高遠琉加さんのレビュー一覧

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

じらされて、本気になって!

まじめな数学教師の、鮎川が、親友のエロ小説か不破の、口頭筆記をするところから、お話が始まる。

そうなるいきさつは、階段でこけかけていた、鮎川を不破が助けようとして、自分が腕を骨折してしまい、パソコンに小説の打ち込みができなくて、

鮎川が代わりに、打ち込むしかし、内容が内容だけに、鮎川はパニック。

そんな二人は、以前、不和から好きだと告白され、
受け付けれず、親友でいることを選ん…

1

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

ごちそうさまでした

海がいなかったら、この二人は結ばれなかったんだなと、しみじみ思いました。
子供が登場する作品って大好きなんですが、その取り扱い方を間違ってると一気に地雷になります。
さすが高遠琉加さん、本当に素敵な「子はかすがい」モノでした。

キュンキュン切なくて、なにげないシーンでちまちま泣かされて、どうしようもなかったです。
エピソードを重ねることによって積み上がっていく信頼関係が愛しい。
恋愛と関係ない部…

2

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

完璧

なんかもうすでに、私の書きたいことがみなさまの手によって全部書かれてるー!熱いレビューを読んでると、やたら嬉しくなってニヤケちゃいます。
自分がめちゃくちゃ気に入った小説って、とにかく味わい尽くしたいもんで。そのための最後のデザートが、他の方のレビューを読むことだなと思います。しかも尽きないデザート。
料理を比喩にもってきたのはもちろんこの小説が美味しい小説だから!です。
空腹時に読むとヤバい。

4

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

俺様攻めがへこたれる瞬間

本編をキュンキュン胸痛めながら読んで、あとがきで「そうそう、そこがツボなんだよ~!」と思わず高遠琉加さんに話しかけてしまいました。
いわく「俺様攻めが反省するのは楽しいですね!」
そう、楽しいんだよ。
キュンキュン心が痛いんだけど、快感でもある。
俺様攻めって「徹底的に貫く」か「途中思いっきりヘタレる」か、どちらかがあって魅力が増すと思う。たまに物凄く中途半端に「デレ」がくる俺様攻めがいるんだけど…

3

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

焦らしが上手いです高遠さん

もう何回読み返したか分かんないです、この小説。
何回読み返しても、最初ひたすら険悪で衝突ばかりしてる二人に焦れ焦れさせられる。
でもこの焦れ焦れは、のちの萌えへと繋がる素晴らしい焦れ焦れなので、存分に焦れ焦れを味わいましょう。
たまらないのが、堅苦しい受けの殻が少しずつ破れていく瞬間の数々。
チラリと覗く受けの弱さ、最初攻めは違う解釈で眺めている。受けの弱さ脆さにサド心が刺激されるのは、この攻めが…

2

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

胸が痛い!

イラストレーターが変わるとこうも与える印象も変わるのかと思うほどに、重苦しさが押し寄せて、胸がつぶれそうになる。
1作目も切なさが押し寄せて苦しかったが、今作もどうしようもない、やりきれない2人の想いがひしひしと迫ってきて、思わず悲しくなってしまう。
そこまでして、2人が追い詰められるほどに警察と一般人の溝は深く、自分の中に気持ちを抑え込んでいる黒澤が、どうにかしたいのにどうしようもできない雪…

8

天国が落ちてくる 3 小説

高遠琉加  祭河ななを 

しのさんに丸ごと同意

息苦しい小説です。
ずっと胸の奥がちりちりとあぶられてるような気分で。
でもその息苦しさ、不快ではない。むしろ快感。
高遠琉加さんの文章、同じ言葉や似た言葉の繰り返しを多用されることがよくあるんだけど、それによって出来るリズムが心地いい。なんていうか、ミルフィーユみたいな文章。重ねて層を作ることによって美味しい食感になる。
いいな、こういう文章。憧れる。

素敵なハッピーエンドでした。
二人が苦し…

0

天国が落ちてくる 2 小説

高遠琉加  祭河ななを 

番外編にヤラレタ

本編も素敵だったのですが、番外編に更にやられました。
高遠琉加さんの小説って、よく番外編にやられます。
高遠春加名義の『神経衰弱ぎりぎりの男たち』シリーズの最終巻もそうだったし、『楽園建造計画』でもそうだったし。

番外編は恋愛とは言えない。ニオイ系なのかな。でもニオイ系の恐ろしいところは、この、身体の関係もない恋愛感情があるのかないのかさえも分からない、この微妙な部分にたまらない萌えを感じるとこ…

1

天国が落ちてくる 1 小説

高遠琉加  祭河ななを 

ああもう大好き

高遠琉加さん大好きです。
芸能人な攻めと、音楽ライターの受け。
舞台設定だけ見ると派手なんだけど、ストーリーは地味です。地味というか、じっくりじわじわゆっくりって感じ。なのに、ぐるぐるはしてない。そのすべてが好きです。
高遠琉加さんの小説って、空気感がいつもセピアに感じるんですが、なんでだろう。胸の奥の柔らかい場所を、常に優しく刺激してくれる感じ。すごく心地いいんです。

攻めのもがき方が痛々しい…

2

天国が落ちてくる 1 小説

高遠琉加  祭河ななを 

純粋に

面白いと言える作品だと思います!
文を無理に飾り付けていないようなところとか、比喩が納得できやすいので、すごく読みやすい!だけどじっくり読みたいような小説でした。(実際はあまりゆっくりは読めませんでしたが)
読後も温かな余韻に浸れます。

クラシックの世界を諦めきれずに、悩んでいるうさぎちゃんにカオルが言った言葉がすごくジーンときました。
水族館でのシーンはほのぼのしていてすごく気に入っ…

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