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巽、三木、涼馬、それぞれ異なる魅力を持ち得体の知れない面白さがあったからこそ、この展開は消化不良に感じてしまいました。完全なるバドエンとも言えない、気持ちのやり場をどこへ持って行ったら良いのか分からない感じ…。虚無感漂う物語、救いようのない展開は大好きなのですが、そこまででもなく。死が絡んでくるのに死んだ本人が死後も、妄想の中での話ではあるけれど、普通に登場して会話するので死んだという実感もあま…
痛い系と聞いて構えて読み始めましたが、プレイ自体は確かに暴力的な雰囲気もあるものの、まだそこまで鬼畜さは感じませんでした。攻めの巽が、悪い人にはなりきれないだろうなというのが分かるからでしょうかね。そして、情事中に手酷く扱われても終わるとケロッとしていたり、生首を描いた絵画を鑑賞して薄笑いしたりするような受けの三木。彼の方もその謎めいた部分に気味悪さを感じることもあるものの、一方で巽が度が過ぎた…