八田てきさんのレビュー一覧

遥か遠き家 コミック

八田てき 

映画を観たような読後感

映画を観ているようでした。絵も凄くていねいで。アランは幼い頃に牧師から酷い仕打ちを受け、狂信的な両親の元、難病もかかえて自分をどんどん追い込んでいく。ヘイデンもDVの父を母が毒殺し、母も壊れていき、止められなかった自分の罪に苛まれる。でも2人とも子どもで、何ができるというのだろう。どうにもできない。大人の所為なのに、ずっと心に咎を持って生きてる。でもそんな自分を許せずにいながらも、真面目で純粋に生…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

過去イチの神作品

腐女子になって十年以上、数えきれないBL漫画を拝読してまいりました。
過去イチの神作品に出会いました。
拝読して二日経った今も、この世界観から抜け出せず、ずっと二人のことを考えています。
この感情をどう消化したら良いのか、誰か教えてほしい。

絵の描き込みが非常に細かく、吸い込まれそうな瞳や髪が印象的です。
何より特質すべきは言葉選びの美しさ。
帯にもありますが、

「僕に全てを…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

美しくも哀しい話

今まで読んできたBL漫画の中で1番好きです。


まず作画がとても綺麗で世界観に惹き込まれます。最後の数ページでは多くを言葉で語らずとも2人の関係や世界、重ねてきた時間が美しく描かれていて涙なしでは読めませんでした。


文章が多めで出てくる人物たちの苦しみや葛藤の描写がとにかく丁寧で繊細で心が苦しくなりました。


「神への信仰」「罪と赦し」「家庭環境」「同性愛」などたくさんの…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

逃亡と解放

1990年代アメリカが舞台の作品です。

「赦し」ってなんだろうな…と思いました。
例え他者に赦しの言葉を与えられても、
自分自身が納得できない限りは罪意識はついて回る。
本当の意味での赦しを得て解放を求める彼等の旅路。
安住の地へ向かってーーーー。

ずっとずっと心の奥底に抱え込んだ罪意識が彼等を引き合わせたのか。

好みが分かれる作品だと思います。
人によっては何の解決に…

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