ゆのみはるひ
ヤクザとオメガバースってなんだかんだ相性いいですよね。そして、miso先生のストーリー構成力、各キャラクターへの理解度に舌を巻きました。あくまで自分の萌えセンサーに正直になってこの評価にしましたが、純粋にストーリーを評価するなら限りなく神評価に近いです。
ニシキ、八坂、マオ、3人ともそれぞれ異なる苦しみを経験しているのだけど、皆あまり恨んでいるという風ではなく、どうすれば今を、これからを…
すごく病んでいるようで読後は案外さっぱりしていた印象が残るような、そんな作品でした。存在感の大きい兄の面影に囚われ、そこから解放されることを望みながらいつの間にか彼と同じように振舞っていた篝。他の誰とも違い、ハルだけは兄を通さず純粋に自分だけを見てくれる。嬉しいことのようで、いざそうやって見られると、むき出しの自分を見せることに慣れていない臆病な心が戸惑ってしまう。相手に恋していることを頑なに否…