高遠琉加さんのレビュー一覧

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

まだ読後の余韻が・・・

タイトルが秀逸。
ラブレター・・・まさにこれで号泣です。
久々に声をあげて泣きました。
家族がいたリビングで読んでたのでかなり我慢したのですが、勝手に喉から音が出るくらいw

全3巻、むしろBL要素よりもサスペンス要素の部分で先が気になって一気に読んだのですが、
最後の最後・・・ただ一人の人を思う切ない気持ちに全部もってかれました。
そして3冊かけてじっくり、それぞれの人物の人生を見…

2

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

終わりが来るなら 、せめて最後に一度だけ ― ―

圧巻のラスト。
途中から予想はしていましたが、この悲しすぎる結末になんとも遣る瀬無い思いです。
2巻で佐季の魔性に私自身取り込まれ、肩入れしすぎてしまっていたため、タイトル「ラブレター」の意味がわかるシーンでは歯を食いしばりながら読みました。本当に悲しかった。
けれど、これ以上の結末はないと思います。

佐季と司の関係は、慧介の言うように端から見ればただの「執着」や「利用されているだけ」…

5

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

1巻はあくまで序章

自身が"答えて姐さん"でたてた「伏線の張り方、回収が上手い漫画・小説を教えて下さい」という質問で教えて頂きました。
以前にもこの小説は見かけていて、パッとあらすじを読んで「なんか難しそうだし、BLっぽくないなぁ」と敬遠していたのですが、今回勧めていただいて、よし!と気合を入れて読みました。

あらすじを読んで素通りしていた過去の自分を、助走つけて殴りたいほど強く心を動かされました…
という…

5

スーツとストロベリー 小説

高遠琉加  Ciel 

大団円のための一冊

完結編とちょっと長い後日談、って感じでしょうか。
個人的には「紳士と野蛮」のラストで異様に盛り上がってしまったため、スルスルっと読めてしまって、萌え度は落ちちゃいました。でも、あそこで終わりって事はないので……ね?

前巻から誠吾はイイ男なのですが、彼の調べた事が最終的に義己の持っていた疑念を討ち払ってしまうくだりは上手い。
いや、こういうのが冗談抜きの「スパダリ」なんじゃないかなー。最強…

3

紳士と野蛮 小説

高遠琉加  Ciel 

紳士でも野蛮でもなくて、とてもナイーブだった

前作発表以来ぱったりと出版がないままで、ものすごく心配していた高遠さんの新作。もう、あの流麗な文章が読めただけでも嬉しい。

タイトルから、義己=紳士で誠吾=野蛮と思いがちなんですけど、決してそういう訳ではないと思うんですよ。
例えば、言葉が荒くテーブルマナー等を知らない誠吾を下に見てしまう義己の態度は全然紳士的ではないと思いますしね。また、紳士・淑女を育てるはずの宝生学院の関係者が行う卑劣…

4

スーツとストロベリー 小説

高遠琉加  Ciel 

とってもかわいいピュアな生真面目受けさん!

後編では、前巻でまとってい清廉とした硬さが恋心によって絆され、超絶ピュアな生真面目受けさんに化けておりましたw
読み終えた後、これから2人で幸せに暮らしていくんだろうなあ、なんてしみじみ感じられるお話でした。
イラストがとっても素敵です。欲を言えばもうすこし2人のラブラブなイラストが見たかったですかね!

3

紳士と野蛮 小説

高遠琉加  Ciel 

次巻の展開に期待!

続きもの。
ストーリー的にもラブ展開的にも本書一冊では完結しておらず、絡みもありません。
続編の『スーツとストロベリー』は4月28日発売予定のようです。

あらすじ:
有名私立校の理事長の孫で、英語教師の義己(受け)。
亡くなった祖父の遺言から、彼に隠し子がいて、学院後継者候補の一人に指名されていることが判明。
その人物、元サッカー選手の誠吾(攻め)を後継者候補に相応しい紳士に教育す…

5

楽園建造計画 1 小説

高遠琉加  依田沙江美 

書き下ろしが神!

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。

4巻まで読んだまとめての感想です。
本作は独特な構成です。
二本立ての独立したストーリーが4巻まるごと使って描かれています。
全くの別作品という訳ではなく、ちゃんと最後に交わります。

時系列が前後しながら、しかも視点やカップルが代わりながらすすむので、エピソードがごちゃごちゃになり混乱してしまいました。
それぞれ別に読んだ方がす…

4

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

言葉がでないくらい心が震えた

電子書籍版を購入。
3巻まで読んだまとめての感想です。

「神」評価です。
神の中の神です。
私の中の最上級です。

思いっきり切ないものが読みたくなって、この作品を手に取りました。
もう、予想以上の切なさ。
いや、切ないとは、違う。

……なんでしょう?

不条理感?
もうね、言葉がでない。
それくらい、心が震えました。


某所で「白夜行」と言われていました…

5

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

幸福の甘さ

愛と混乱レストラン番外編。
1巻の最後に短編で載っていた二人、パティシエの一(いち)と先生のお話です。

母に愛されなかった一、母親を亡くした海ちゃん
そしてそんな二人に優しい愛情で接する先生。
世間的では一般ではなくても、3人にとっては幸せな家族のかたちだったと思います。

甘いもので幸せになれる。
そんな思いが一を最高のパティシエにしているんですね。

先生への思いを気付か…

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