まぎぃ
2人の温度感があまり変わらないところがいいなぁと思いました。晴れて恋人になったからといって、極端に糖度が高くなったりはしない。犬山は犬山のままふらふらした感じで、三木は三木のままツンケンした態度を崩さない。本当に恋人になったんだっけ?と思ってしまうくらいの素っ気なさ。でも、時折ふとした衝動で燃え上がる。そして、燃え上がった後は、またいつもの落ち着いた空気に戻っていく。なんだかんだ、こういう温度感…
やっと2人なりの答えを導き出してくれましたね。思い返してみると、長かったようで、意外と短かったかもしれません。一見、強引にことを進めてしまえそうな犬山の方が実はより臆病で、三木は一旦腹が決まれば、行動力もあるタイプなんですね。もどかしい関係が続いていたけれど、読者もすっきりできるくっつき方だったんではないでしょうか。今すぐ恋人宣言をするとか、何でもはっきり決める必要はなくて、時間はたっぷりあるの…
なんとも言えないもどかしい距離感が続きますね、犬山と三木は。相手に好意を持っているのは重々自覚しているのに、既のところで引き下がってしまう2人。双方の引き下がる理由にも共感できるから、どちらがより臆病ということもないのだけど、まだ高校生ですからもっと若気の至りを発揮しても悪いことはないと思うんですよね。数日間でもいいから、愛の逃避行をするくらいでいいと思う。次巻では距離の縮まった2人が見れること…
1巻を読んだ時はそこまで三木の魅力が分からなかったんですが、この巻でメインになっている彼を見て、初めていいなぁと思いました。一見規律に厳しいお堅いキャラに見えるのだけど、寮と教師の間の架け橋役を上手く務め、時には寮生達の味方になってやんちゃな計画に加担もする、でもどこか常に寂しい雰囲気を抱えている、そんな味わい深いキャラなんですよね。あえて一番そりが合わなそうな、ふしだら代表の犬山とくっつきそう…
学園ものの古き良き王道といった感じの世界観ですね。いろんなカップルが楽しめそうで、2巻以降の展開にワクワクします。編入生の松本が気怠そうな見た目をしているので、この環境に馴染まないんじゃないかなと思いましたが、意外と対応力があって、難なく生き延びていけそうな力を見せてくれたのは嬉しい誤算でした。彼と同室の飯塚はなんとも掴み所のない印象でしたが、松本を介して見ると、案外普通の子なのかなという気もし…