後藤星さんのレビュー一覧

15th MEMORIAL BOOK 富士見二丁目交響楽団シリーズ 小説

秋月こお  後藤星 

本書と文庫でドラマCDに応募

富士見シリーズも刊行開始から15周年だそうで、、、

このメモリアルブック、大半は後藤さんのイラスト集。
カラーイラストがたっぷり。書き下ろしマンガも少々。
後は、秋月先生の書き下ろし小説、後藤&秋月対談、富士見年表という内容。

この書き下ろし小説が、思いの外たっぷりだった。
ページ数は8Pながら、18字34行の5段組。
普通の同人誌1冊分ぐらいは十分ある。
お話は、同居して4…

0

富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 訣別 小説

秋月こお  後藤星 

加速する物語

富士見もいよいよ大詰めが近づいてきた感じ
悠季のロン・ティボー挑戦の結果がでたあたりで、この長い物語は締めくくるのかな。

悠季と圭、二人の『恋愛』の物語は、二人がもう既に安定した夫婦になってしまっているので、それほど弄りようがない。
今の物語の中心は、二人の音楽的成長っていうか、人間としての成長に移っている。
その分、色っぽいシーンはぐっと減っている。
今更エロシーンとか、そんなこと…

2

上海夜想曲 小説

真瀬もと  後藤星 

過酷な運命

あらすじに「凛を襲ったあまりに過酷な運命」とありますが。
本当に過酷でした。
魔都・上海を舞台に、英国貴族と日本人青年の甘く切ない
異国情緒漂うラブストーリーなのですが。
あまあまを期待すると、かなり痛い目にあうと思います。

最愛の人・エドモンド(エディ)と上海に渡った途端、
主人公・凛がある事情によって拉致されます。

主人公が危機一髪!なところに、グッドタイミングで助けが…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 スキャンダル 小説

秋月こお  後藤星 

いよいよシリーズ最終章?

帯に踊る「シリーズ最終章 スタート!!」の文字。
1994年に最初の本が出てるので、開始からもう15年!
さすがに長い!

富士見シリーズは、お話の軸が、今ではすっかり
「悠季の音楽家としての成長」
に移ってしまっている感がある。
それはそれで、大変面白くて、続きを楽しみにしていた。
小説の中の時間は、現実の時間の流れよりは進みが遅い。
今回、殊更のように、作品世界の中の年が19…

0

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部外伝 三つの愛の変奏曲 小説

秋月こお  後藤星 

たくさん入ってお得です

今回は珍しくコンサートマスターと指揮者が喧嘩していないです。
仲良しの指揮者・桐ノ院圭とバイオリニスト・守村悠季の二人です。
秋月先生は定期的に外伝物を出されていますが、これもそういう流れの作品で、本編にはない、短い、可愛い作品がたくさん入っています。

「恋人を悪漢から守る十一の方法」は「撮影お断り」「パパラッチ対策」など十一の対策をいちいち立てて、悠季に実践してやり「だから危ないんです…

2

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 誰がためにミューズは微笑む 小説

秋月こお  後藤星 

登場人物紹介が付きました!

今回から目次のあとに登場人物の紹介の挿絵が入りました!
これで、皆さん登場するいろいろな人物の特徴をつかみやすくなったと思いました。
簡潔な紹介文も入っていますので、第一部からでなく途中から読み始める方にも、わかりやすいと思います。

今回は夫婦喧嘩プラス「実家に帰らせていただきます!」ネタでした。

いつものごとく、指揮者・桐ノ院圭と、バイオリニスト・守村悠季の二人の喧嘩ストーリーで…

1

富士見二丁目交響楽団シリーズ第5部 ミューズの寵児 小説

秋月こお  後藤星 

連作です

フジミシリーズでいくつかの作品が収録されている本は、時系列がばらばらだったり、前後していたりするものもあるのですが、この作品は時系列にそってきっちりと配列されていて読みやすかったです。

「ミューズの寵児」は、セレンバーグ氏が桐ノ院圭のマネージャーになるまでの紆余曲折を描いたもの。時期は「ブザンソンにて」とかぶります。圭はまだ予選の最中です。
クラシック界の大手エージェント・サムソンの社長(…

2

寒冷前線コンダクター コミック

秋月こお  後藤星 

生き生きとありありと!

先に小説版で出されている「寒冷前線コンダクター」のコミック化作品です。
描かれているのは後藤星先生。
この方はフジミシリーズの第4部からの挿絵を担当なさっていますので、まったく違和感なく、コミックも読むことができます。

小説版で名シーンといわれる、あの「ヴァーグナー」のシーンですが、小説版で読む時とまた違った感じで音の迫力がありありと感じられて、ああこんな風に悠季は…、と感情がシンクロし…

5

富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部外伝 その青き男 小説

秋月こお  後藤星 

お得すぎます!

表題を含めて8本の短編が収められています。
すごくお得な一冊です。
総ページも350ページを超えます。
一話一話が楽しくて、あっという間に読んでしまいました。

「その青き男」は、ハンガリー国際指揮者コンクールでの圭の戦いぶりを音楽雑誌記者の目を通じて描いています。本選まで残った圭の、力ずくでオーケストラをねじ伏せるシーンが圧巻でした。

「ブロンクス便り」はニューヨークで暮らす圭の…

4

富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 バッコスの民 小説

秋月こお  後藤星 

些細な日常に萌え~

努力型のバイオリニスト・守村悠季(実は天才)と、その恋人の天才指揮者・桐ノ院圭の生活も次第にプロらしくなってきました。
今回は「フジミオーケストラ」の定期演奏会のために、悠季はソリストとして、圭は指揮者として久々の帰国を果たします。

慣れ親しんだ日本での、ちょっとした日常。
髭をそりながら、泡の付いた青で振り向く圭や、バスルームを増築して鼻歌気分の圭など、くつろいだ二人の姿を見ることがで…

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