いとう由貴さんのレビュー一覧

哀しみは雪のように 小説

いとう由貴  上田規代 

王道だと思うんですが

ショコラらしいハーレクイン的BL。
いわゆるドアマットヒロイン的な受けが、不幸な境遇の中、打ちのめされても打ちのめされても、それでも攻めを許して受け入れてしまうあたりが、すごく王道だと思ったんですが、これってロマンスの王道であって、BLの王道じゃないのでしょうか?

変則的な3Pとか、いろいろキワモノな展開はありましたが、いとうさんらしい健気な受けが、ずっと耐え続けて、最後に切れるけど、そこ…

1

秘めやかな恋の旋律 小説

いとう由貴  白砂順 

ここまで不憫だと逆に応援したくなる!

登場人物攻め・受け共に悩みまくり誤解が誤解を、勘違いが悲劇を、と全体的に感情がぐるぐるした話でした。
透の負のスパイラルがほんっとにぐるぐるぐるぐる渦を巻いて止まりません。

男と痴情のもつれをおこして刺されるなんて!家の「恥」と海外留学という名目で家族に厄介払い。
留学先の住居の佳き隣人と思っていた親切な男が、実は自分を虎視眈々と狙っていて、助けを求めに駆け込めば弱った所を助けるふりをし…

2

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  木下けい子 

ラストに近づくほど深くなる

深いけど浅いような・・・良くいい表されないような話です。
この話は簡単に言うとドロドロとした三角関係を中心に話が発展するというパターンです。
ぶっちゃけ三人ともあまり良いキャラとはいえません。
正直好感が持てるキャラがいなかったんですよね。
みんなが悪役って感じです。一番マシだと思うキャラは薫かな?
光春が修二の浮気相手となって婚約者(薫)を傷つけ、
修二は婚約者を性格がはっきりしてい…

2

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  木下けい子 

エロいけど切ない。切ないけどエロい。そんな萌えがここに。

切ないけどエロい。 がっつりエロいけど切ない。
じりじりと萌えが忍び寄る感じに読み進めました。

恋を仕掛け、裏切った相手・光春の担当となった編集・修二。
裏切りから10年。光春の傷は癒えるどころか人との関わりをすら拒もうとした。
贖罪の気持ちから何とかしなくてはと思う修二に、光春は思いがけない要求をするが…。

傷ついた光春の心情と、自分のした事に苦しみながらも光春に再び惹…

3

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  木下けい子 

び…微妙すぎる…。そして読みにくい><

設定も展開も、お話自体も、すごく良かったです。
けど、あちこち読みにくい><
高校時代の回想あたりまでは、わりとすんなり読めてたんですが;

受けが攻めを復讐で誘ったのは分かる。そこに密かな想いが無自覚ながら隠れていたことも、すごく分かる。
けど、電話で呼びつけたり抱かれたり我侭を言ったりしている復讐期間の様子が、なんだかな。
う~ん、何となくの感触なので、上手く言葉では表現できないの…

3

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  木下けい子 

復讐と謝罪は、その底に初恋を持っていました。

03年のビブロス版に攻め視点『初恋の人』を書き下ろしで追加した新装文庫版です。
罪の贖罪と復讐がテーマの作品ですが、何故か胸に迫って苦しくなりました。
神にとても近い萌えです♪
イラストも最初は海老原さんだったのが、これは木下けい子さんに変わっています。
お話の割にあっさりした絵ではありますが、とりたてて美男でもなければ人並みなという主人公の風貌と雰囲気にぴったりだったと思います。

6

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

なんて可愛い三十歳

全てをただ受け入れることしかできない境遇であった深が、隆信を救わんと、仮名ばかりの手紙を一生懸命したためて郵便局へ向かう姿に萌えました。世間を知らない深は宛名が必要であることもわかっておらず、窓口の職員に助けてもらいます。この一連のシーンがこの作品の中でわたしいちばんの萌えでした。手紙は無事相手へ届くのですが、深の頼みは聞き入れられず、逆に呼び出されてあれこれ無体な目に合わされそして、天狗の鼻のよ…

3

砂漠の月に抱かれて 小説

いとう由貴  せら 

設定は好み

カプの設定は好みなんだけど、どっちも言葉が足りない。
ジレジレ感を楽しむより、バカじゃないの、と突っ込んでしまった。
楽しみそこねた。残念。

0

月と砂漠の眠る夜 小説

いとう由貴  せら 

アラブのテンプレ

傲慢な王族と、いたいけな日本人というカプの典型。
ほとんどアラブ物を見かけなかった頃に読んだので新鮮だった。

0

たとえ背徳の罠に堕ちても 小説

いとう由貴  門地かおり 

お兄ちゃんはツンデレでした。

 シリーズ1冊目で、義弟瑞樹に酷い真似をした次男・エドワードと、敬愛する兄と代表を争う同級生の庶民生徒とのお話。

 エドワードは、兄に多分片想いをしてたんだと思うんですよね。…無自覚に。
 でも、その兄が瑞樹を選び、その弟も可愛く見えて来て、立場や認識改めて。
 そんな中で現れた男が、兄のライバル視されてる男で。
 弱みを握られ、身体を好きに弄ばれ。
 そんな関係を続けながら、今まで見えなかった…

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