五百香ノエルさんのレビュー一覧

眩暈 小説

五百香ノエル  今市子 

これは良い執着

この作品を一言で表現するなら、

歪み愛

に尽きると思います。
色々と歪みすぎてて、所々薄ら寒くすら感じました。
まずヤンデレと分類するには、攻が歪みすぎてるのです。
そして受の性格の悪さも折り紙付きで、読んでる途中で気分が悪くなってくるレベルなんですが、これが不思議な吸引力。

読み始めるとやめられません。
やめさせてもらえません。
こんなに歪みきったふたりの愛が、一体ど…

4

彼と彼氏の秘密 小説

五百香ノエル  タクミユウ 

萌え所が不明でした

初っ端、障害者トイレでやってる時点で無理でした。なんとか読み進めましたが、ますます萎える一方で。
執着攻めも陵辱物も好きですが、この話は受け付けませんでした。
受のセリフが女の子みたいに、自分を名前呼びだったり、攻の元カノが、主人公たちのやってるところを見せろと要求してきたり、受を押し倒そうとしたり、女教師と受の赤裸々ガールズトークだったり、、、。
どこに萌えていいのかわかりませんでした。

2

GHOST GIMMICK 小説

五百香ノエル  佐久間智代 

レヴィが可愛い

一晩を共にしながらレヴィアタン(受)が男性であることにコンスタン(攻)が気づかない(しかも「酔っていたから」で片付いちゃう)という強引な展開の序盤にやや不安を感じましたが、最後まで楽しく読むことができました。
20世紀初頭のヨーロッパを彷彿とさせる世界観と、その中で自分に正直に、積極的に動きまわるレヴィアタンが元気で良かったと思います。
表題作も同時収録のお話も、二人の恋愛や心情というよりは二…

1

恋に啼く彩り 小説

五百香ノエル  コウキ。 

いっぷう変わったお味。

 初めに言います。エロ多いです。分量的には標準よりかなり多めだと思います。ただその中身はかなり偏っていて、主人公が相手に抱いてる感情別に分けるとー
憎い:どうでもいい:情はある:大好きが7:2:0.9:0.1ってとこでしょうか。圧倒的に不本意な行為の方が多く、中でも最も手ひどく彼をいたぶった老人の粘着質な嗜虐癖については、微に入り細にうがち、繰り返し描写されていて醜悪をきわめます。くれぐれも苦手…

3

運命はすべて、なるようになる(下) 小説

五百香ノエル  SHOOWA 

別ストーリーがしっかり展開

錦織選手のバルセロナOP優勝を記念して読破、なんちて :-)
しかし、日本のチャンプという意味で、現代ではある意味リアリティを持って読めるように想います。

上巻は痛いほどの愛、若く傷付け合う愛だったけど、こちらは同じ痛みでも相手をひたすら想いながらも打ち明けられない自虐的な愛、執着愛がしっかりと描かれていました。

上巻で、絶対王者に恋し、戸惑いながらも最後には結ばれて一応の幸せを得た…

5

運命はすべて、なるようになる(上) 小説

五百香ノエル  SHOOWA 

痛さがびしびしと

五百香さん初読みでしたが文章力に感心しました。そして痛いほどの愛に震えました。
心に突き刺さるひとつひとつの台詞、会話に表される人間同士の真のぶつかり合い。あまあま定型BLとは明らかに一線を画す本格派です。

不幸な境遇から男娼として徹底的に仕込まれた瑛輝(エイキ、読みづらい。。)。そこから逃れることのできない身であっても、快楽に抵抗しつづけるプライドの高い少年、それゆえに高級男娼となり主人…

2

ありす白書 小説

五百香ノエル  小鳩めばる 

双子+彼氏

モテ系×地味系と一見王道にも見えるのですが…。

主人公・ユキルが双子の姉・ミユキの彼氏を好きになってしまう、というお話です。ただ何というか…BLなので男の兄弟ならともかく、女兄弟の彼氏でベッドシーンまで見た相手を彼女から取るというのが何ともスッキリしませんでした。

それ以前に、姉であるミユキも彼氏である犬走も大学では「高嶺の花」で他人に対してあまり思いやりのない言動が目に付いてちょっと…

0

本日ひより日和 小説

五百香ノエル  一之瀬綾子 

愛される努力をする

幼なじみで再会ものです。
暖かい感じの表紙とタイトルからはちょっとギャップがある深いすれ違いモノで、2人は出会いと別れを繰り返します。

舞台は高級住宅街が並ぶニュータウン。小さな閉ざされた町が舞台で、その中で子供たちが繰り広げるお話…という設定は割りと好きでした。
前半は小学校編で虎鉄とひよりが出会い、喧嘩して、仲良くなる過程が描かれています。

虎鉄はひよりに執着していて、ひよりに…

0

君ガ大スキライ 小説

五百香ノエル  中条亮 

感想が難しい

ほわほわした絵柄からは予想できないきっちり書かれたお話。

内容のよさと完成度は高いと思います。
そこまで萌えきれなかったのは単純に受けも攻めも好みから外れてたからなんですが。

主人公の葛生は不遜で傲慢でナルシストで女性に貢がれることも平然と受け入れる売れない芸人です。あだ名は「クズ」ですが、本人も自分にピッタリのあだ名だと自覚している。このキャラが周りから見ると不愉快に見えるように書…

1

王子様のお気に入り 小説

五百香ノエル  唯月一 

ラブリン王国第2段

全然意識しないで手に取ったのに、『王子様は魔法使い』の続編(?)にあたる作品でした。
こちらからでも読めると思いますが、前作のキャラが登場するのに加え、今回のベルファーレ王子が色々騒動に巻き込まれる原因になったのは前作のカップルのせい…という設定になっております。

今回は前作カプと違い、王子側が受けになっています。年上という設定ですが、イラストを見た限りではどうみてもショタっ子なのと、喋り…

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