高階佑さんのレビュー一覧

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

読んで後悔しない作品

『神様も知らない』の最終巻です。

この巻も途中途中で過去へと戻ります。
その時、佐季と司は22歳。

前巻で、13歳の時に佐季と司は大きな秘密を共有しました。
が、それと同等の秘密をさらに22歳でも抱えることになりました。
いったいふたりの行く末はどうなってしまうのだろうと、先が気になる作りになっています。

エキセントリックな人物や事件の多い中、この三部作を通して良心として登…

9

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

唯一の萌えポイントで次巻へ

『神様も知らない』の二巻です。
登場人物は前巻と引き続き同じなんですが、今回は過去編といった感じ。
こちらは完全な続きものなので、前巻読了は必須です。

過去のくだりでは、主要人物である司と佐季は13歳。
刑事の流は26歳。

過去編では、流は神奈川県警山手警察署・刑事課に属しています。
前巻とは違い、まだまだ下っ端刑事ですが、野心家で前巻の雰囲気とは違います。
そんな流が関わっ…

1

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

萌えとはまた違う面白さ

確か、高遠さんの作品は初読みです。
こちらの作品は続き物だとは知っていましたが、とりあえず一巻であるこちらだけ入手してみました。
受けと攻めの両方の目線でお話は進みます。
攻め目線好きのわたしには、ありがたい作品でした。


攻めの慧介は神奈川県警、捜査一課の刑事で28歳。
県警のガンだと上層部から思われている先輩刑事・流の首につけられた鈴の役目を兼ねています。
今は元町の祖母の家…

4

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

痛みを抱えて、前へ進む

「お菓子の家」既読。
表紙の美しさとタイトルに反して痛い話であることも、知って読んだ。

今月書き下ろしつきの新装版が出るのは分かりながら、ずっと探していたこの作品、
出会ったときが読むべき時と読んでみた。

こちらを先に読んだとしたら、また違った感想なのだろうか?とも思うが、
主役の二人ではなく、加瀬に感情移入して読んでしまった。
(勿論、私はDV女ではありません……念のため。)…

6

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

結末を迎えられてよかった

やはり、この結末しかなかったのね。

BL的には司と慧介の関係とか、佐季の思いとか、そっちが本筋なのかもしれないけれど、
それよりもずっと、刑事物的に事件のピースがはまっていく過程があまりにもおもしろくて、
もう、これ、BLじゃなくてもいいじゃん。とばかりに、
セックス描写とか、寧ろすっ飛ばして読む勢いだったけど、

これが、
この結末での、全員がハッピーエンドが、
見事にBLと…

4

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

三部作完結

いや〜泣きました。まだ読後間もないので、引きずっています。
重たかったです…しかし良い作品でした。三作品で、この本は、グイグイと引き込まれました。幼い子供たちが犯した大罪が、年を重ねて雪だるまが転がるように更に罪を重ねてゆく様を14年前、4年前、現在と時間軸を交差しながら、執念でベテラン刑事が事件を解き明かしてゆく物語。BLだと忘れて読みました。あと自分は、誰が受で攻なのかがはっきり認識しないま…

6

Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

彼の「ごめんね」

 百瀬青は、青薔薇という名前で体を売る男娼です。この物語の中でも何人かの男性と体の関係を持ち、その度に心に残るエピソードがあるのですが、私は最初の高瀬との話が心に残りました。

 高瀬はゲイという自分の性癖のせいで、家族と絶縁状態のまま過ごしているのです。酒浸りの日々の中で、共同経営者でもある友人から青をプレゼントされます。
 気乗りではないどころか、青のことを疎ましく思っていた高瀬ですが、…

3

タナトスの双子 1917 小説

和泉桂  高階佑 

巻頭カラー!

美麗な表紙の本、前から気になってましたがやっと読むことができました。高階さんの絵が最高です。特に上巻の巻頭カラーのミハイルの表情が切なすぎる!でもストーリー的には好きなのにユーリの方が抱いてもらえなかったんだからユーリも切ない?私はあの可哀想な顔をしてる方がミハイルだと思い込んでしまいましたが。マックス、罪な男です。

その割に下巻では双子はお互い別の男といちゃいちゃしまくってましたが(笑)い…

3

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

三作とも、がっつり読ませていただきました!

あぁ…。やはりこんな事に…レビュー書きたくなるくらい打ちのめされてしまいました!…しかしこのお話しは【神】作品なのです!!
何もかも振り捨てて司に走ったらいいのに、次から次へと、執着受けにに泥沼のように愛されている佐季。何が大切な者なのか気ついた時には…。

そんな司のあれやこれやを慧介はすべて抱き込んで慈しんで行くんでしょうね。ジューンベリーの木と共に…。
おっ?これもネタばれ?!~ん?…

4

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

今回もやはり一巻に戻りたくなり。

涙して読みました。素晴らしいです!

一巻より二巻、二巻より三巻というふうに話はどんどん加速をつけて面白くなります。
この物語は主要人物が三人だと思っていたら4人だったんですが、その誰もが主人公になれるほど皆過去や感情を深く描いてあります。
そのため、台詞の一つ一つ、相手に掛ける言葉一つ一つが感情的で読み手にもずっしりと伝わります。
だから彼らに涙させられてしまいます。
慧介は…

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