高階佑さんのレビュー一覧

義を継ぐ者 小説

水原とほる  高階佑 

ヤクザのスーツを高階さんに描かせたらヤバイっしょ!

鼻血吹きすぎて貧血になるっつーのっ!
なんじゃこの色気!駄目でしょ!

まあ、それはさておき。
こういう極道ものもあるんですね。
跡目争いとか抗争とか薬とか、わりとよく見かけますが、極道に生きる人たちそれぞれの道の選び方や考え方に重きを置いた作品って、そういえばあまり読んだことないな、と思いました。

確かに話の本筋は、跡目争いと新組長襲名後のゴタゴタなんですが、そこに絡んでくる人間…

2

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

愛を求めるが故の、複雑な情火

CDを聴いてから読みました。
読後感は…一言でいうと、混沌というべきか。
ぐわーっと心を溢れる衝動はあるんですが、実に色々な想いが駆け巡って複雑な心境という意味でカオスです。
この作品にはいくつかの愛の形が出てきます。
恋愛の成就だけを目的とした観点でこの作品を評価すると、まったく適さない。
愛を求めて、彷徨う想いが交錯しているお話です。
そしてそこから付随する様々な感情が、うねる波の…

5

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

マグロ漁船っ!

初めて読みました。マグロ漁船もの。
っていうか、他に作品を知らないんですけどね。
確かに、こんなに男たちのエネルギーが溢れる閉鎖空間、BL的には刑務所並みに美味しいだろうに、何故少ないのかな。

お話も、志岐の小悪魔的エロさも、朝倉のカッコよさも、高階さんの美麗な絵と共に大変美味しく頂きました♪

これは、あれですね、「兄さん殺しちゃって、陸にあがったあとどうすんの?」とか、「あんなに…

3

堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

ただの監禁陵辱物じゃない

今まで読んだ秀香穂里さん作品の中では今作が一番傑作だと思います。

あらすじだけ言ってしまえば拉致監禁陵辱物なんですがこの作品はそれを越えてもっと深く、人の心理の奥深くまでえぐりとる様に描かれてます。
最初はAこと阿東英司[受]の日記から始まります、日付は9月1日。
この日からデザイナー英司は社長である石田[攻]によって彼の自宅の一室に特別に誂えた大きな檻へと閉じこめられ、名前も奪われただ…

10

知らなくても生きていける萌えの話 小説

英田サキ  高階佑 

うむむむーーーー

英田サキさんの花丸携帯サイトに連載していた萌えエッセイ集です。
前半がエッセイ、後半がご自身の萌えワードを満載にした自由な雰囲気の小説が1本と、その番外編が1本という構成です。
正直なところ期待半分、無期待半分。
むしろ、小説が目当てだったかもしれません。
お題を与えられてそれに関して描かれた内容は、さほど目新しいものではなく、むしろ英田さんの萌えの歴史を知るのに役立ったかと。
エッセイ…

4

青鯉 小説

たけうちりうと  高階佑 

JUNE時代の香りがする名作

まず裏表紙のあらすじ読んでびっくり!
なんたって「宇宙を巡る奇跡のロマンス、誕生-」ですよ。
正直これはトンチキ系ハズレの可能性もあるなーと不安な気持ちもあったんですが、好き作家なたけうちさん作品だしどうにも気になって読んでみたらこれが名作!!

妻子もいる普通の会社員、亮は突然、身体が激しく臭い始めます。
仕事にも生活にも支障をきたす程の強烈な異臭なんですが、何故か海やプール等の広い水…

1

純愛は砂漠に香る 小説

宮園みちる  高階佑 

本編CPよりも2話目のCPの方が好きスv

アラブです。

「純愛は砂漠に香る」
イシュミル国王・スワイド×元調香師で香料会社の社員・梓沙

小さな香料会社の後継ぎとして経営を守るためにイシュミルに『ルシニルド』と呼ばれる花を探しにきた梓沙。
ルシニルドはこの国の国花でそう簡単に手に入るものではなく王室の許可も必要で。
そんな初めての土地・イシュミルの砂漠で車を立ち往生させていた梓沙はある青年に助けられるのだが…。

最初…

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DEADLOCK 3 DEADSHOT 小説

英田サキ  高階佑 

バランス

英田サキ先生の作品は初めて読んだのですが、
凄く魅了されたし内容の濃さはまさに脱帽です。
何よりもそのクオリティーの高さは圧巻でした。

この作品の魅力はたくさんありますが、まず惹かれたのはアクションと
そのリアリティーな迫力が凄いと思いました。
ラブな面よりハードな事件とアクションの割合が多かったのですが、
何故か物足りなさは感じさせない。凄いと思いました。

二つ目はセックス…

8

純愛は砂漠に香る 小説

宮園みちる  高階佑 

砂漠、王子、そして日本人の美青年

まさに、アラビアンラブなお話。本作を読む前に先日は他作家の『官能と快楽の砂漠』を読んだ後だったのですが、またも再来気味のアラブものブームが来てるので、手当たり次第探してると言ったところ。
そこにタイムリーに出現した作品とも言えます。

主人公は日本のしがない、香料会社社長の美青年・梓沙が、砂漠の国の王に見初められる。初めの出会いは最悪だったけど、傍にいるうちに、国王としての彼の器の大きさ…

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眠る劣情 小説

夜光花  高階佑 

んー圧巻!!!

みなさまのレビュー通り、ミステリー臭のするソフトSMなお話。
高階先生の美麗な表紙と、タイトルに惹かれて購入。
BLだけど、BLと思えない読後感が不思議なモヤモヤ感。。。。
でも嫌な感じではなく。なにかもっと続いて欲しいような…←あかん私ドMなだけに(><)
非常に夜光先生の個性が出ていて、他にはない独特の世界に連れていってもらいました。


じわじわと攻めに侵略されていく感じで読ん…

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