高岡ミズミさんのレビュー一覧

薄情な男 小説

高岡ミズミ  木下けい子 

どっちつかずが惜しいです

高岡さん、1月に新刊出て以来久しぶりの登場です。
新作は、何となく軽そうなノリを装っているのに明るくなりきれない、何となくもやもや~としたものを、煮え切らないものを感じてしまいました(涙)
展開は、高校卒業以来連絡が途絶えてしまった実にお神酒徳利だった幼馴染が突然10年経って主人公の前に現れる。
彼女に振られ結婚が駄目になり、会社も辞めて地元に戻って来たのだと、主人公の元に転がり込むのです。…

2

やわらかな熱情 小説

高岡ミズミ  桃山恵 

パトロンモノ

高岡さん50冊目だそーですよ。
裕史〔受〕はレザーデザイナーを目指していて、偶然に彼の作品を見た志藤〔攻〕は彼にパトロンとして援助を申し出ます。
そして彼の用意してくれたマンションに住み、生活費も援助してもらって裕史は製作に励むのですが、実は志藤には内緒でコンビにでバイトをし生活費だけは自分でまかなっています。
そこでよく分からんのが、別に秘密にしなくてもマンションには住まわせてもらってるん…

1

薄情な男 小説

高岡ミズミ  木下けい子 

健気で一筋な攻め様

幼なじみで親友だった攻め様からの音信不通から10年、       
突然の訪問に唖然とする受け様。                  
嬉しさと懐かしさ、でも裏切られたようなもどかしさや       
ためらいがあり、素直に再び会えたことを出せない受け様。
そんな受け様に何事も無かったように振る舞う攻め様。
攻め様に押し切られる形でしばらく居候させる事に。
どうしても思いを断ち切る事が…

3

それすらも愛のせい 小説

高岡ミズミ  桜城やや 

家族というもの

前半は祐司〔攻〕視点で、後半は夏生〔受〕視点で書かれてます。

前半部分の段階では夏生が何を考えているのか、そうして祐司と一緒に暮らしているのかどうにも謎なんですが、後半の夏生視点になってその一つ一つが分かって来ます。
夏生は家族が欲しかった。
けれど祐司は恋愛対象の相手として夏生を見ていて、そこで最初は微妙な歯車の食い違いがどんどん大きくなっていってしまった。
最後は祐司は夏生の家族と…

0

恋のためらい愛の罪 小説

高岡ミズミ  蓮川愛 

一夜限りの関係が

麻祐〔受〕は街で男を誘って遊んではいるけどアナルセックスは無しという条件を付けてます。
しかしその夜の相手は麻祐に後ろも要求し、それを拒絶して逃げた麻祐は偶然ぶつかった男、神谷〔攻〕に助けてもらい、更にはそのまま彼と一夜を過ごしちゃいます。
アナルセックスは痛いから嫌だと言う麻祐に対して、それは今までの奴が下手だったからだと断言しちゃう神谷。そしてその言葉通り、神谷は麻祐にアナルセックスの快感…

2

恋情 小説

高岡ミズミ  有馬かつみ 

実は…

この作品では「実は~~だった」というのが結構出てきますのでネタバレ注意!

女性と付き合ってみたもののやはり自分は男が好きなゲイだと再確認した和成〔受〕は初めてゲイバーへと訪れ、そこで出会った佑〔攻〕と一晩を過ごします。
その夜限りの関係と思っていた和成が親の会社の倒産に手を貸してくれた四之宮家、その紹介で家庭教師先で出会ったのは何と佑でした。
こうして2人は意外な場所で再会するのですね。…

0

弁護士成瀬貴史の憂鬱 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

これ程までの意地っ張りは記憶がない

リーマンで再会もの、裏社会もちょっとでてくるお話です。
主な登場人物はみんな一癖あって興味深いのですが、受けの性格がとっても印象的でした。
ゲイで美人なんですが、恋愛に関しては斜に構えているところがあり、男同士の関係は実りがないと、かなり諦めている所があります。
そういう彼が本気になったのは過去も現在も一人だけなんですが、その彼に対する態度が意地っ張りで、天邪鬼。
彼のためには自分を犠牲に…

5

愛を知らないろくでなし 小説

高岡ミズミ  長門サイチ 

ろくでなし攻

ゲイだけれどその性癖を隠している公務員・穂坂〔受〕は治療の為に行った病院で、そこの医師、筒見〔攻〕に一目で魅かれてしまいます。
けれど頑なに己の性癖を閉じ込めている穂坂は、その想いをも封じ込めるのですが、そんな彼の前に筒見が君の忘れ物だと言ってハンカチを持って現れ一緒に食事まで誘ってくれます。
そのハンカチは穂坂の物ではなかったんですが、筒見の魅力には勝てずに穂坂は彼に付いて行ってしまい、そし…

1

不器用な唇 2 小説

高岡ミズミ  石田育絵 

1巻よりは良かった

帯『重ねた素肌にふるえる幸せ』

前作では裕紀〔受〕のキャラがあんま好きじゃなかったんですが、今回はそれ程気になりませんでした。
慣れたのか、それとも彼の性格が安定してきたからなのか分かりませんが。

無理やりな形から始まった裕紀と小田切〔攻〕との関係ですが今では甘さはそれほどないモノの、一応恋人同士という形で繋がっています。
そんな中、小田切が中学時代に一時期付き合っていたという女性…

0

不器用な唇 小説

高岡ミズミ  石田育絵 

微妙~

帯『微かに触れ合う 蕩けるくちびる』

うーん、微妙でした……。
つまらなくはないんだけどちょこちょこ引っかかる部分があってそこがどうもねー、みたいな。

裕紀〔受〕のキャラ自体が先ずあんま好きじゃない、両親の離婚で名門私立高校に通っていたのに登校拒否、そして離婚後に父親と暮らしながら偏差値の低い高校へと転入。
確かに高校生にとって親の離婚はショックなのかもしれないけど、仕事人間の父親…

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