高遠琉加さんのレビュー一覧

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

誰でも幸せになれる

愛と混乱のレストラン」番外編と言うことでしたが・・・本編より先にこちらを読んでしまいました(笑)
子供の頃、母親から虐待を受け、心を閉ざして生きていた樫崎一が高校教師の湯原とその姪、海との生活の中で生きる意味や愛を知り、幸せになっていくお話。
一の過去が辛くせつなかったけれど、家族になった湯原と海の一を思う心、職場の久我をはじめとするスタッフの暖かさがとても良かった。
一のつくったデザートを…

1

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

萌抜きにして面白い!

一巻を読んだ時は大丈夫だったのですが、二巻以降は持病の笑い病が発症してしまいました。

色気たっぷりな大人の男性、胸を打つ名台詞、思わずよだれのしたたる料理描写、多視点を利用した客観的な語りの手法。

文句なしに素晴らしいと思っていたのですが、どうも某美食漫画好きが裏目に出たようです。フランス仕込みのうんちく片手に食の尊さを語る攻に山岡○郎を連想してしまい、シリアスな場面なのに吹き出しそう…

0

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

一巻目を読み返したくなります!

司と佐季の過去のエピソードがメインです。

酷い大人たちに追い詰められていく二人の姿が辛いけど、どんどん精神を病んでいく佐季が怖かったです。
ちょっと白夜行を思わせる感じです。
子どもvs大人(警察)がいい感じにソワソワさせてくれて、流も何かひっかかるんだけど事件は(佐季の思惑通りに)解決にすすんで、思いも寄らないピンチが司を遅い、っなぐあいにどんどんストーリーがすすむのですごくおもしろか…

4

葛城副編集長の最後の賭け 小説

高遠琉加  高永ひなこ 

いつの時代の話?と思うけれど・・・

「成澤准教授の最後の恋」成澤の親友で文芸誌の副編集長をしている葛城夏彦と葛城本家の使用人、深見諒の恋。
お世辞にも上品とは言えない見た目の夏彦でしたが分家とはいえ旧家の血筋。
幼い頃から葛城家の使用人として仕えていた諒にとって外からくる夏彦は自由の象徴であり憧れでもあったのですね。
高永さんの描く出会いの時のカットがとても素敵でした♪
囚われの身の姫を救い出す王子(笑)
王子は、姫に自分…

0

成澤准教授の最後の恋 小説

高遠琉加  高永ひなこ 

大人になってからの初恋

成澤恵、フランス文学部准教授と新人編集者、蒼井友也。
最後じゃなくて最初で最後の恋(笑)
なんかこう、鼻持ちならない男、成澤の成長物語?
最初は、なんとなく自分を見ない蒼井の目を自分へ向かせようというゲーム感覚で蒼井にアプローチしていた成澤ですが自分から蒼井に落ちました。
うん、落ちて良かったね。
頼りなさげに見えていた蒼井が本当はけっこうしっかり者でした。
蒼井の過去は辛くてせつない…

2

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

点と線がつながりそして螺旋を描く

読み終わって、なかなかここまで業が深いとは!とこの先がとても愉しみになった2冊目。
モデルの死を追う新米刑事とちょっとやさぐれた何かありそうなベテラン刑事。
そして庭が縁で出会ったガーデニングの青年と、彼と秘密の関係のある何やら黒い影を持つ綺麗な男。
単なる三角関係や、事件の被疑者や追うものという関係だけではなく、それは複雑に絡み合いツルが巻きついて伸びていくように、そして根も深く張っていた…

3

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

心に巣食った闇色

シリーズ2作目、前作のサスペンスの続編も期待を裏切らない内容でしたね。
この続編で佐季と司、そして刑事の流れとの過去の関わりがはっきり解る内容で、
彼らの13歳の時の出来事が全ての始まりだった事が詳細に解るのです。
そして、司と佐季との関係が、佐季の心にいつしか巣食ってしまった闇色の心が、
とても哀れでもの悲しいけれど、追い詰められた子供の純粋過ぎる思いからの犯罪。
生きる事、生存本能と…

3

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

そして、続きます…

ミステリアスな雰囲気のサスペンスもの。
BLとしての面白さというより(そもそも、一体メインカプは誰?と未だに確信が持てない)
絡み合った事件や人間関係で読ませる話だと思う。
そういう意味では、萌えるかどうかは分からないが、序章だった1巻よりもさらに面白い。


前巻での登場人物を整理してみると…

広い庭のある横浜の高台のお屋敷で、花屋を営む司。
彼と幼なじみらしく、共に重大な過…

3

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

手に入れてよかったです。

大きさもあり、厚さもありで読みやすく凄く満足です。
まだ、本編を読んでいないものが多々ございますので、読みたかったのもだけ3本。
これが読みたかったので応募しました!
まずは樋口美沙緒先生『狗神の花嫁』。
本編のあとの日常のひとこまを藤目線で書いたお話です。過保護になりすぎた狗神がつまらないことで比呂と喧嘩するのですが、犬も食わない夫婦喧嘩に付き合わされる藤です。相変わらず仲の良い2人が読…

5

狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

謎に満ちてる狐さん

はっきりしたこうだっ!て言うような終わり方ではないので、最後まで謎を残しつつ
でも、すっきりするような後味がある作品で、気になる事はあるのに、満足感も覚え
次につながるような期待も感じさせてくれるお話なんです。

多様な人間が出て来るのにチグハグな感じが一切しないし、主役キャラ以外の個性的な
キャラや、人間味ある脇役が、主張しつつも出しゃばらない感じで凄くまとまりがある。
攻め様が5日…

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