高星麻子さんのレビュー一覧

飼い主はなつかない 小説

菱沢九月  高星麻子 

不思議なほっこり系

2010年刊。
この本、約360ページあって従来のキャラ文庫と比べるとボリュームのある一冊となっている。
にも関わらず、出逢いから両想い、その後の甘々なムードや当て馬が絡んできてのハプニングも楽しく読めたのは、主人公・夏生の個性の強さが自分の好みのツボに嵌ったからだと思う。
普段の自分ならばお互いが恋心を意識する過程を気にするのだが、この話に関しては夏生と作倉がすごく自然に好きな相手に馴染ん…

1

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

受けの成長物語として読めるのが何よりの支え

2016年刊。
年の差新婚カップルのすれ違いとはいえ、受けの健気さに救われる部分と、攻めの胸糞悪さに腹が立つ部分との振れ幅の大きさに驚いた。

鈴音は祖父が亡くなった直後に一月ほど寝込んでしまい、それを機に東悟が豹変したのを悟ってしまう。
次第に奥様とは名ばかりで全然役に立たないと打ちのめされていき、家の中で孤立しているのを感じた鈴音は遂に飛び出してしまうが、いざという時に彼を見守る的人物…

2

仮初の恋人 小説

椎崎夕  高星麻子 

曲者感は強いけど甘~い!

表紙が素敵ですね…!一目惚れでした。

序盤は特にですが、駆け引きめいた遠回しなやり取りが多く
時々「そんなセリフあったっけ?」と戻って確認する箇所がいくつかありました。
直接的な言葉でなく言葉の裏側を読んで会話が交わされる形になります。
個人的にはちょこっと読みづらかった…かな。
でも駆け引きを楽しむならそれが醍醐味なのかも(^///^;)


受けは長年親友に片思いしていまし…

1

束縛彼氏と愛の罠 コミコミ特典SS小冊子 グッズ

食べ物の恨みは

駿と喧嘩をした日向が身重の澪のマンションを訪れていて、食事の準備をしています。

どうやら駿の仕事は順調のようです。
澪に喧嘩の原因を聞かれて、日向が楽しみにしていたケーキを駿に食べられた話をします。何度もで駿の分も買っておいても日向の方を食べてしまう。
側から聞いてると呆れてしまうような内容ですが、澪は真剣に聞いてくれます。

澪と外出して気持ちが落ち着くと家に帰ろうとしますが、澪に…

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旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

愛情の裏返しが萌えに刺さる(;///;)

作家買いで読み始めたものの、
受けの見事な深窓の令嬢っぷりに萌えられるか不安だったのですが
予想に反してめちゃくちゃ萌えました!(∩´///`∩)

というのも個人的マイブームは「受けに冷たい攻め」!
攻めが(愛情の裏返しミエミエの)酷い態度を取る度に激しく萌えるし、
受けがそのたびに深く傷つくのが傷つき萌え属性にドスドス刺さるし、
泣けるシーンでもないのに涙ダバダバさせながら読んで…

8

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

綺麗な物語です

杉原先生の作品は初めて読みました。レビューが多かったせいか以前から興味はあったのですが、やっと読む事が出来ました。
感想として、綺麗な物語だと思いました。有理と怜人、初めてお互いが出逢い、運命のいたずらか別れがあり、そして偶然の再会。
どの場面も作者さんの表現や場面がとても良いんですよね。
お互いに幼い頃から家族環境による苦労や悲しみ。そしてそれをお互い決して口に出さず、自分の胸にしまい、そ…

3

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

誰かしらが心配してくれる優しさ

2012年刊。
月村さん作品の受け=ネガティブってのをよく聞くが、この話ではこじれた関係になってしまってからの再会ってのもあるせいかそれほど気にならなかった。

格好いい幼馴染み・颯の上京にくっついて行って懸命に尽くす姿が重かったのか、冷たく別れを切り出された諒矢。
二年後に再会して友人としての付き合いが復活しても、一方的に別れた(と思い込んでいる)のに未だに好きなんだって気持ちを悟られた…

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束縛彼氏と愛の罠 小説

西門  高星麻子 

執着ヘタレな攻め




執着攻めがすごく好きで期待して読んだのですが、ちょっと思ってたのと違ってました。
最終的に執着愛だとわかりますが、話が受け視点で進むこともあり、攻めの執着がわかりづらかったと思います。
受けがちゃんと攻めの執着を認識していて、執着されすぎて困るけどうれしいみたいな展開だったら、瑕疵のない受けがかわいそうな展開にならなかったのではと思いました。

表題作+SS「束縛彼氏の還る場所…

5

束縛彼氏と愛の罠 小説

西門  高星麻子 

両片思い

中立よりの萌です。
何故なら読み手に序盤から秘密が簡単に想像できるからです。
攻めの名字からして分かりやすいし、受けの発情も謎に思えません。
せっかく人狼を扱ってるのに全然活かされていないと思いました。
後継者問題もアッサリ解決しているし、だいたいにして後継者を熱望する背景も弱いです。一族がもうほぼ人間になっているのに、血筋の強い駿の子を残す意味はあるんでしょうか?
人気俳優ならそちらだ…

3

支配者の溺愛 傲慢な虎の伴侶 小説

秋山みち花  高星麻子 

虎の殿様周辺のぎくしゃく

天社村もふもふシリーズ、最終巻を飾るのは虎の本性を持つ九条家当主・諸仁(もろひと)が登場。
このシリーズ、1~3冊目はそれぞれ単独でも読めるが、この巻だけは『狼王と幼妻』と話が繋がっているのでご注意を。
先に読んで九条家、葛城家とか命名者との結びつき云々って根本的な設定を頭に入れておく事をお薦めしたい。

九条家の当主の座を引き継いだばかりの諸仁に、癒しを求めたい相手・呉羽が居たってのが意…

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