黒崎あつしさんのレビュー一覧

秘めごとはお好き? 小説

黒崎あつし  かんべあきら 

面白いです~。

『王道』というか、いかにもありがちなストーリーなんですが、キャラクターが好感が持てるタイプなので、意外と面白く読めました。

『女装して偽婚約者を演じる』とか『(受が)ウリをやってると勘違いしてた』とか、いちいち目新しくもなんともない設定のわりに、吉哉(攻)が分別も思いやりもあるキャラクターなのがよかったです(抑えきれずに手は出してしまうんですが、無理矢理じゃないし)。遥(受)も、本質的に常…

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恋する記憶と甘い棘 小説

黒崎あつし  金ひかる 

まるで別人・・・

定番中の定番とも言える記憶喪失ものですが、アプローチがちょっと独特でしたね。『記憶喪失→紆余曲折の末に記憶が戻ってハッピー』っていうのが、多分一番よくあるパターンでしょうが(他に『記憶喪失→記憶が戻らないまま、一から恋を始めよう』っていうのもありますね)、でもこの作品はどちらとも違いました。

記憶喪失で記憶が戻ると、逆にその間のことを忘れてしまう、というのもよく聞きますが、まさにそれです。…

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秘書の恍惚 小説

黒崎あつし  樹要 

悪趣味。

前作(夜伽の条件)の方が、まだましでした。このシリーズ、ストーリー展開はわりと面白いんですが、キャラクターがどうにも好きになれません。

特に今作は、井口(受)は、前作での印象とは打って変わって、性悪に見せかけながらもなんとも繊細で不安定で、なかなか可愛くてよかったんです。
ただ妹尾(攻)が、井口(との関係)のことも一歩引いて高見の見物って感じで、ことごとくタチが悪いと感じました。こういう悪…

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夜伽の条件 小説

黒崎あつし  樹要 

いろいろと強引すぎ。

うーん・・・キライではないんですが、いろいろと思うことはありました。

加瀬(攻)のキャラクター自体はいいんですが、作品の設定そのものに無理があるというのか、あまりにも強引過ぎでした。

正見と加瀬が同一人物というのはもう初っ端から想像ついてたし、その点に意外性なんて求めてませんでしたから、(作家さんが)一生懸命『2人』を際立たせようというのが逆に陳腐にしか思えなくて冷めました。

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悩める秘書の夜のお仕事 小説

黒崎あつし  テクノサマタ 

バカ上司と秘書

何回読んでも面白い。要は、初恋物語です。

大企業社長の3男坊で、専務の風間は、
仕事はサボるし、若い男を買ってくる困った上司。
そして、その上司の秘書の聡巳は、
厳しくそんな上司の首根っこを捕まえて仕事をさせる
ぴっしり秘書。

実はこの2人、幼いころに会ってるんです。
聡巳は、身寄りがないことから、
風間興産が運営する施設で育ちます。
そこで、2人はお互いに初恋をします。…

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悩める秘書の夜のお仕事 小説

黒崎あつし  テクノサマタ 

焦れったいのが好きな私。

無自覚な長い片想いからのハッピーエンド、大好きなストーリーです。イラストが可愛いかったので衝動買いしたのですが、お話も楽しませて頂きました。普段インテリ眼鏡の辛口・敏腕秘書なのに、眼鏡と髪型で童顔・別人に…うーんツボです。何冊この手の作品読んでるかしら…。
ただ個人的にはもう少し焦らして欲しかった。受けが自分の気持ちを自覚してからの苦悩がヌルイような…、攻めが思い出の少年の正体を知るまでに もう一…

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もっと甘く抱きよせて 小説

黒崎あつし  小鳩めばる 

刷り込み系

お馬鹿受け?
っていうか、
知らないことはわからない。

愛情や恋を知らないから、気持ちの伝え方がわからないだけで、それは単に無知ということで、お馬鹿っていうのとは違うかな。

実は、こういうイノセント受けはあんまり得意じゃないみたい。
小説としての盛り上がりのためには、主人公達の想いのすれ違いが必要で、
すれ違うためには、こんな無知で純粋な受けに対して、ある意味鈍感な攻めが配され…

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恋する記憶と甘い棘 小説

黒崎あつし  金ひかる 

書き下ろしまで読むと、何となく恐いかな~

事故で、1年間の記憶を無くしながら、3年間が過ぎたとき
無くした1年間の記憶を取り戻した。
けれど、記憶を無くし生活していた3年間の記憶を無くした。

3年間のうちに、昔からあこがれ、好きだった従兄(攻)と
恋人関係になっており、
記憶をなくしていたときの自分に嫉妬する受。
また、記憶を無くしていたときの自分と、今の自分の性格GAPにも
違和感を感じる。

攻にとっては、どちら…

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恋する記憶と甘い棘 小説

黒崎あつし  金ひかる 

どちらも受けさまだから問題ないっ!?

王道的テーマの記憶喪失ものラブストーリーでしたが、黒崎先生になると一味違った
テイストになっているようなお話だったかもしれません。
父を亡くし、多額の遺産を受け取った為に起こるトラブル、欲の塊のような親戚に
母親は心労で弱り受け様は母親を守るように一人気を張り詰めていたのです。
そして子供の頃から大好きだった従兄弟の攻め様に助けの手を差し伸べて貰っても
あまりに人を信じる事が出来なくなっ…

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無駄な抵抗はやめておけ 小説

黒崎あつし  タカツキノボル 

長い誤解が終わりを告げる

9年前に1年半、お隣同士で面倒を見て貰っていた3歳上のお兄ちゃん
9年後に仕事で再会してから始まる忘れられなかった思いが燃焼する
ようなラブストーリでした。

受け様は父親の転勤で長く一か所にとどまる事がなかった為に
ただでさえ引っ込み思案な性格の為に友達も作れない子供だったが
中学生になって引っ越した場所の隣家の兄弟とはとても仲良く
してもらい、弟は気さくな同級生で兄の攻め様は甘っ…

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