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高遠琉加 葛西リカコ
麗音
ネタバレ
亡き恩師への仄かな恋心を何年たっても忘れられず恩師の死と共に生きる気力をなくしているピアノ教師。 恩師の甥でピアノ教師に密かに恋する年下の好青年。 そんな二人が、不思議な経験を通して心が通じ合うまで。 都市伝説的に話題になっている死んだ人に会える場所『天国ホテル』が舞台です。 春希の恩師 月彦への想いは恋というより父親への愛情だと思います。 つまりファザコン。 けれど、両親の離…
高遠琉加 麻生ミツ晃
ふばば
兄の恋人を好きになる弟…これだけでもう萌える! 表題作「酷いくらいに」は、この弟広見の攻め視点で綴られます。 兄の同級生で今は車イスの秋。広見はどうしても秋を汚したくなる衝動に駆られて苦しむ。秋は兄の克至に捨てられた恋人だから…。 広見は理解できない。克史と別れて、それでも優しく微笑んでいる秋が。両親も足の自由も、そして恋人も失った秋が神を慕っていることが。 オレなら神様のことなんて考えさ…
高遠琉加 高永ひなこ
『欲しいものはなんだって手に入る。』 大学でプルーストを論じ、気まぐれなベッドの中でヴェルレーヌを暗唱する、そして全てに退屈して…若く美しく、それゆえに傲慢なハイスペック男成澤恵。 退屈しのぎに、純愛を隠しているらしい平凡な編集者蒼井に興味を抱く成澤。愛も恋も夢も信じない成澤は「純愛」を見てみたいと思う。 大学出たてのガキで世界も狭い、と見下していた男を自分が誘惑したのだ、と思っていた。それ…
高遠琉加 今市子
bonny
昭和初期を舞台に描かれる帝大同窓生同士の恋物語。タイトルや豪華客船の出港シーンで始まる冒頭から、それはそれは期待に胸高鳴らせて読み始めました。今市子さんがイラストだと無条件に吸い寄せられてしまうので、高遠先生の積み本の中で時代物をお初に選んでしまったのがいけなかったのか…。他のレビュアーさま方による、「和製タイタニック」という表現は大変的を射ていて、全く思い至らなかったので目から鱗でした。 …
高遠琉加 麻生海
Loxonin
文豪の本を読むと、その繊細で緻密な表現に『自分には作家は到底無理だ』と思わされますが、高遠先生の作品を読む際も毎回こう思わされます。 文章がキラキラ輝いていて、すごく切ない。 短い言葉一つ一つに感動させられて、本当に文字通り胸が痛くなります。 このシリーズは、3冊とも素晴らしいんですが、中でもこの2冊目が好きでした。 特にジビエの調理シーン。 理人とは違い、私は割りと食事に対して嫌悪…
高遠琉加 茶屋町勝呂
霧笛丸
「世界の果てで待っていて」第二作、今回は前作にも出てきた、円山芸者さんの以知子の弟の事件を軸に、黒澤の謎の部分がより深まる展開になります。 前作の双子は中学生でどこか現実離れした、いい意味でおとぎ話のような事件でしたが、今回の以知子の弟、三崎双葉は高校生でぐっと現実的になり、、よりシビアな展開になっていきます。 というかですね、今回は本当にセックスの場面はありません。なのにエロさは前作よりも増…
高遠先生は文章力はいわずもがな、タイトルセンスが非常に洗練されていると思います。私が好きなタイトルはプルーストの「失われた時を求めて」なのですが、このタイトルも同じくらい好きです。 「世界の果てで待っていて」。簡潔であり様々なイメージを想起させる、一行の詩のようなタイトルではないでしょうか。 この作品の主人公は黒澤統一郎、元刑事で今は探偵。渋谷区神泉に探偵事務所を構えています。 櫂谷雪人…
高遠琉加 ヨネダコウ
マキヲ
お話自体は起承転結がハッキリしていて緊迫感があって面白かったのですが、BL的萌えポイントがよく分かりませんでした。飴屋と零の関係も最後まで明かされなかったし、他にも回収されなかった伏線がチラホラ。シリーズ物なのかなと思ったのですが、そうじゃないようで…。 司郎視点で描かれているから当然といえば当然ですが、零の感情の機微も掴めなかった。クーデレということなのかな。 これから司郎は、得体が…
高遠琉加 小椋ムク
朝倉視点の現在パート(27歳)→棚橋視点の過去パート(16歳)→再び朝倉視点の現在パート(27歳)、という面白い構成の作品です。この仕掛けがとても効果的で、二人が抱えるそれぞれの思いが切なくて堪りませんでした。 最初のパートでは、無愛想な数学教師の朝倉と何やら因縁がありそうな棚橋との関係が少し不穏なムードで描かれています。二人の過去に何が…? 過去パートでは一転、二人の出会いから蜜月、…
高遠琉加 金ひかる
roseーlily
いやぁ、本当に面白かった。 何が面白かったって、沖屋のキャラクターが! これぞツンデレというくらい、ものすご~くとがっていました。 捻くれ者、天邪鬼、意地っ張り。 そういうキャラが好きな人には、これはたまらない人物かも? 沖屋は、弱小出版社の官能小説雑誌編集長。 若いのにとても切れ者なので、かなり口が悪いのに、周囲には一目置かれています。 実は部下思いの優しいところもあったりして…