total review:269051today:5
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
10/46(合計:457件)
高遠琉加 ヨネダコウ
ふばば
ネタバレ
ゴリゴリのヤクザものだと思い込んでいたせいで、読後感はハードボイルドならぬ半熟玉子かなぁ… まず、主人公の2人がヤクザではない。 ヤクザ絡みの事件、というか奇妙な依頼に巻き込まれて命の危険まであるわけだけど、攻めの桐島がなんとも情深い男で。 別に正義漢というわけじゃない。それでも弱った人を放っておけない、一度関わったら決して見捨てない、苦しみを一緒に背負ってくれる、そんな事を自然にする男。 …
高遠琉加 小椋ムク
みざき
瑛琳学院大学付属高等学校。 そこは、東京の山奥ある高い城壁に囲まれた全寮制の名門男子校。 陸の孤島とも呼ばれている学生寮が舞台です。 視点は9.5割攻め視点。 ほんの少しだけ受け視点も入ります。 しょっちゅう女の子と遊んでいるような、政治家の息子で遊び人の攻め・香司が主人公。 ある日の夜、合コンで引っ掛けた他校の女の子を寮内にひっそりとある屋根裏部屋に連れ込むと、そこには先客が居て…
高遠琉加 今市子
2008年発表の、高遠琉加先生による時代物BL。 時は関東大震災後の大正〜昭和初期あたり。 主人公は上流階級のお坊ちゃま。銀行頭取の三男・成實祥彦(なるみ よしひこ)。 倫敦への50日間の豪華客船での船旅を舞台に、忘れられない学生時代の恋と、名家に生まれ「個」の自由のない自らの境遇、そして首飾りの盗難事件というちょっとしたサスペンスも盛り込まれています。 この成實は大人しいお坊ちゃ…
高遠琉加 北畠あけ乃
高遠琉加先生の2006年発表作品。 タイトルの「観賞用愛人」から見目麗しい系が登場するお話かと思いきや… 実は「監禁もの」なのです…! 女にも馬鹿騒ぎにも飽き飽きしている今どきの大学生・瑛(えい)。 ある晩行きつけのバーで場違いな大人の男性と出会う。 彼・音無悠一は大学の植物学の助教授だが同時に老舗宝飾ブランドの跡取り。 いつも冷静で何事にも心を動かさない悠一に興味を持ち、何かと挑…
高遠琉加 葛西リカコ
物語を想像させるタイトルに惹きつけられ、挿画と装丁の美しさに見惚れ、物語の儚い美しさにため息が出る。 それは、どこか高い山の上にあると言う。 都市伝説のように語られる「天国ホテル」 そのホテルでは死者と再会し、共に暮らす事が出来る。 高遠先生の余情的な文章と繊細な表現で、哀愁や儚さ、物語全体を包む幻想的で夢を見ているような雰囲気に次第に飲み込まれていく。 読みながら、あまりの情景や心…
甘食
怖い話、不思議な話を好きな方にはお勧めです。生と死の間のような世界の「天国ホテル」。あらすじではどこかロマンチックな話かと思ってましたが、ほぼホラーです。ホテルにいる人とか雰囲気がとにかく不気味で素敵。「シャイニング」みたいなホテルて…恐怖しかないでしょ。 主人公の受け攻めだけじゃなくエリート風サラリーマン、訳ありそうな母娘連れなど他の登場人物の運命も気になって気になって…BLというより一般…
あーちゃん2016
2015年単行本で出されたものの文庫化。単行本の方を読んでいないので詳細わかりませんが、加筆されたそうです。ハラハラ引き込まれて、いい話だなと思いますが、話の筋として驚きはなかったので萌2にしました。本編380P弱+あとがき。ラブなお話は少ないですが、ダークよりなファンタジーお好きな方でしたら是非。 共に暮らしていた月彦を失って5年。彼の住んでいた家に、月彦の甥である康(こう)と暮らし、ピア…
ぷれぱーる
めちゃくちゃ泣いた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 死者に会える『天国ホテル』を舞台にしたファンタジー作品です。 ピアノ講師の春希は、慕っていた先生・冬彦を病気で亡くしています。 冬彦の甥・康と同居している春希は、康といる事で心を動かされる自分に戸惑うように。 そんなある日、死者に会えるという都市伝説のような『天国ホテル』の噂を耳にしーー… 冬彦に恋をしていた春…
ポッチ
2015年に刊行された作品の文庫版。旧版も持っていますが、書き下ろしとか加筆があるかなー、と思って購入してみました。 はじめに書いてしまうと、若干の修正はあるものの書き下ろしはありません。それ目当てで文庫版を買われようか悩んでいる腐姐さまは注意が必要かなと思います。 内容は旧版の方でも書いていますがざっくりと。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。 自宅でピア…
フランク
終始、どうにも攻めが自分本位なサイコパスに感じてしまって話に入り込めませんでした……。 途中で受けが盗難事件の犯人扱いされてしまうんだけど、それを利用して受けを囲い込んでいくんですね。 「男子校の学生寮という閉ざされた狭い世界で、盗人扱いされながら過ごす羽目になった受け」「攻めのせいで高校生活の思い出が黒歴史そのものになってしまった受け」というのを想像してみると、もうなんか受けが気…