黒崎あつしさんのレビュー一覧

甘美な夜にとらわれて 小説

黒崎あつし  樹要 

そんなエロエロでもない

全編通して意外に楽しめましたが、それでも攻めのキャラが、最後まで”こんな人いないよね”という印象がぬぐえず乗り切れなかった。
こうなったらエロを単純に楽しもう、と思ったけど、描写自体はあっさりで個人的には萌えず。

陵辱されてたらいつのまにか、というパターン。邸宅に囲われて陵辱される毎日から一転、別荘でのなごやかな休暇などよいシーンはあるものの、冷徹な執事や気の良い別荘管理人など、設定はいい…

0

もっと甘く抱きよせて 小説

黒崎あつし  小鳩めばる 

保護者と子供のよう

司は純粋で可愛いとは思ったのですが、二人の関係が最後まで恋人には見えず…保護者と子供のようで、いつか司はもっと自分に合う誰かと幸せになるような気がしました。

あらすじ(背表紙)に書かれている「和貴の弟分・光臣」の登場は物語の中盤以降な上、結構あっさりと終わるので、読み終わった後あまり光臣の印象が残りませんでした。それ以外は、司の不幸な生い立ちの描写と、司が和貴を好き好き言っている描写。
本…

1

お婿さんにしてあげる 小説

黒崎あつし  高星麻子 

──このっ、頑固者!!

スピンオフシリーズ四作目とのことですが、この作品だけでもなんの違和感もなく読めました。
けっこうヘビーな幼少期のはずなのに、持ち前の明るさと面倒くさがりの幸哉のおかげで悲観的な内容にはなっておらず、楽しめます。

昔一緒の屋敷で暮らしていた、自分にだけ懐いてきた年下の秀人。
好きだと思いを真っ直ぐにぶつけてくる秀人の前から姿を消してしまった幸哉。
9年後に再会を果たすが、自分にだけ懐いて…

2

一途な玩具 小説

黒崎あつし  御景椿 

思い込みの激しい人々

双方の誤解やスレ違いから生じる切なさは嫌いじゃないのですが、このお話は…う~ん、ちょっと無理があるように思いました。
一希と志朗もですが、一希の母親、志朗の父親も、人の人生を左右する情報なのに、誤解を招く言い方をするし確認しようともしない。それで十年が過ぎるというのは…。早とちりで思い込みの激しい人ばかりなのか?
そこへ持ってきて兄弟は「日本最高学府」出身という謎の描写。ずっこけました。二人と…

0

その腕で惑わせて 小説

黒崎あつし  樹要 

成長した年下の恋人

売れっ子恋愛小説家と高校生の勘違いから始まったラブストーリーの、『その腕シリーズ』弟カップル版の第三弾です。
今回は、大学生になった恵が、もらうばかりじゃなくて与えたいと思うようになって、ちょっと成長したお話です。

大好きな隼人には、相変わらず執筆中は、放っておかれて寂しい思いをしている恵。でも、前回と違うのは、そんな隼人を理解して、待つことができるようになったことです。おまけに、隼人に、…

1

その腕に泣かされて 小説

黒崎あつし  樹要 

好きだからこそ泣かされるのです

売れっ子恋愛小説家と高校生の勘違いから始まったラブストーリーの、『その腕シリーズ』弟カップル版の第二弾です。
今回は、海外にいた兄が帰国して、恵の環境が変化します。

それに伴って、不安になったり、嫉妬したりと、初めての感情に戸惑いながらいろいろ成長してる恵が良かったです。ただ、恵が危ない場面もあってハラハラするけど、隼人がカッコ良く助けに来るので問題なしです。
一方の隼人は、普段は恵が大…

2

その腕で溺れたい 小説

黒崎あつし  樹要 

すっかり溺れてます

BLにハマりたての時に読んだ作品です。当時は、萌え萌え~と思ったけど、読み返しての評価は萌えになってました。だけど、お兄ちゃんカップルよりも、こちらの弟くんカップルの方が好きです。

お話は、両親もいなくて兄も海外に転勤でいない、寂しがり屋な恵が、兄の親友の隼人を兄と間違えたことから始まります。
間違えて添い寝して、間違えてキスされて…と、キッカケは結構ハードだったんですが…。

この巻…

1

悩める秘書の夜のお仕事 小説

黒崎あつし  テクノサマタ 

根本的な設定に無理が…

シリーズ一冊目なのに、最後に読みました。
なぜか。
それは表紙の秘書イラストが『この感じが受け?』と躊躇したためで。
シリーズは三冊発売されているのですが、一番サラッと読めました。

**********************
受けの聡巳は真面目で融通の利かないないタイプで、風間興産秘書課に在籍し、仁志の専属秘書を務める28歳。
小三で両親が死亡し、風間興産後ろ盾の施設育ち。

1

ジュエリーは恋に酔う 小説

黒崎あつし  明神翼 

修理もリフォームも得意です。

複雑な生まれと綺麗すぎるその容姿によって目立たないように生きてきた春希。

この春希くん。複雑すぎる生い立ちがゆえに自分を出せず、言いたいことも言えず、表情を失っていき、それが怖いくらいに整ったお人形のようで、そこから根も葉もない噂がはびこって…という、うん、悪循環。

母の形見である宝石をリフォームしてほしいと立ち寄った店で、ジュエリーデザイナーの平井と出会うんですが。

いいねっ!…

2

夢みる秘書の恋する条件 小説

黒崎あつし  テクノサマタ 

臆病ゆえ吠えまくる小型犬

シリーズ三作目。
わたしは一作目がまだ未読なのですがとにかく二作目の『憂える姫の恋のとまどい』がお気に入りのため、同じく年の差(年上攻め)設定であるこちらを読みました。
完全に順序が逆です(苦笑
視点は受けの三人称となっております。

********************
受けは何事にも前向きに生きようと懸命な怜治。
父の再婚で出来た家族との生活は早々に無残に消え、施設に預けられ…

3
PAGE TOP