いとう由貴さんのレビュー一覧

秘蜜II 小説

いとう由貴  石田惠美 

奴隷と書いて恋人と読む

続編発売を知った時はそれはもう驚きました。
関わった方々に感謝です。
石田先生はイラスト買いしたくなるほど好きなのでとても嬉しいです。

前作も発売当初に購読しましたが、
今作も読み始めるうちに前作のあらゆる場面が思い起こされました。
今作も文体がとても好きです。佳樹のやるせなさ?儚さ?絶望加減?がいい具合に表現されているようなこの文体が…。

内容につきましては、
正直、関係性…

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危うい秘め事 小説

いとう由貴  端縁子 

秘蜜を読んでこちらも

秘密の三人がツボにはまって(ハマったのは英一だけど)、きちらも読んでみました。繋がりは倶楽部、と秘蜜にあったガラスのやつ、、、が修だったのかな?というくらいでストーリー上での関連は有りません。

今回のお話は、もう桐嶋がイケてないお坊ちゃんなので、修が手懐けられたのだとしても、ソイツとはやめときなよ!って忠告してあげたくなっちゃいました。
でもまぁ、桐嶋の方は嫉妬したり、素行を変えたりと本機…

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秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

後半が読みどころ

最初は電車シーンで、そこからの彼らの心の動きがなんとも言えず萌えました。
単なる3Pではなく、元々幼馴染という英一と季之。彼らの信頼関係があるからこその二人の共有の「恋人」が成り立つわけで。
さらに性癖に目覚めた(目覚めさせられた)佳樹も彼ら以外には嫌悪感を感じてしまう状態にされてしまったが、その心の中の思い、それが好きというようなものなのかがわからないまま、、、
それでも彼らが他の誰かを抱…

1

ただ一度の恋のために 小説

いとう由貴  高座朗 

純愛直球でいつまでも読んでいたくなる文章と密度

kindle unlimitedにて
今は問題視されるような周囲からの同性愛否定発言も、引き離そうとする強い力も、二人が地獄に落ちてもいいと思える激情と双璧なので、旧時代的でも現在のBLとは違う惹きつけられるものがあります。

お話はとてもシンプルで、いつまでも読んでいたくなる文章と密度でした。日本家屋の空気感、沢のせせらぎなど目に浮かぶようで心地よく、その中で病弱な坊ちゃんが澤木を慕ってキ…

1

いつか恋に落ちる君へ 小説

いとう由貴  高崎ぼすこ 

なんてこった!こんな展開するなんて!

地獄の苦しみから天国の悦びまで。

途中までは純粋無垢な留学生春希と貴族のクラウスのほのぼのだったのに…。
テオドールがひどい、ひどすぎる!

えー、ここまでする?もう2/3のほのぼのがぶっ飛んで、春希が苦しみ壊れていく様子に泣けて泣けて。

人の気持ちの機微に疎いのが罪なのか?
アジア人留学生はみくびられるのか?
なんですぐ教授に報告しないの?

感じちゃったから自分を許せ…

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春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

狂おし~

不憫!不憫すぎる!!
10歳から20年近く囲われ、ほんのひと時の安らぐ時間も奪われて、辛くない、自分は抱き人形と思って過ごし、さらなる追い打ち追い打ちで…

最初は秋信の執着が通じないのがもどかしかったけど、島崎との画策で不器用だから優しくできなかったというか性根の問題だな…と。深の失望を思うと痛すぎました。(木馬には乗って欲しかったところですが!!)伽藍洞になってしまった深が辛くて辛くて……

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まだ、恋とは言わない 小説

いとう由貴  高座朗 

女王様受け

経営難に陥った酒蔵の当主が主人公。
資金援助のため亮に体を与えても心は気高く保った女王様なところが魅力的。病弱な弟と酒蔵を守るため堅物真面目で必死に弱音を吐くことなく生きてきた人が快楽や頼る心地よさを覚え、でも恋してしまったことは認められないと取り繕ってグズグズグルグルしているのが切ないやらもどかしいやら…ワンコ通り越してパワーでぐいぐい押し進める亮の威力があってこそでした。ヘリも動かす愛の力!…

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竜の妻恋 ~竜は彼に溺愛を捧ぐ~ 小説

いとう由貴  二駒レイム 

溺愛と自立

溺愛系人外ラブ♥その通りですね!

リュシーとつがいになって約一年?まだまだ蜜月期な2人。

続編はまたまた尚行の葛藤と成長と、大事件と、日本の同族の皆さんと盛りだくさんでした。

少しでも強くなりたい、人として成長してリュシーに相応しくなり役に立ちたい。そんな尚行が高校卒業資格を取るために、日本の通信制高校に入りスクーリングで日本に滞在することに。

リュシーと愛し合うことで美し…

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恋の誘惑、愛の蜜 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

どうしてこんなことに!

10年越しの片思い!!募る想いを抑えて親友でいる!!
友人としての特別感、恋愛を諦めた切なさ。
一番近いのに踏み込み切れない関係、大好きです!!!

ひょんなことから身体の関係が続くも、貴之のこだわりの強さを知っているからこそ、自分が対象に見られることはない、何のために求められているのか分からない、でも体だけでも繋がれるのが嬉しい、でも甘えたら貴之に嫌われる!?飽きられないようそっけなく振…

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竜の妻恋 小説

いとう由貴  二駒レイム 

激しい愛情

生か死か。激しい愛ですね。

初めましての作者さんです。すごく良かったです。

最初は尚行の境遇が辛くて…。
いつも思うのですが、なぜBLの不憫受けは行政のサポートを利用しないのでしょうか。それを言ったらこのジャンルが成り立たないのかな。

尚行の人見知りで言葉が出せなくて卑屈でいじめられて自分を責めての負のループが、他人事じゃなくて本当に辛かったです。

素敵な異人さんがいきな…

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