八田てきさんのレビュー一覧

遥か遠き家 コミック

八田てき 

ロードムービー

こちらの作品は作家インタビューを読んで、ロードムービーのような漫画を描きたかったとおっしゃっていたように、アメリカ各地を旅しながら進んでいくお話です。

絵も綺麗で美しくて1コマ1コマじっと眺めていられるくらいに描きこまれていて、それだけじゃなくてストーリーもアメリカの小都市が舞台で、厳格なカトリックの信者の両親のもとで信仰を大事にしている父親にそれに従う母親のもとで窮屈な環境の中で育ったアラ…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

二人が幸せでいられていますように

元々pixivで冒頭を読んでいて、コミックスに纏るのを心待ちにしていました。
今でも八田先生のTwitterのメディア欄で一話を試し読みができます。
読んだらまず絵の美しさに見惚れること間違いなし!!
リアル寄りの絵柄で、とにかくメインの二人が美しい…!!それだけでも見る価値があるのですが、絵の美しさがストーリーの儚さを際立たせているなと感じます。

90年台アメリカ、二人の若者の逃亡劇…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

紙の本で買いました

ちるちるの作家インタビューで紹介されていた本。
ピクシブで試し読みして、これは紙で買おうって、勢い込んで発売すぐに買ったくせに埋めちゃっていたのをようやく発掘。
絵も内容も、紙の本でページを行きつ戻りつしながらじっくり読み込みたい作品でした。
この絵で初コミックスの新人さんだなんて末恐ろしい。
ストーリーも結構重めで、アメリカの映画にあるような、宗教観と向き合ったったお話を、日本のBLとし…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

帰る場所

心の脆いところを抉り取られたようです。
皆様のレビューにて覚悟はしていましたが、それでもやはり辛い。
互いに愛を抱き、側から見ればほんの些細なことで幸せを見出していることが。
若いふたりがこの結末を選ばざるを得なかったということが。

決して物語として重複している部分があるわけではありませんが、確実に BANANA FISH の時と同じ心の部分を持っていかれました。
切ない、苦しいけれ…

5

遥か遠き家 コミック

八田てき 

涙がとまらない

『居場所』とはどこか。
『神』とはなにか。
2人きりの旅。
2人きりの世界。

罪と赦しについて考え、自身を責め悩むアレンを解放してやりたいと考えるヘイデン。
そんなヘイデンにも暗い影を落とす過去。
互いの罪を、闇を償うべくして2人の安息の地『居場所』を探し求める旅。

正反対なようでいて、似ている
それでいてまったく似ていない2人が心を通わせていくその過程にすら涙ぐんでしまう…

5

遥か遠き家 コミック

八田てき 

言葉にできないほどの神作品

言葉にできないくらい素晴らしいの言葉でしか表せられない。切ない映画を見ているような作品でした。
例えるならBANANA FISHのアッシュと英二のようなお互いがいなくてはならならい存在のような淡く切ない関係。二人の少年の短くて濃い恋愛物語でした。
ラストは悲しい結末でしたが、二人にとってはあれが一番幸せな選択だったんだと感じました。
久々にこんな心に響くような作品に巡り合いました。余韻でしば…

6

遥か遠き家 コミック

八田てき 

設定の詰め合わせ

凄まじい画力の作家さま。絵を眺めているだけでうっとりします。

けれど物語の方は、ごめんなさい。
やはりどこか強引に悲劇に持っていこうとする感じがします。
萌えのためにわざとキャラクターをどん底に落として、彼等を俯瞰しているような不快感を感じてしまう。
悲劇に持っていくためだけの、設定のコラージュのような、、
その強引さが気になり、ラストまでいまいち没入できませんでした。

作家さ…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

残酷な世界

この2人にはこの結末しかありえなかったのだと思う。
他の作品も読みたくなり検索したが出なかった。
こちらの作品がデビュー作なら逸材としか言い様がない。
最後まで読めば、タイトルの意味が染みる。
表紙から絵が綺麗なことは分かっていたけれど、中を見たら更に綺麗。
青年たちを取り巻く世界の残酷さに辛くなる。
神様とはなんなのか。
どうか、いつか、彼らは手放しで祝福されて欲しいと願ってしまう…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

2人の愛の形

とても悲しい終わり方でしたが、綺麗な絵と風景が美しく、しばらく余韻に浸りました。偶然に買った作品でしたが、この作品と出会えて良かったです。

舞台は90年代アメリカ。過保護すぎる親を持ち息苦しさを感じていたアランと旅人のヘイデンと出会ったことがきかっけでお互い引かれ合います。しかし、ヘイデンは1ヶ所にとどまれない放浪癖がありアランも一緒に街を出ていくことに、、、

途中までは、なんだかんだ…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

儚く美しい

電子版の立ち読みを拝見してからというものレビューを見ては購入に踏ん切りがつかず悩んで悩んで悩んでやっと読む決意をしました…

結論からいうと、とにかくハッピーエンドが大好きな私でも目を離すことなく逃げることなく読める作品だったこと。
まず美しい絵や風景に心を奪われました。どこを切り取っても丁寧で理解しやすい話の流れ、そして最後まで精一杯生き抜く青年たちの姿、2度と忘れることはないと思います。…

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