親友では、いられない!?

薄情な男

hakujo na otoko

薄情な男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
55
評価数
16
平均
3.6 / 5
神率
18.8%
著者
高岡ミズミ 

作家さんの新作発表
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イラスト
木下けい子 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784062867047

あらすじ

幼馴染みで親友。そんなふたりの恋は!?
親友ではいられない!? 幼馴染みだった男との十年ぶりの再会は……

高校教師の新山明宏の部屋に、ある夜、一人の男が訪れた。幼馴染みであり親友だった棚橋詠だ。高校を卒業して十年。それは、詠が明宏と連絡を絶った年月でもあった。自分たちは特別だ――、明宏のそんな思いは、詠の行為によって打ち砕かれた。それなのに、詠はなにごともなかったように現れ、一緒に住むことになってしまい……。

(出版社より)

表題作薄情な男

10年ぶりの再会をした幼馴染 棚橋詠・28歳
私学高校数学教師 新山明宏・28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

鈍感な明宏 十年悩んだ詠

高岡風定番の構成、最初匂わせぶり、意思疎通後ガッツリ。
挿絵が素敵

★二人は同い年、幼馴染み 28才
冒頭の二人の経緯でわかる、明宏の鈍感がすべての因。
詠は、感情を表面に出さないタイプ。
捨て猫の件、本当の薄情者は明宏のほう。
城田の恋が気がかりでならない。

●新山明宏:他人の心の機微に鈍感 悪意なく惨い行動を取る。
やや童顔 私立高校数学のイケメン教師 
役場勤務の兄が結婚、酒屋の実家を出て「一人暮らし」


●棚橋詠:切れ長・奥二重の美男 ほぼ万能。
幼稚園から高校まで一緒。
東京の大学に進学以後10年音信・帰省無し 
「薄情者」には訳がある
明弘の顔を観たいと、一流企業を退職して帰省。

●城田守:同級生 花屋の神部 彩人と同棲。親名義の不動産が都市計画。
●城田譲:守の弟で明宏の教え子

1

幼馴染みっていい響きですよね…。

詠の一見飄々としていてあまり他のことには興味がなさそうに見えるけど中身は明宏を想う気持ちは意外と肉食な感じや、それが好きってことなんだよって言いたくなるくらい鈍感というかなんかもやもやしてる自分にイライラしてる明宏がとても可愛かったです。

サイドストーリーとして友人の守くんの話も私としては気になります。

詠の「明宏のそういうところに惚れたんだ」って言葉にきゅんとしました。

1

幼馴染 親友 再会

キーワードを連ねると王道ですね。
10年連絡も取らずにいた詠が何事もなかったように
現れて一緒に住むことになる・・・
連絡を取らなかったことは思いを断ち切るためだろうなとか
ありがちなんだけど、嫌いじゃないです。

詠と明宏がカップルになるキッカケが人のいい同級生が
男の詐欺師に引っかかるのを助けるって・・・。
それまでせっせと餌付けしたり家事したり健気に尽くしてるんですけどね、
私だったらそれだけしてくれたらすぐ落ちます(笑)
話の最後、エピローグな「6」はニヤニヤしながら楽しませてもらいました。




1

健気で一筋な攻め様

幼なじみで親友だった攻め様からの音信不通から10年、       
突然の訪問に唖然とする受け様。                  
嬉しさと懐かしさ、でも裏切られたようなもどかしさや       
ためらいがあり、素直に再び会えたことを出せない受け様。
そんな受け様に何事も無かったように振る舞う攻め様。
攻め様に押し切られる形でしばらく居候させる事に。
どうしても思いを断ち切る事が出来なかった攻め様が
受け様と正面から向き合う為に居直る姿は潔い。
なにせ、思いが強すぎて離れてから10年たっても
色あせていない思いですからね~
お掃除にお料理と甲斐甲斐しくお世話して餌付けスタート?
受け様は真面目な教師ですから本来納得出来ない事は
はっきりさせる性格のようですから攻め様に対しては
かなり甘いのではないかと思いますね。
それでも初めて知った攻め様の気持ちには答えられなくて・・・
友人の恋愛事情に巻き込まれながら距離を縮める二人。
友情が愛にかわる様子を描いたストーリー。

2

新山明宏デレなさすぎ!

総じてラブ度が薄い印象。
詠の気持ちはお約束的に察せられるのですが、
それに全く気づかない明宏先生!
いさぎいいほど恋愛モードにならない!

ストーリーとしては面白くないこともないのですが、
BLとして読むと物足りない。
詠の気持ちは明白なので、
もう少し明宏先生にデレて欲しかったかな!
明宏先生、男前すぎたのか?!

最後の森山真一郎のくだりは、ちょっとほっこりしましたよw

守の弟、譲君がなんか一生懸命で可愛かったv
いつかちゃんとお兄ちゃんと仲直りして欲しいです!

評価的には「萌×1」で!

1

どっちつかずが惜しいです

高岡さん、1月に新刊出て以来久しぶりの登場です。
新作は、何となく軽そうなノリを装っているのに明るくなりきれない、何となくもやもや~としたものを、煮え切らないものを感じてしまいました(涙)
展開は、高校卒業以来連絡が途絶えてしまった実にお神酒徳利だった幼馴染が突然10年経って主人公の前に現れる。
彼女に振られ結婚が駄目になり、会社も辞めて地元に戻って来たのだと、主人公の元に転がり込むのです。
読者はBLである、このカップルができあがるのだという話前提の元でよんでいるわけですから、その幼馴染の意図はしっかりとわかってしまうのです。
あらかじめ、前提とはいえ、そういう読者に頼った”ありき”展開は、ベテラン作家さんとしてどうかな~と思ってしまった時点で、この話が苦痛になります。

前作もそうでしたが、気持ちが通じるまででいいではないか?
どうしてラストにエッチを持ってくる?
そこがすごく惜しいと思うのです。

10年も音沙汰のなかった幼馴染・詠が突然、明宏の元に転がり込んできて、ちゃっかり居座るわけです。
初恋の人が忘れられなくて彼女と別れたと・・・
地元ですから、彼等と仲のよかったまだ付き合いのある元同級生たちがちらほら登場します。
その中で、寺の息子が花屋の従業員(男)に入れ上げて、騙されているのかもしれない!と友人である、特に面倒見のよい明宏は心配してその友人に色々口出しをしたりするのです。
そんな事を絡めながら、二人の気持ちが近づいていくという展開を撮るのですが、
明宏がはっきりと詠を意識するのは、目が覚めると彼が後ろから抱き締めて首筋にキスをしていた、、という出来事。
それで、詠に出て行けと明宏は言うわけです。
それが登場するのが中盤。
それまでは、過去の色々を振り返りながら、のらりくらりと現状が展開されていきます。
この詠がしたたかなのは確かでしょうが、どうにも流れ任せな部分があって(当人長期戦のつもりだったらしい)10年経って思いきって来た割に、その切羽詰まり感は全くない。
ともすれば、意識させたとはいえ、肉欲を伴う好きまで持って行かせるそのスパンが余りにも短すぎて、
男らしい、潔いといえば、それまででしょうが、
どうにも友人同士のトラブル解決で男前を見せた。
明宏が何よりも大事ということを見せたことにはなりますが、それがあまりにもラストのラストに来るので、そこからの展開が特急すぎて、今までの各駅停車は一体なに?になってしまったのですね。

明宏もカラっとした性格だし、詠も10年悩んできたわりにはひょうひょうとしすぎているし、友人のトラブルの話も軽いし、
いっそ、コメディを盛り込んだ方が面白いつくりになりそうかも?と思う中途半差を感じ得なかった作品となりました。

1

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