高遠琉加さんのレビュー一覧

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

続きが気になる

愛と混乱レストラン1作目。
つぶれかけたフレンチレストランの再建を任された支配人鷺沼とシェフ久我のお話しです。

水と油のような二人(しかも二人とも強気)で常に言い争いをしている感じです。
まだBL要素は少なく萌度は低いですが、すごく引き込まれる作品です。
特に暗い影をまとっている鷺沼の事情が気になって一気に読んでしまいました。

鷺沼が久我に自分の過去を話すシーンはうるっと来ました…

0

純情不埒 小説

高遠琉加  香坂あきほ 

恋とはもがくもの(その意味では王道)

高遠琉加さんの作品は、好きなものがたくさんあります。それは文体が好みであるという事や、設定が絶妙だという事にあるのですが、本作「純情不埒」も安定の「高遠作品」であると思いました。

「純情とゲーム」
好きな感じの文体に、お金のために男を誘惑するホスト(実は誠実な男)、といういかにもドラマの起きそうな設定。
攻めの森川唯司は根は誠実で、ゲイ疑惑のある受け佐倉和巳を陥れようとする事に罪悪感を抱…

3

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

ツボな設定ではあるのだけれど

先日ちるちるさんのBLニュースで紹介されていて、興味をひかれ購入。健気な受けさんというが個人的にとってもツボなんです。

高校生の時に友達の堂島くん切ない恋をしていた三浦くん(受け)。
告白するも玉砕し吹っ切ったつもりが、5年後に偶然再会して自分の中にある彼への恋心を自覚して。
なのに堂島くんには恋人がいて。

三浦くんの、堂島くんへの想いが何しろ重かった。
悪い意味じゃないんですよ…

1

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

亡き人と残された人達、それぞれの思い

死者と生き残った者が出会える「天国ホテル」という壮大な設定の不思議なお話しでしたが、とても引き込まれました。

読み始めは、過去と現在の視点が度々切り替わるので少し疲れるなと感じましたが、後半は気ならなくなりました。

亡き月彦を思い続ける春希。
そんな春希に思いを寄せながら、傍で支え続ける康。
ようやく同意してもらえた旅行も、月彦に会いたいがためだった知った時の康が可愛そうで切なかっ…

3

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

片思いからの…

とにかくハピエンになって良かったぁ!

もうこの一言です。

1

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

ワンコ×ツンデレの素敵な作品

ノベルズ収録の中編2作品に、ショートを合わせた文庫版です。

「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフ作品ですが、未読でも大丈夫です。前作のノリが合わなかった方でも、年下ワンコ×年上ツンデレや切ない系が好きな方はこちらがお勧めです。

「捨てていってくれ」で二人はセフレから恋人同士になり、続編「花束抱いて迎えにこいよ」で二人の絆は強固なものになります。

メインストーリーは隆之(攻め)の視点…

3

君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

うれしくない

すっげー執着しまくってる攻めさん の物語・・
学園もの + 時間たってから 学校で教師として再会 
積年の執着ばれちゃったけど逆転満塁ホームラン的にくっついた。
まあお互いすきだっただから、くっついちゃうわな。
大人になってからの話より、学校時代の二人の姿と
ばれちゃって受けさんが逃げちゃうところが、
すごく怖くて寂しくて悲しかったー
ハッピーって思ってからの部分の印象が薄いよう

1

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

人を好きになることに理由はない

高校の同級生堂島に片思いをしてしまった三浦。
気付いたら堂島の背中を目で追ってしまうくらい好きで好きで仕方ない、そんな片思い。
卒業前に思い来て告白したものの振られてしまい、そこからは堂島を避け会わないようにしてきました。
それなのに社会人になってからアルバイトで始めた花屋の娘さんが堂島の彼女という悲しい展開。

再会後も普通に普通にと笑顔で接する三浦に対し、堂島は三浦の前で彼女と仲良く…

3

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

世にも奇妙な物語

亡き恩師への仄かな恋心を何年たっても忘れられず恩師の死と共に生きる気力をなくしているピアノ教師。
恩師の甥でピアノ教師に密かに恋する年下の好青年。
そんな二人が、不思議な経験を通して心が通じ合うまで。

都市伝説的に話題になっている死んだ人に会える場所『天国ホテル』が舞台です。

春希の恩師 月彦への想いは恋というより父親への愛情だと思います。
つまりファザコン。
けれど、両親の離…

1

酷いくらいに 小説

高遠琉加  麻生ミツ晃 

優しい人は嫌いなんだ。その激情…愁藤秋という男

兄の恋人を好きになる弟…これだけでもう萌える!
表題作「酷いくらいに」は、この弟広見の攻め視点で綴られます。
兄の同級生で今は車イスの秋。広見はどうしても秋を汚したくなる衝動に駆られて苦しむ。秋は兄の克至に捨てられた恋人だから…。
広見は理解できない。克史と別れて、それでも優しく微笑んでいる秋が。両親も足の自由も、そして恋人も失った秋が神を慕っていることが。
オレなら神様のことなんて考えさ…

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