高遠琉加さんのレビュー一覧

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  佐々成美 

前半は、いい。

片思いの話ですね、ウン。
高校時代の同級生を好きになって、それで卒業間際に告白して…振られる。
それで5年後に偶然、再会して、まだ思いを引きずっている自分に気づく。
「ありがち」な設定ながら、その間のココロの痛みと揺れの描写はとてもよくできている。

…がっ!
相手(攻め)視点の後半はいらなかったかなー。
理由も何もふっとばして片思いする受けの思いはよくわかるんだが、それを受け止める…

3

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

年下攻め好きには是非!!

これはもう、高遠さんのお話の中で一番好きかもしれません。
何度でも読み返したくなります。

「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフですが、
未読でも問題はないです。
(私は一応読みましたが)

水梨がワンコといえども、ただ闇雲に沖屋を慕っているわけでもなく、
これが結構しっかりしてて好感が持てました。
やたら「好き好き好き!!!」みたいなのよりツボります。

体は許してくれても、…

5

こいのうた 小説

高遠琉加  三池ろむこ 

JUNE的とBL的がハンパ?

受けの気持ちがよくわからないまま、読み終わりました。

家庭環境が悪い高校生の八尋は、英語教師・狩谷のピアノと歌声に魅かれ……云々。
狩谷(受け)は十代のころ、自分に恋した男(当時両名とも高校生)を自殺させてしまって、自分だけが生き残ったという過去をしょってる。
トシを経て、教師として自殺の舞台になった高校に教師として赴任しても、過去は心の重しになっている。
高校生当時から友人であった柳…

4

こいのうた 小説

高遠琉加  三池ろむこ 

過去に囚われながらも救いを求める

古い映画の主題歌のCalling Youを受け様の心情になぞらえて描かれる苦しくも切ない
過去に囚われる受け様とその教え子の初恋、そして再会してから始まる恋を
描いたかなり切ない系のラブストーリーでした。
受け様が過去に思いを囚われなが口ずさむ歌、「私はあなたを呼んでいるの
ねえ、聞こえるでしょう? あなたを呼んでいるの」
この歌詞が受け様の後悔にも懺悔にも似た思いが凝縮されているよう…

1

こいのうた 小説

高遠琉加  三池ろむこ 

Calling You

初恋と再会の7年という時間を経たことによって、少年ではできないことが大人になって叶うという、有効にその時間が生かされたストーリー造りはとても読ませました。
この主人公の八尋が健気でワンコで男前で、その成長が実にイイ男に成長したよな~と惚れぼれしてしまうのです。
決してスーパー攻め様というのではなく、身の丈にあった男前ということで♪
また狩谷が銀髪(白髪?)の設定なのですが、若いのに銀髪・・・…

5

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

良くできた年下わんこ

BLの王道設定、年下わんこ攻めの、ツンデレビッチ受け。
この主人公二人、まず、年下わんこの水梨が年下らしく、素直なところ、ずるいところ、甘えるところ、我慢するところのバランスがよかった。
対する受けの沖屋も、冒頭でこそクールなビッチで、もう本気の恋愛はしないって言っていますが、水梨とつきあい始めてからはちゃんと水梨とだけ付き合ってるし、過去は過去としてちゃんと自力で乗り越えるタフさがあります。…

2

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

つ、続きをーー!!

前作の完成度も高かったですが(神評価)今回もまた面白いんだ、これが!

今度も舞台は渋谷。
前作でも登場した以知子の弟、双葉という少年が今回の事件の軸になってきます。
ある少年が双葉のナイフによって刺殺され、警察によるその犯人探しが始まります。
それと同時に黒澤〔攻〕は姉の以知子から弟の無実を証明したいとの依頼を受けるのです。

現在進行形の事件と、そしてもう終わったと思っていた黒澤…

3

世界の果てで待っていて 小説

高遠琉加  雪舟薫 

切なくて愛おしい

一言、傑作です。

渋谷の街が舞台。
元刑事で今は一人で探偵事務所をかまえている黒澤〔攻〕の元を一人の少年が訪れたところから話は始まります。
そこから直ぐに少年の話には行かずに、次に元同僚だった刑事・雪人〔受〕が訪れてくる。
そして先刻の少年の依頼内容と、雪人の追っている事件とが一本の糸で繋がるんですなー、その辺のストーリーの持って行き方も上手いです、読ませます。

少年の双子の兄弟…

1

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

続き物だったのかーーーー

 私の読書時間は、ほぼ移動中です。徒歩通勤の歩道とか(危険だけど中学生の頃からやめられない)、出かける時の電車の中とか。
 今回電車だったんですが、読み進めても読み進めても終わる気配がない!

 あれ? あれ? なんで?

 で、最後まで読んで「続くのかー」と心の中で叫びました。

 最初っからそう書いててくればよかったのに……。1巻とかさ。
 やけにじっくりと読ませる物語なんだな…

2

純情不埒 小説

高遠琉加  香坂あきほ 

自分の嗜好を突きつけられた!

 はい。
 うじうじ浮け、好きですね。
 自分自身が卑屈でめちゃくちゃうじうじしてしまう人間なので、この手の登場人物には異常に共感してしまいます。

 頭の片隅では、思ってることを言うなり態度で示さなければ絶対に伝わらないし、現実にはこんなに相手の思いに気づいてくれる恋人はいないだろうし、普通だったら別れるだろっ! 
 って、頭では分かってるんですよ~~。
 
 頭では分かってるのに…

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