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今市子
久江羽
そもそも、複雑な家庭環境にある兄弟たちのお話だと思っていたのですが、ストーリーそのものも複雑になってきました。もう、何がなにやらわかりずらい感じです。でも、放り出さずに読み切ったということは、読みやすいんですね。 1巻目は導入部分ということもあってか、複雑な家庭の割には人物のポジションがハッキリしていた感じがあるんですが、今回は、聖君が一人グルグルと鉄平(血のつながらない兄その1)を思ってい…
鳩かなこ 今市子
壱子
表紙に惹かれ購入したのですが、読み終わると、鳩かなこさんの世界にどっぷりとハマっていました。 鳩かなこさんの独特な文章が、洋と和が混じりあったような大正という時代の匂いを凄く感じさせてくれます。 本の内容に触れますと、十年以上、琢馬(受)を思い続ける京介(攻)。琢馬と結ばれるのが自分以外であっても、琢馬の幸せを願い続ける。その一途さに心打たれました。 おすすめです。 是非、読んでみてください。…
イサヲ
この作品はBLなのかどうか・・・。 ひとっつもお色気はありませんね。直人君が5歳のときにパパがゲイに目覚めてママと離婚。その十年後にはパパから男性と結婚するという報せが・・・っていうのは、たしかに風変わりな設定かもですが、こういうのこそ青年誌で扱ってほしいものです。 パパの結婚相手の海老悟郎(この名前、忘れられない)が、クールビューティで能面のように表情がないところが、とても好きでした。どんな…
藤棚
大店の道楽息子・升一郎が言い寄ったお相手は、 花魁ではなく幇間(たいこもち)の与三郎。 与三郎は物の怪が見えるという設定ですが。 物の怪の不思議さや怖さより、人間の欲望の深さや悲しさ、 恐ろしさをノスタルジックに描いた作品。 冗談なのか、本気なのか?升一郎の口説き。 それをサラリとかわす与三郎。二人の駆け引きがコミカルで楽しい。 今後、この二人がどうなるのか?とても気になりま…
崎谷はるひ 今市子
はる
初心に帰るという意味で書いたというだけあって、いつもの崎谷作品とは、趣の違う今市子先生の表紙の雰囲気のそのままのしっとりとした話になっています。 後半部の短編小説「夏花の歌」の骨子を考えたのが15年ほど前で、書き上げてみようと思いたったのが、スランプだった頃の4年前、10周年めに書き上げたという思いいれの深い作品だと、文章からひしひしと伝わってきます。 登場人物も魅力的です。秋祐は、研究バカで…
烏城あきら 今市子
父親をなくし、会社も重役達にわたし、母親の介護をしながら日々なんとなくすごしていた稔(みのる) 叔母(母親の義姉)のすすめで叔母親子の住む邸宅に同居して、叔母の仕事を手伝うことに。 幼いころからあこがれていた従兄弟と同居するようになり秘めていた男性を好きだという性癖が稔を苦しめます。 そんなときに、出入りしてはいけないといわれていた禁忌の茶室に入り、やっと一人に慣れる空間をみつけ自分を解き放…
小川いら 今市子
mimu
ちょっと古い本ですみません。 二人が京都で出会い、その日のうちに身体を重ねて名前も言わずに別れ再び再会するまでと、再会してから過去の傷ついた恋を乗り越え恋人同士となるお話、二編で構成されています。 受けは、過去の辛い恋のせいで臆病になり、攻の優しさに惹かれながらも一歩を踏み出すことができません。 そんな受にさり気なく近づき、お茶に誘ったり、展覧会に誘ったりして緊張をほぐし楽しませてくれる…
かわいゆみこ 今市子
素敵なお話でした。雰囲気があってすっかりはまってしまいました。しかも、今市子さんのイラストが秀逸です。二人一緒になることで作品の雰囲気がぐっとアップしまして、いやあいいもん見せてもらいましたって感じです。 蒸留水で育ったようなと織田君にいわしめた絶世の美女杜司君、しかし人間付き合いが下手で人を好きになったことがないというすばらしい晩熟! 織田君が大事に、大切にして・・ここまで尽くされる…
鷺沼やすな 今市子
がばちょ
とても読みたくなります。まったく知らなかった本ですが、 必ず読んでみようと思います。読んだら、レビュー書きますね!
高坂ミキ
元々は新書版で出た作品が2005年にオークラ出版のアクア文庫として刊行されたもののようです。 あとがきと一緒に挿絵を担当された今市子さんが、この本を何度も何度も読み返したと言われているように私にとってもこの本は生涯手放せない1冊になりそうなそんな予感がしています、それくらい好きだと思える作品なのです。 詩草の記憶が退行してしまったのは帰省した叔父の葬式で彼にとってかなりショックな事を告…