高階佑さんのレビュー一覧

DEADLOCK 1 コミック

高階佑  英田サキ 

まだまだ序盤

 BLのコミカライズを読むのは初めてです。こちらのレビューも小説のレビューも読まずに「絵柄がきれい」で選んでみました。
 表紙の黒髪男子が好みだったのでワクワクして開いたら、「え?無精ひげ・・・なんか全然可愛くない」。ストーリーもなんだか外国映画やドラマでよく見るような監獄もの。移送されるシーンや、人の良い世話好きが寄ってくるとか、グループが構成されているとか、敵視されるとボコられるとか、昔から…

4

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

ファン垂涎の番外編集

DEADLOCK/SIMPLEXの番外編集、第1弾(第2弾は12/27発売)。
漫画を含む全ての番外編を文庫本価格で読めるという、私のようにハマるのが遅かったファンにとっては大変嬉しい企画です☆

※「テ・キエロ・ムーチョ」のみ未収録とのこと。こちらは電子版で読めます。

殆どの話は既にちるちるのレビュー等を拝見して知っていましたが、実際に読むと感動もひとしお。
事あるごとに開かれるホ…

19

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

やっぱりネトが好き

大好きな「DEADLOCK」の世界。「SIMPLEX」「HARD TIME」は辛うじて読んだものの、自分が情弱でズボラな上に対象作品が多すぎてこれまで番外編や短編というものを読まずに来たので、番外編集の刊行には感謝の気持ちでいっぱいです。

届いた本を厳かな気持ちで手に取り、可憐なユウトが描かれた表紙を捲って、美麗な口絵から溢れてくるハッピーオーラに喜びを噛み締めつつ、目次を一見して…ビックリ…

10

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

幸せいっぱい、胸いっぱい。

好きになりすぎて、色んな方面にある番外編を買いあさろうかと迷いに迷っていたところに、この朗報。
もう言葉にならないぐらいに嬉しいです。

15の番外編&漫画。豪華!
まだ刑務所にいるふたりから始まり、そして現在まで。
あちこちに散らばっていた『幸せ』がこの一冊に詰まっていて、読んだこっちが幸せいっぱいです。

ディックはこのときこんなことを思っていたんだ。
このカップルの裏ではそん…

16

Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

独特の雰囲気

何処が良いか、具体的な点を挙げられないのですが、何となく全てが良いのです。
好きです。この作品。
物語を流れる空気感というか、全体の雰囲気が今までにない感じです。

あとがきに、主人公 百瀬青が愛を探す物語とあります。
まさしく、それです。
全体を流れる独特の雰囲気の正体はそれなのです。
特定の二人の恋愛物語ではないのです。
普通のBLとは違うのです。

愛を売る男娼の青、その…

3

ミステリー作家串田寥生の考察 小説

夜光花  高階佑 

作家には変わり者が多い

読み物として、とても面白かった。
本当にテレビの二時間サスペンスドラマでありそうな癖のあるキャラと、冒険あり、殺人事件ありのストーリーで、一冊読んだ!という充足感がある作品でした。
でもBLしての要素はストーリーの次かな?という感じも。

ゲイの文芸編集者神凪と、(おそらく)バイのミステリー作家串田が、神凪の出身である小さな島に取材旅行に行き、そこで殺人事件に巻き込まれるミステリー。
ミ…

3

法医学者と刑事の本音 小説

愁堂れな  高階佑 

美女と野獣?

もっさりだけど優しい江夏と、ツンな美女、でも女々しくならない冬城のカップル。
続編ではお互いの気持ちのすれ違いがテーマ。
正直、こういう展開は苦手。ただよく話をすればいいだけなのに、うじうじ女子高生みたいに悩んで行き違ったあげく、最後誤解が解けてハッピーエンドという、よくあるストーリー。何も生まれないし成長もしないしリアリティも感じない。。

お互いつき合うのかどうなのか、というところで前…

1

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

白夜の終わり

気のせいかもしれないし、それならいいのだけどこのシリーズ、あまり知られていない・・・のかな?
高遠先生もこの三部作も、もっと評価されるといいなと思ってます。
bl版白夜行、の印象はありますが卓越した文章といつ果てるとも知れぬ罪をさまよう二人の切なさ、といった雰囲気は凌ぐものがある、と。
司を巡る慧介と佐季の関係にもときめきましたが、佐季に対しての流の思いにはグッときましたね。
「ずっと、お…

9

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

二人の聖域

シリーズ二冊目、「楽園の蛇」。この巻はほぼ過去編です、明るい庭先で出会った二人の少年、幸せな子供だった司と膝から血を流していた佐季。
二度と会うこともなかったかもしれない二人は、教会で再び出会います。酷い生活を強いられていた佐季よりはるかにマシではあっても司も追いつめられていて、不幸な少年二人は罪を共有するのです。
財産目当てで司の家に乗り込んで来た、中根寧子の死。司の手がぶつかって階段から転…

1

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

高遠先生の白夜

全三冊のシリーズ、第一冊目です。レビューの題をどうしようと考えて最初、「bl版の白夜行」にしようかとも思いました。ストーリー構想が似ているということではなく、一つの罪を境に二度と日の光が差す場所では会えなくなった二人を描いていること、作中に漂う仄暗い遣る瀬無さが根底では通じていると感じたからです。
横浜を舞台に花屋(庭師的な花屋)をひっそりと営んでいる司と、新人刑事の慧介、元モデルでいてモデ…

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