いとう由貴さんのレビュー一覧

たとえ禁じられた恋であっても 小説

いとう由貴  門地かおり 

続編

前巻で、クリスマス休暇の終盤に色々あって、めでたく?結ばれた二人なんですが…
寮に戻るところからお話は始まります。
今回の横槍君は、エリク。

もともとアルフレッドの隣で幼馴染だったというエリクは、当初仲良くしてくれていたのに、ある日いじめられるように。
なぜなら大好きなお兄さん、アルフレッドとキスしているところを見られてしまっていたからでした。カトリックの土俵では、まだまだ同性愛に対す…

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たとえこの恋が罪であっても 小説

いとう由貴  門地かおり 

パブリックスクールもの?

まぁ、それは可哀想な境遇の子が主人公です。
ミズキ、彼は日英のハーフですが。伯爵の父親と乱れた母親との間に生まれたわけですが、離婚後はずっと療養所で育ちます。
体が弱く、学校にも行けず。
しかし、母親が痴情のもつれで刺されて死んでしまったことにより、父親のいる英国へ引き取られることになります。そしてパブリックスクールへ。

いや、15歳でそこそこ英語話せるってすごいやん!って思っちゃいま…

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愛の言葉を囁いて 小説

いとう由貴  東野海 

王様ジェラルド!

取引提携先の総帥に見初められてしまった春彦。
提携話が進むまで、接待させられると言う前代未聞のシチュエーションに全力拒否の春彦も逃げ出すことができずに…
無事、提携も完了したにもかかわらず、ジェラルドは春彦を気に入ってしまい「お気に入り」としてアメリカに連れていくことに。

春彦の方は、たまらず逃げたいと思うものの、ジェラルドの優しさに触れてしまい、だんだんと従順に、そして好きになっていく…

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秘蜜II 小説

いとう由貴  石田惠美 

これは愛なのか。

前作で、身体から始まる関係、と言ってしまえば簡単すぎて。
3人の歪んだ関係がどうなっていくのかと思っていたんですが、まさかのIIが出ると。

唯一、一生モノと英一と季之に言わしめた佳樹。
日常で、普通でいたい、というささやかな望みを完全に断ち切り、落とされるまでのお話です。一生を保障する覚悟で、次のステップに進むことを決めた二人。

フェロモン出しまくりになってしまった佳樹は、そこらじ…

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秘蜜II 小説

いとう由貴  石田惠美 

今後の悲劇の匂いしかしない

個人的感想ですが前作『秘蜜』は調教ものの金字塔だと思っておるんですよ。
まさか12年も経ってから続編が読めるとは思っていませんでした。
いとうさんありがとう。

なおかつ、イラストを描こうと英断してくださった石田惠美画伯にも大感謝です。
前作は朝南かつみ画伯なんだもん。
おまけに物語世界とのマッチ度が半端なかったものですから、引き受けるのは勇気のいることだっただろうと思うのですよ。

4

秘蜜II 小説

いとう由貴  石田惠美 

奴隷と書いて恋人と読む

続編発売を知った時はそれはもう驚きました。
関わった方々に感謝です。
石田先生はイラスト買いしたくなるほど好きなのでとても嬉しいです。

前作も発売当初に購読しましたが、
今作も読み始めるうちに前作のあらゆる場面が思い起こされました。
今作も文体がとても好きです。佳樹のやるせなさ?儚さ?絶望加減?がいい具合に表現されているようなこの文体が…。

内容につきましては、
正直、関係性…

6

危うい秘め事 小説

いとう由貴  端縁子 

秘蜜を読んでこちらも

秘密の三人がツボにはまって(ハマったのは英一だけど)、きちらも読んでみました。繋がりは倶楽部、と秘蜜にあったガラスのやつ、、、が修だったのかな?というくらいでストーリー上での関連は有りません。

今回のお話は、もう桐嶋がイケてないお坊ちゃんなので、修が手懐けられたのだとしても、ソイツとはやめときなよ!って忠告してあげたくなっちゃいました。
でもまぁ、桐嶋の方は嫉妬したり、素行を変えたりと本機…

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秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

後半が読みどころ

最初は電車シーンで、そこからの彼らの心の動きがなんとも言えず萌えました。
単なる3Pではなく、元々幼馴染という英一と季之。彼らの信頼関係があるからこその二人の共有の「恋人」が成り立つわけで。
さらに性癖に目覚めた(目覚めさせられた)佳樹も彼ら以外には嫌悪感を感じてしまう状態にされてしまったが、その心の中の思い、それが好きというようなものなのかがわからないまま、、、
それでも彼らが他の誰かを抱…

1

ただ一度の恋のために 小説

いとう由貴  高座朗 

純愛直球でいつまでも読んでいたくなる文章と密度

kindle unlimitedにて
今は問題視されるような周囲からの同性愛否定発言も、引き離そうとする強い力も、二人が地獄に落ちてもいいと思える激情と双璧なので、旧時代的でも現在のBLとは違う惹きつけられるものがあります。

お話はとてもシンプルで、いつまでも読んでいたくなる文章と密度でした。日本家屋の空気感、沢のせせらぎなど目に浮かぶようで心地よく、その中で病弱な坊ちゃんが澤木を慕ってキ…

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いつか恋に落ちる君へ 小説

いとう由貴  高崎ぼすこ 

なんてこった!こんな展開するなんて!

地獄の苦しみから天国の悦びまで。

途中までは純粋無垢な留学生春希と貴族のクラウスのほのぼのだったのに…。
テオドールがひどい、ひどすぎる!

えー、ここまでする?もう2/3のほのぼのがぶっ飛んで、春希が苦しみ壊れていく様子に泣けて泣けて。

人の気持ちの機微に疎いのが罪なのか?
アジア人留学生はみくびられるのか?
なんですぐ教授に報告しないの?

感じちゃったから自分を許せ…

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