国枝彩香さんのレビュー一覧

箱庭 コミック

国枝彩香 

キモカワ 大爆笑のコメディだった

表紙は、「箱庭」の鬼=吸血鬼さんの絵。
箱とは、吸血鬼が眠る棺桶のこと。この作品はは鬼なりのハッピーエンドでした。

面白い短編がいくつかあって、特に「君よ知るや南の国」が、物凄く気持ち悪くて面白かったー!
この南の島では、美醜の評価価値が逆転している。一般で言う美人が不細工。
綺麗な絵で、こんなコメディを書かれたら、?きっと誰だって笑っちゃうでしょう?
丸秘マークで隠すのも奇妙、毛む…

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道草 コミック

国枝彩香 

味のある短編集

道草 
まさかゲンさんが!ユウくんの元カレかな?と思ったら。今彼に嫉妬したり大人になったユウくんにふてくされたり。今彼もゲンさんに似てる。お別れの前に道草しにきたんですね。幸せそうなユウくんを見て安心して行っちゃいました。良かったです。余韻が残るお話でした。

超高速!ロストバージン!!
なんだか国枝さんらしいお話ですね。
受けが紳士かと思いきや大好きな部下の前でカッコつけてて。なのに部…

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未来の記憶風の行方 コミック

国枝彩香 

さすがの読ませる漫画

別名義で一般誌で描かれていた時に話の面白さ、魅力的な登場人物にはまりマンガを集めていました。
最近BLも描かれていたことに気付き読み始めましたが、やっぱり面白い。
コメディとシリアスのバランスが絶妙で、同性愛者の直面するであろう問題や思いが丁寧に描かれており、さらに一般誌で培われたであろう女性の描かれ方がさらに物語に深みを与えているように思います。
当事者だけでなく、まわりの人間もしっかり描…

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耳たぶの理由 コミック

国枝彩香 

髪の毛ふわふわ下睫毛ふさふさ

◾︎表題
◾︎山口×石川
山口は、国枝先生の攻めビジュアル共通の、黒髪長身のあっさり顔。受けの石川くんがふわふわしてて可愛い。下まつげふっさふさ。可愛いより美人受けが好きな自分でも、このストレートな可愛さには素直にキュンとしてしまう。

山口も立場的には相当可哀想なんだけど、虐められて泣いちゃう石川くんが可愛すぎるのでお手上げです。こんな恋愛経験もないかわい子ちゃんに惚れた方が負けよ。

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番人 コミック

国枝彩香 

帯にもなってる導入部

◾︎ 斎原(主人),加納(使用人),霞
帯にもなっている「僕の名前は斎原胤彦 つい先刻人生を終えたのだが 取り敢えず その顛末について語ろうと思う」…この始まり方からキャッチーで世界観への引き込み方が強い。濃い。泥沼三角関係。

◾︎空の裏側
昏い快楽…
陽介について深く語らないし、聖と陽介に卒業してからの関係性が一切ないところが好きです。描きたいものに忠実というか残酷というか。

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風の行方 コミック

国枝彩香 

ゆきえ先生かわいい

「未来の記憶」の続編
第三者が介入してくることで、2人の関係性がより深くなるようなお話大好き!

◾︎熊谷健人(化学教師)×香月瑛(あきら,美術教師)
熊谷が決してイケメンでもなく、ガサツで、ただ真っ直ぐなだけの男っていうのがまた良いんですよ。26歳には見えないけど。なんやかんやでその真っ直ぐさ故に男と付き合うことにはなったものの、前巻で彼女に振られた理由たる無神経さとか、ステレオタイプな…

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未来の記憶 コミック

国枝彩香 

続刊もぜひ併せて

◾︎未来の記憶/心の糸
やっぱりちょっと前の作品は受けが激重だし、同性愛は全然受け入れられてなくて、これも時代だと思うと面白いです。いや、勿論同性愛が受け入れられてない時代を面白いと言ってるわけではないですよ。その時代を生きていなくても作品が残ることで知れる世相があることが面白いと。

そしてこの終始ドタバタしてる感じがまた面白い。
美術教師なのにボタンも綺麗につけられないとはこれいかに。…

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道草 コミック

国枝彩香 

表紙絵に怯んでいました。

正直、お花畑にオッサン&若い子ちゃんで、これでこのオッサンが受だったらどうしよう…となかなか手に取ることができませんでした^^;

で、ここでのレビューを読んで、大丈夫そうなので読んでみました。

表題作の道草。

最近はこの手の手法も結構見るので、早々にゲンさんの正体は分かったものの、やっぱり最後はジーンときちゃいますね。

話の組み立て方は上手な方だなと思うのですが、絵というか…

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スピンアウト 下 コミック

国枝彩香 

弾かれ、そして墜ちる

「スピンアウト」下巻です。

上巻にて、感情の迷路に落ちた巽。
自分だけを慕ってくる頼りない跡取り・涼馬を大切に思っていた。
同時に仕事の全くできない涼馬を支える事で感じる抑えきれないストレスを、三木へのSM的なプレイで発散していたが、いつしか三木本人を気にかけるようになり。
勘の良さで巽と三木の関係性に気付いた涼馬坊ちゃんが三木に近付く…
そして巽と三木が2人で会っているホテルの前で…

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スピンアウト 上 コミック

国枝彩香 

妖しさから現実へ

国枝先生によるダークでヘヴィな作品。
ですが、今までのいわゆる「国枝スタイル」的なダークさとは種類が違うと感じた。
これまでの国枝先生のダーク系は、ベースが耽美というか。そして哀しみがある。
しかし、本作には耽美の匂いは無いですね…
そして、はっきりとした暴力。
それはプレイとしてのSMの陰に隠れて、日頃抑えつけているイラつきを発散させる行為としての。
そこに哀しみや情緒は感じられませ…

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