国枝彩香さんのレビュー一覧

箱庭 コミック

国枝彩香 

偏見から解放されるシリアス・コメディ!

 既成概念にとらわれるって、つまらなく悲しい事。常識の幅をグイグイ広げて幸せに導いてくれる短編集でした。シリアスだけど明るくポジティブで、読んでいてとても癒されます。この先何度も読み返すうちに、神的存在になりそうな予感で一杯です。

◆箱庭
 「考えようか。一緒に消えちゃう方法」
 山荘で出会った、不老不死の鬼の子「きぬ」と、人間の「豪太」。きぬを化けもの扱いせず、ありきたりな慰めの言葉も…

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箱庭 コミック

国枝彩香 

はぁ~(ためいき)国枝先生LOVE

美しい表紙だなぁ~
赤いべべ着た、発酵の…あ、違…薄幸だ…の美青年か…♪
こんな感じでページをめくった最新刊は、あながち「発酵」でも間違いじゃない、酸っぱい感じが良いよー♪と思わせてくれる作品ばかりでした!
短編集で、5作品入り。

『箱庭』
主人公は、大雨の山奥で、無垢で儚く美しい「人ではない」ものに出逢う。
先に逝った男を想い泣き続けるだけの吸血鬼に、主人公は…
はは^^(切な…

13

箱庭 コミック

国枝彩香 

弾けてます!

秘められた花は雑誌で読んでいて不思議な世界観の作品だなと思っていたのですが、
こうして1冊で毛色の違う5篇を読むと何とも言えず圧巻な気がします。
表紙イラストなんかシリアスなノスタルジーを感じますがその内容はシリアスだけに
留まらずコミカルにはたまたシュールに奥深くに染み入る切なさまでもが混在してる。

心にグッとくるかと思えばこれはどう見てもイロモノでしょうと思える作品もあり、
なん…

13

風の行方 コミック

国枝彩香 

健人の真面目さ

このシリーズ2冊目なんですが、もうシリーズ完結なんですね。
1巻の冒頭でプロポーズで始まったわけなんですが、それに相応しい終わり方だったと思います。
この巻では、健人の真面目さというか誠実さが際立ってました。
両親がいなくて祖母に育てられたということもあるかもしれないのですが、健人は結構古いタイプの男性。
物事にきっちり形を残したいというタイプ。
形式にこだわらず、もっと気軽に恋愛を楽し…

1

未来の記憶 コミック

国枝彩香 

コメディあり、切なさあり

いいですね~久しぶりに読み返してみて、やっぱりいいと思いました。
表題作シリーズと短編が1作品収録されています。
表題作のコミカルなのも、「冬のうさぎ」の切ないのも、国枝さんはどちらもいいなと思う作家さんです。
この単行本では、攻め様視点で語られる場合が多いのですが、惹かれるのは受け様の方。
美人でツンデレさんかと思いきや、意外に傷つきやすくて純情で健気だったり。
攻め様視点で描かれてる…

1

いつか雨が降るように コミック

国枝彩香 

ダメ男たちの哀愁と不思議な魅力にとらわれる…ダメンズ短編集

表題作は、やさしさと弱さゆえに人生の悪循環から逃れられない男・匡一と、記憶喪失の少年「シロ」の切ない恋の物語。
なんと描き出しのシーンそのものが伏線になっている、サスペンスタッチの作品です。

表紙絵の傘をさした男が、攻めの匡一。
見るからにカタギではなさげですが、かといってバリバリのヤクザなわけでもない、中途半端なアウトロー。失うものは何一つない…そんな風情の男です。
匡一は、或る雨の…

8

夏時間 コミック

国枝彩香 

バラエティに富んだ内容の作品集

夏がく~れば思い出す~
夏といえば夏時間!
というわけで久しぶりに引っ張り出してみました。
国枝先生といえばコメディ~シリアスそして強烈なブサイクまで色々描いておられますが、
私はどうもバンブーコミックスさんの国枝先生の作品に好きなものが多いです。
現在も麗人さんでシリアスなお話を描いておられますが、
真面目な路線か振り切って完全コメディのほうが楽しめているような気がします。

表…

2

低温ブランケット(2) コミック

国枝彩香 

なかなか難しい

完結したようなしてないような
いや、一区切りなのだろうけど

ファンタジーになるのかな。
妖怪。半妖。もうblじゃないのではないかと何度もおもったのですが、男と男とっていうところでは
BLに分類されるのか。

BLと思って読まない方が
楽しめる気もしました。

それぞれのキャラは面白いですし、最初の話から通してしまうと色々矛盾というか、どう納得してどこに向かったら良いのかこちら…

1

50×50 コミック

国枝彩香 

ドタバタコメディ♪

萌は求めず、コメディを楽しむなら良い作品だと思います。
この作品は二人の男のシンクロ率と、
お互い嫌いだと思っているのに何故か寝てしまうという、
そこが面白く感じました。

これがまた女の子の趣味がそれぞれに違って。
脚フェチと巨乳フェチの二人。
フェチの違いには、
深い溝のある二人です(笑)

そんな二人なのに、
何故か女の子とデートする場所が一緒だったり、
同じように女…

1

番人 コミック

国枝彩香 

ホッチキスのご準備を;

国枝先生のシリアス系はけっこう好きです。
表題作の「番人」は死ネタですが、
これがなかなか良い味のある作品でして。
複雑な愛模様と白痴愛のようなどこか耽美系な雰囲気も宿していてなかなかに良いのです。
この作品は色々な解釈ができそうなところもまた良くって。
加納という使用人が本当に愛していたのは誰なんだろう?
あの白い子は誰の子なんだろう?
色々と思いを巡らせると面白く感じました。

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