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高遠琉加 高永ひなこ
まぎぃ
ネタバレ
「成澤准教授の最後の恋」のスピンオフ。元の作品は読んでないけど、これ単体でOKでした。 地元の名家を飛び出して、編集長をしている葛城夏彦、なっちゃん。もっさり風味ながら素材が良いのでなにやら貴公子の臭いが。 一方、実家で使用人をつとめてきた諒。かわいくて純情ながら、使用人として自分の感情は表に出さず静かに暮らしている。健気受けくんが可憐で可愛い。 これまでのいきさつや事件、子供の頃からの…
高遠琉加 北上れん
こにしそる
東京の外れにあるレトロなホテルを題材したオムニバス小説です。 3作品とも、全部すごくよかった! 「ホテル・ラヴィアンローズ 青」 逃避行もの、それも学生のものに弱いです…。全部捨ててっていう開放感と、終わりもつねに予感している悲壮感が混ざったせつない感じが堪らないというか。 家を出る、先生から逃げる、大人になれば簡単なことが、この時はどうしても出来なくて、だから逃げるという策をとるし…
高遠琉加 佐々成美
受け視点・攻め視点からなる前後編です。 5年前に振られた相手に再会し、今でも好きだけど相手にはもう恋人が居て2度目の失恋…というせつない設定。 お話の幅は広くなくてさらっと読めます。 それが両視点で描かれており、うまくまとまってます。 だた、あまりにも攻めの堂島のキャラクターが好きになれず、読んでいて複雑でした。現在の恋人・由紀子さんも「心から好き」というわけでなく、けれど5年前に…
高遠琉加 祭河ななを
丁寧に書かれた暖かいお話です。 傲慢で我侭なプロのロックシンガーと、控えめだけど芯の強い音楽雑誌の編集者。2人は最悪な形で出会い、次第に仲良くなり、仕事仲間でも普通の友人でもない2人だけの絆を強めていきます。 ただ、恋愛モノとして、カップリングとしての萌えはなかったかなぁ。 互いが大事で居なくてはならない存在になっていくのは読んでいて分かるのですが、何故恋愛になったのかちょっと納得で…
Loxonin
フランス文学准教授の成澤は、友人の葛城が副編集長を務める出版社で新米編集者の蒼井と出合う。 その時は何とも思っていなかったが、後日悪天候の中、非常階段から身を乗り出している蒼井を咄嗟に自殺だと勘違いして助けようとするが・・、 二度目の偶然の出会いから、成澤は蒼井に興味を持つようになり、やがて段々と周りが見えないくらい蒼井に惹かれていきます。 実はこの本、ちょっと衝撃的でした。 …
高遠琉加 高階佑
※ネタバレ含みますし、割りと辛辣な感想を書いているので、読後に読んで頂けると幸いです※ この作品、レビューしようかどうか迷いました。 と言うのも、作品の完成度としては凄く高いです。流石、高遠先生というか。 ですが、どうしても萌えられなかったし、感情移入も出来なかったんです・・ 高遠先生のシリーズで傑作物と聞いていたので、正直凄く悔しかったし、時間を置いてからもう一度読み直してみたり…
高遠琉加 麻生海
渋茶
理人も修司も叶も、『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』も『ヤガミ』も『ゴルド』も一気に激変に晒されたクライマックス。 フレンチ・レストランの老舗として君臨するゴルドへの執着で凍っていた心が溶けてようやく前向きになったと同時に、自身の感情の機微にてんで疎かった理人にも大きな変化が。 一冊目から待ちわびていたシーンがついに出てきて、美味しそうに食事をしなかった理人が、じっくりと作った相手を思い浮かべ…
一冊目はレストラン再建し始めの仕事描写がっつりな内容だったが、二冊目からは修司と理人の心情にじっくりと浸る事ができる。 タイトルの『美女と野獣と紳士』について、作者の高遠さんは美女=理人ではないと明言されているが、私はどうしてもサラではなく理人を当てはめたくなる(笑)。 ところでこの小説は時折キャラクターの視点が変わっている場面がある。 一人称、三人称とかの視点が定まっていない小説って作…
この一冊目を読んだら速攻に話に引き込まれてしまい、続きの二冊もすぐに通販で取り寄せた。 今まで積読状態にしていた事を後悔した程だ。 まず一冊目はフレンチレストラン『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』の再建に向けての過程がじっくりと書かれていて、よくある出会ってすぐの一目惚れとかのBL特有の甘さってのは味わえない。 何しろ初対面からシェフの修司が大手外食企業のヤガミより出向してきた理人に対し…
高遠琉加 依田沙江美
過去に何かあった面々が「楽園」を探すお話なのかとおもいきや、「楽園」なんてずっと先までないのかも、とか「楽園」はいつか出て行かなきゃいけないものなのかも、とか振り返ったらあの時期が「楽園」だったなぁとか、色々解釈できる作品でした。 最初は三木のお話で、途中が響川、最終巻は蝶野のお話になっています。 三木は良くも悪くも「普通の子」です。真面目で大事な人を失う事を恐れていて、困っている人には手…