高星麻子さんのレビュー一覧

暴君のお気に入り 不埒な虎と愛され兎 小説

秋山みち花  高星麻子 

虎×ウサギ

ウサギの姿が本性である受けは、虎の姿が本性である攻めに、幼い頃からちょっかいをかけられている。本能的に虎が怖くて逃げ回っていたのに、攻めと同じ学園に転入することになり、無理やり攻めの所属する生徒会に入れられる。かまい倒されていちいち楯突いていた受けだったが、攻めのことを好きだという美貌の同級生が現れてなんだか落ち着かない気持ちになり…。


あらすじをまとめようと思った時に、どこに注目したら…

4

きらめく夜の純真 小説

桂生青依  高星麻子 

あらすじでネタばれ?

はじめに…↑のあらすじが裏表紙にも描かれているのですが「超一流ホテルの支配人」という部分は結構なネタばれではないでしょうか(汗)。他に書き方なかったのかな。

トリマーの歩が夜の公園で出会った謎の男・東馬と交流していくうちに惹かれていくというお話ですが、東馬は実はゲイで、彼の方が歩に強く惹かれてしまっているのです。そのことが判明したり、お互いに距離を置こうとしたり…のゴタゴタがありつつも、恋愛…

2

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

過ぎた過去から未来へ、もう少し救いの光を

シリーズ3冊目。
相も変わらず櫂との蜜月ぶりが周囲にだだ漏れなのに関しては、もはや諦めの境地にある律也。

今回も、主役の二人よりも周りの脇役達の存在に焦点が当たっていて、新たな吸血鬼一族<アケディア>の長・ラルフの登場に絡めて、語り部の石の精霊・アニーの過去を掘り下げていく形で物語が進んでいく。

普段のアニーは律也のプライバシーに構う事なく新婚生活の蜜月ぶりや周囲の状況等…

0

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満足~~~!

これは手に入れて良かった!
「美女の憂慮」(法医学者と刑事の相性 番外編)愁堂れな
こちらはちょっとした推理モノのお話から、冬城がちょっと嫉妬的なラブ的濡れ場有り。

「エゴマのゴマはゴマじゃない」(毎日晴天! 番外編)菅野彰
あーかわいい。世の主婦の方は感じるであろう金銭感覚の相違のお話。
秀が怒って、明信は秀の気持ちが心底わかる。
でも大河と龍はまったくわからない。
龍はしかし…

0

夜を統べる王 小説

杉原理生  高星麻子 

脇役の活躍に期待を込めて

吸血鬼一族の新たな長となった櫂と『契の契約』を無事に結ぶ事の出来た浄化者の律也。
2巻では舞台が夜の世界に移って、益々キラキラ度が上がっていた。

結ばれたばかりの二人の関係は、お互いに信頼している気持ちが安定しているのですれ違いとかで波風が立つ雰囲気はない。
律也は櫂の側に居ると自身の態度が乙女化するのをやたらと恥ずかしがっているが、読んでいる側からすると伴侶になりたての初々しさが際立つ…

1

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

薔薇の香りに守られて

吸血鬼として覚醒する苦悩を背負った櫂と、大人になるにつれて浄化者としての力がはっきりしてくる律也を巡って、吸血鬼・狼男・狩人と美しい異形の者達が夜の世界で跋扈するファンタジー。

周りを魅了する美しさを持って成長した受けを大切に愛しく想う人外攻めっていうのは年の差モノ好きとしては大いに萌える設定なので、読んでいくにつれ期待通りの展開に嬉しくなってきた。

訳ありで花木家に居候していた櫂が幼…

1

不器用な策略 小説

椎崎夕  高星麻子 

策略家なのは?!

丸ごと1冊表題作です。
不器用シリーズの1冊目で、この後「不器用な告白」「不器用な恋情」と続いていきます。

一基の目線でストーリーは進んでいきます。
主な登場人物は、一基、一基の親友・神野、長谷遥、遥の親友・久住(タロ)、遥の友人・シン、一基と遥の同僚・牧田の6名です。

この中で、ノンケである神野と久住は、感情も立場もはっきりしているのですが、あとの4名の立ち位置がどうにも難しかっ…

1

Over The Rain 小説

橘紅緒  高星麻子 

ネタバレなしおすすめ

ラストの尻切れトンボ感が拭えないので、神にしたいけど、萌×2に。
あとがきで、作家さまもここでエピローグはいりそうとおっしゃってますが。
なんでいれてくれなかったし!
と、なりました。

まあ、それはさて置き。
この本はネタバレ一切なく読んだ方が面白いと思います。
しかし、読んでるうちにこちらまで混乱しそうになって、それに耐えれないと苦しいかもしれません。
穂積の記憶が曖昧で、現在…

2

甘えない猫 小説

成瀬かの  高星麻子 

傍にいたい。

どこまでの人のいい喫茶店マスターと気まぐれにもほどがある!野良猫のお話。

まず和朗のキャラがすんごくいい。
誠実というか真面目というか。
一見草食なんだけども実はそうでもない男らしさがあり。
優しくてどうも世話をやいてしまうそのお人好し加減がツボでした。

一方葵ですが、警戒心バリバリでフシャーっと威嚇したと思いきや気まぐれにすり寄ってきたり。
感情はまるでなく、コミュ障気味。

3

片恋ロマンティック 小説

間之あまの  高星麻子 

切なキュンキュンしたい時に…

これは愛を知らない琥藍(攻)が、愛を知る(自覚する)お話です。この物語、私にはピッタリと来ました。全て過不足なく、こんなに満足する小説は本当に稀で…。

本当はちゃんと親なりに愛情をかけて貰ったのに、それをうまくキャッチ出来ずに(親も上手に渡せなくて)、「愛ってなに。分からない。」「親にもロクに愛され無かった自分が他人に愛して貰える訳ない。」なんて一度でも考えたことがある人には是非読んで欲しい…

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