか認識している時は、剣呑な態度の二人。しかし、夜の逢瀬では攻は受を誰だか認識…

9

甘い探検 小説

うえだ真由  紺野けい子 

普通の男の子の青春の悩み

うえだ真由さんの話って、やっぱりいい!と思わせてくれるような丁寧な話でした。
高二の男の子の等身大の悩みと恋愛に進路も絡んで、爽やか青春話です。

高二の武田一志(学ラン)直感で考えるタイプで硬派攻め×高二の久坂征祐(ブレザー)頭で考えるタイプでクール目な受け
征祐の彼女が友達から彼氏自慢をされて、私の彼氏も頭のいい学校に入っているし、カッコイイからということで、お披露目の為にWデートをす…

1

こんな男でよかったら 小説

義月粧子  紺野けい子 

酷い攻めと甘え上手な従兄弟に囲まれた受けの悲哀

酷い攻めという評判を聞き、怒りを味わおうと思って読んでみました。覚悟していたとはいえ、聞きしに勝るものでした。
受けが攻め以外ともするので、苦手な方はご注意。

金持ちの坊ちゃま・今中鷹哉(高3~大1)俺様攻め×大月嘉輝(大学1~2)真面目一途受け
従兄弟の譲から代理デートを頼まれて行ったら、体育委員をしていた時に好きになった鷹哉がいた。
その後も本命を整理するまでに振られたら困るので、…

3

メビウスの恋人 小説

火崎勇  紺野けい子 

ヘタレ社長が最終で挽回

惚れた男の為に、ヘタレ社長がはりきって頑張るのが見物でした。
受けがなぜ思いを受けいられないのかと、受けの正体を探るのが作品の肝でした。

レストランチェーン社長・海門高雄 ヘタレ単純攻め× インテリアショップ店員・八重垣陽 マイペース受け
海門は用地買収をして新しいレストランを作ろうとしていたが、あと1軒で計画がストップする。
廃屋だと思っていたそこはレストランを営業していた上に、犬猿…

0

今宵、雲の上のキッチンで 小説

ひちわゆか  紺野けい子 

顔も見えない相手を好きになる

男前天の邪鬼ヘタレ社長×オトコ殺し毒舌家カフェマネージャー。意地っ張り同士の恋です。外見だけならお互いに一目惚れなのに、侮辱し、毒舌で応酬し、さらに蟻地獄。が、正体を隠して食事を用意するうちにその素直さにだんだん惹かれてしまう。でも攻のほうは相手が同一人物と気付いてないんだよ~。暗闇の中で、手の平に書いた文字だけで会話をする。しっとりとした二人きりの空間。逢瀬を重ねるうちに、顔も見えない相手を好き…

3

傲慢な愛は台詞にのせて 小説

いおかいつき  紺野けい子 

表紙買い

でもって、口絵に眼鏡のお兄ちゃんが沢山登場するのが嬉しい。
っていうか、この、亮の兄、秋司が一番タイプなんですけど、、、、

憧れの人気俳優・大志に翻弄される、初な演出助手(実は脚本家)亮。
大志は傲慢で、強引ではあるけれど、ちゃんと全体を見て気を配った上での、「恋の駆け引きの演出」としての傲慢さであり、強引さ、
亮も、オドオドと初いようでも、演劇に関しては、ちゃんと自信を持っている。

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